GAME試合結果

2022-2023シーズンプレシーズンマッチ REDS XV(レッズ・フィフティーン)戦試合結果

22.10.29(土)12:00キックオフ


クボタスピアーズ
合計 19
T G PT PG DG
前半 3 2 0 0 0 19
後半 0 0 0 0 0 0
VS
合計
 
前半
後半

REDS XV(レッズ・フィフティーン)
合計 33
T G PT PG DG
前半 0 0 0 0 0 0
後半 5 4 0 0 0 33

出場選手

# スターティングメンバー
1 海士広大
2 Schalk Erasmus
3 松波昭哉
4 青木祐樹
5 David Bulbring
6 玉置将也
7 末永健雄
8 Asipeli Moala
9 藤原 忍
10 押川敦治
11 木田晴斗
12 立川理道(Cap)
13 テアウパ シオネ
14 Rikus Pretorius
15 島田悠平

リザーブメンバー

# リザーブメンバー
R 大熊克哉
R 山本剣士
R 才田 智
R 松井丈典
R 堀部直壮
R オトジョシュア 輝恵
R 岡山仙治
R 積賢佑
R 井上大介
R 岸岡智樹
R 近藤英人
R Tony Hunt
R 中田翔太
R 山崎洋之
R 金秀隆

個人得点

氏名 T G PG DG
Schalk Erasmus 1 5
玉置将也 1 5
島田悠平 2 4
木田晴斗 1 5

レポート

スーパーラグビー パシフィックに参加するオーストラリアのラグビーチーム「クイーンズランドレッズ」から構成されたRED XV(レッズ フィフティーン)と対戦したスピアーズ。
プレシーズンマッチでの日豪クラブチームが対戦する記念すべき機会は、熊谷ラグビー場行われました。

先月、急遽決定したこの国際マッチですが、経緯としては11月4日にクイーンズランドレッズは、パートナーシップ契約を締結している埼玉パナソニックワイルドナイツと試合。その来日にあたり、クイーンズランドレッズから追加で他日本チームと対戦を希望し、そこで手をあげたのがスピアーズでした。そうした理由からホストエリアとは異なる熊谷ラグビー場での試合となりました。
しかし、こうした遠方の地でも試合会場には多くのオレンジを着たファンが応援にかけつけてくれました。



前半: 一進一退の攻防を我慢強いプレーで3トライ無失点で折り返す

前半は昨シーズンの主力メンバーと若手選手を融合した陣営で臨みます。
前半の1番にはこの夏に日本代表にも召集された海士選手、5番にはデーヴィッド選手、7番に末永選手、12番、13番の両センターには立川キャプテンとテアウパ選手といった経験豊富な選手がラインナップ。
それら選手を挟むように6番 玉置選手、8番 アシペリ選手、10番 押川選手、11番 木田選手、15番島田選手といった若手選手を配置しました。
その中でも注目は、2番のスカルク選手で、チームの強みのひとつであるスクラムやラインアウトといったセットプレーでの貢献が期待できます。


試合は熊谷ラグビー場特有の風が吹く正午にキックオフしました。
ひとりひとりの接点が強いレッズフィフティーンに対し、スピアーズは外側から鋭く速くでるディフェンスと人数をかけたタックルで応戦します。


そうしたギリギリの防戦の中スピアーズは、9分に10番 押川選手がシンビンにより退場してしまいます。苦しい10分になると思われましたが、逆に先制点をとったのはスピアーズでした。
敵陣での攻撃でフォワード選手が近場を攻撃しチャンスを得ると、ラインアウトから固いモールを組んで押し込み、最後はボールを持っていたスカルク選手が、デビュー戦にして早速のトライ!


その間に押川選手のシンビンもあけて、15人が揃ったスピアーズは、前半25分にキックパスから玉置選手が外側でボールを受けてトライ。島田選手がゴールを決め12対0としました。


この日、初のフランカーで試合に臨んだ玉置選手。試合後、フランヘッドコーチも「玉置選手はこのレベルでもフランカーでプレーできることを証明した。」と話す通り、プレシーズンに重ねてきた努力が実を結んだこのトライでチームは勢いを得ます。



↑玉置選手は6番でプレー




しかしその後、序盤からやや劣勢だったスクラムからレッズフィフティーンが敵陣に攻め込み、ゴール前まで迫られるピンチとなります。このピンチを救ったのはスカルク選手のジャッカルでした。末永選手が低いタックルで相手を倒すと、ラックに手を伸ばしスカルク選手がボールを奪取。そのままボールキャリアとして、マイボールラックを作ると味方のキックによりピンチを脱する好プレーを見せます。


このピンチからチャンスを作ったのは、スピアーズ。
敵陣のラインアウトからすぐにバックスに展開すると、死角から走り込んできた木田選手がラインブレイク。バランスを崩しながらも走りきり、ゴール中央にトライ、ゴールも決まり19対0として、チームにとっては最高の形で前半を終了しました。




後半:劣勢の流れを終盤まで変えられず5連続トライの猛攻を受ける

後半は、6番の玉置選手以外のメンバーを入れ替え。
若い日本人主体となりますが、互いにインパクトとエネルギーが溢れる選手たちです。




レッズフィフティーンもメンバーを入れ替えて、風も風下と状況は少し変わりますが、リードしきってファンに勝ちたい姿を見せたいスピアーズ。
前半同様に、序盤は互いにペースの奪い合いが続きます。そんななか先に点数を奪ったのはレッズフィフティーンでした。
後半10分タックルミスが続きトライを奪われ19-7とすると、その後もタックルミスや相手の攻撃を受け続けてしまう展開が続きます。後半22分に中盤の攻撃から逆サイドに振られたところをブレイクされトライを許し、19-12と点差を詰められます。

セットプレーや接点、判断といった個々のちょっとした劣勢が徐々に相手に攻撃の勢いを与えてしまいペースを掴めないまま時間が過ぎます。31分には自陣のラインアウトからのフォワード近場攻撃で、相手の突進で前にゲイン*1され続け、レッズフィフティーンのトライ。ゴール成功で19対19とついに同点に迫られます。

後半残り10分。
試合展開の分はレッズフィフティーンにあるものの、この勝負の時間帯で粘りを見せたいスピアーズ。
しかし、スピアーズは緊張の糸が切れたかのようなプレーで失点を続けてしまいます。
後半35分には、相手中盤からのセットプレーからの攻撃で勢いを止めきれず、追加点。
あっさりと勝ち越しを許してしまいます。その2分後にも連続のタックルミスからダメ押しのトライを許し、最終スコア19対33でノーサイドとなりました。


試合の出来を見ると、前後半で優劣が全く違う結果となりました。
スコアを見れば、前半19-0に対し、後半0-33です。
選手たちはどの選手もハードワークしました。前半と後半を同じように比較できないメンバーや状況の違いもあります。しかし、例えそのような理由があったとしても、後半の終盤に見せたようなあっさりとスコアを奪われ続けてしまったことは反省しなければいけません。ひとつひとつのプレーを我慢強く確実に行うことでリズムを作った前半のように、例え劣勢となっても、実行力を持ってプレーをし続けることが次戦にも繋がります。なによりそれが、チームや選手ひとりひとりの成長、そして熊谷まで応援に来ていただいたファンに対して、見せたかったスチームの姿です。

こうして多くの選手がプレー時間を確保できたことは、ポジティブです。しかし同時にそれは、選手ひとりひとりのシーズンに向けてのチャンスの機会が、またひとつ消化したことを意味します。
選手それぞれが開幕に向けて悔いのないプレシーズンを過ごすことが、チームの成長にも繋がります。



【試合後コメント】


フラン・ルディケヘッドコーチのコメント

「今回は、スピアーズがスーパーラグビーのチームと対戦できる機会を得られたことを感謝したいと思います。こうした強い相手に対して、攻守にわたりプレシーズンでやってきたことをどれだけできるかにフォーカスした試合でした。前後半で結果は違いますが、全員のハードワークと若い選手を中心としたプレー機会が創出された試合だったと思います。また、プロセスとストラクチャーをしっかりと行うことで、前半のようにタフなラグビーができることがわかりました。セットピースとディフェンスが機能していたこと、カオスな状況を作り、スコアまで持っていくことができたことも収穫としてあります。
初出場となったスカルク選手は、セットピースでも接点でもタフなプレーを見せてくれました。玉置選手の6番での出場は初めての経験になりますが、このレベルでもプレーできることを証明してくれました。彼自身の将来やチームのシーズン中でも、こうした経験は繋がってくるものだろうと思います。」




立川キャプテンのコメント

「前半は風上の影響もありプラン通りプレーできましたが、後半は風下もありプレッシャーを受けてしまいました。相手チームは、若い選手も経験がある選手もあり、私たちと同様チャレンジしたメンバーだったと思います。課題であるセットピースやボールの動かすところの判断を磨いていきたいと思います。」



【ピックアップ写真】


↑スクラムハーフで先発した藤原選手



↑島田選手はフルバックでプレー、得意のキック処理やゴールキックで貢献



↑スピードもあるリカス選手はウィングでプレー



↑今季、初出場となったデーヴィッド選手



↑海士選手はスクラムで苦労したものの持ち前のワークレートを見せた



↑積選手は前半途中からフランカーでプレー、ボールキャリアが魅力




【次戦についてのお知らせ】

プレシーズンマッチ③
対戦相手:清水建設江東ブルーシャークス
日時:11月5日(土)13時キックオフ
場所:成田市中台運動公園陸上競技場


【ラグビー用語解説】


1.ゲインライン
スクラムやラックなどでその攻撃の起点となるポイントからゴールラインに平行にひかれた見えない線


プラチナパートナー

  • 興和株式会社(バンテリン)

ダイヤモンドパートナー

  • 冨士機材
  • 新潟クボタ

ゴールドパートナー

  • 株式会社関東甲信クボタ
  • BLK
  • クボタ建機ジャパン
  • きらぼし銀行
  • 桐井電設工業株式会社
  • 株式会社オーティーエス(OTS)
  • 陽光産業株式会社(トキビル)
  • 東京ベイ信用金庫

オフィシャルパートナー

  • 大成建設株式会社
  • 国分グループ
  • 安藤ハザマ(安藤・間)
  • ジーマックスエネルギー株式会社
  • トーエネック
  • NIYU(二友組)
  • 株式会社ミクニ

事業連携パートナー

  • 桐井電設工業株式会社
  • 株式会社オーティーエス(OTS)
  • 株式会社日本オフィスオートメーション
  • 陽光産業株式会社(トキビル)
  • 河内屋酒販株式会社
  • 日の丸自動車興業株式会社
  • 朝日信用金庫
  • 大宝商事株式会社
  • 日本鋳造
  • 栗山自動車工業

地域連携パートナー

  • 東武百貨店船橋
  • 東武トップツアー株式会社
  • イオンモール成田
  • HUB
  • やます
  • ダイドードリンコ株式会社
  • 医療法人財団京映会
  • BC Japan
  • 北海道クボタ

サプライヤー

  • ジースター
  • 大塚製薬株式会社
  • 健康体力研究所(Kentai)
  • 国士舘大学
  • オンワード
  • VENEX(ベネクス)

チケットパートナー