NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 第7節 試合結果
23.02.04(土)14:30キックオフ
クボタスピアーズ |
||||||
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合計 | 44 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 5 | 4 | 0 | 1 | 0 | 36 |
後半 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 8 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
トヨタヴェルブリッツ |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 34 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 10 |
後半 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 24 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 海士広大 |
2 | マルコム・マークス |
3 | オペティ・ヘル |
4 | 堀部直壮 |
5 | 青木祐樹 |
6 | トゥパフィナウ |
7 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ(Cap) |
8 | 末永健雄 |
9 | 藤原忍 |
10 | バーナード・フォーリー |
11 | 木田晴斗 |
12 | リカス・プレトリアス |
13 | テアウパシオネ |
14 | 根塚洸雅 |
15 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | 杉本博昭 |
R | 山本剣士 |
R | 松波昭哉 |
R | 松井丈典 |
R | ファウルア・マキシ |
R | 谷口和洋 |
R | 押川敦治 |
R | ハラトア・ヴァイレア |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
根塚洸雅 | 2 | 10 | |||
バーナード・フォーリー | 4 | 2 | 14 | ||
木田晴斗 | 1 | 5 | |||
藤原忍 | 1 | 5 | |||
マルコム・マークス | 1 | 5 | |||
ハラトア・ヴァイレア | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半7分 | 1→17 |
入替 | 後半9分 | 3→18 |
入替 | 後半14分 | 6→20 |
入替 | 後半14分 | 9→21 |
入替 | 後半26分 | 13→23 |
入替 | 後半34分 | 12→22 |
レポート
交流戦2戦目となった第7節は愛知県でのビジターゲームでトヨタヴェルブリッツと対戦。
第6節終了時点で2位のスピアーズと7位のヴェルブリッツ。順位こそスピアーズが上位に位置しますがヴェルブリッツは昨シーズン13季ぶりに勝利した強豪チーム。今シーズンも徐々に調子も上げてきており、ポテンシャルを持った手ごわい相手です。
試合は、前後半で対照的な最後まで緊張感の途切れない一戦となりました。
前半:5トライ26点差で折り返し
前半はやや風上のコンディションでスピアーズボールでキックオフ。前節同様、スピアーズは立ち上がりからゲームを支配します。
先制トライは前半4分、相手キックに対して、ファンデンヒーファー選手がキャッチするとすぐにフォーリー選手にパス。加速をつけて走り込んだフォーリー選手は、右ライン際を突破すると相手のタックルを受けながら根塚選手にアシスト。これをもらった根塚選手はインゴールまで走り切りトライ!
アンストラクチャーアタック*1から早速のトライを奪い、ゴールも成功し7-0とします。
その後、折り返しのリスタートから自陣でプレーを展開し、反則からペナルティゴールを奪われ13分に7-3と点数を詰められるも、スピアーズは直後の16分に取り返します。
スピアーズのキックから相手がカウンターを仕掛けると、これをスピアーズのディフェンスラインの網にかけ、敵陣22m付近で相手を仕留めてターンオーバー*2。
すぐに右サイドに素早く展開し、ライン際でボールをもらった2試合ぶりの出場となる木田選手がハンドオフ*3で相手タックラーをかわしながらインゴールに滑り込みトライとなります。(ゴールキック成功で14-3)
22分にはトライを奪われてしまうものの、このトライを奪われるまでのディフェンスでは、鋭い出足で前にでて圧をかけ、守りながらも前に出ます。
このスピアーズのディフェンスがきっかけで生まれたトライが、直後の藤原選手のトライ。
折り返しとなったリスタートから、相手にボールを取らせるとスピアーズはここでも激しく前にでて、相手に攻撃の選択を与えません。
そして相手がロングパスを出したところで藤原選手がこれを読んでインターセプト*4。そのままインゴールに走り切り24分に19-10に。
この後、スピアーズの攻撃の勢いは増し、28分のマルコム選手のトライや38分の根塚選手のトライ、そしてフォーリー選手のゴールなどで36-10と26点差で前半を終了します。
後半:相手の猛攻で5点差まで詰められるもディフェンスを起点にトライを奪い試合を決める
攻守において相手をコントロールして点差を付けた前半でしたが、後半はこの流れが一転します。
後半が始まってすぐに相手にゴール前でモールを組まれると、一度は防ぎますが二度目のゴール前ラインアウトを押し込まれ、ショートサイドに持ち出され後半先制を奪われます。
また、その後もリスタートから敵陣に入られ10分にはタックルミスから、14分にはモールを押し切られてトライを許し、残り25分を残して1トライ1ゴール差まで詰められてしまいます。
24分にはスピアーズがゴールキックを狙い後半初得点を奪いますが、ヴェルブリッツの勢いは止まらず、その後も自陣に釘付け。相手の猛攻を受けます。
ゴール前で全員の低いタックルで防ぎますが、終了間際38分についにトライを許し、39-34の5点差に。
ですが、こうした状況でもハドルをしっかりと組んで団結するスピアーズ。
この後のリスタートからのプレーで、この試合相手を苦しめたディフェンスをきっかけに試合を決めます。
逆転に向けて自陣から攻撃するヴェルブリッツに対し、徹底した前にでるディフェンスでプレッシャーをかけるスピアーズ。
相手のミスを誘うとフォーリー選手のタックルから一歩下がった相手を見逃さず、人数をかけてこのラックを押し込みます。
そのまま密集ごとインゴールまで押し戻し、取り返したボールを最後は今季初出場の23番 ヴァイレア選手が相手インゴールにボールを着けトライが認められます。
このトライで44-34と追加点を加えたところでノーサイド。最後に奪ったトライが決め手となり、相手にボーナスポイントも与えない10点差で勝利しました。
第6節のブラックラムズ戦同様に、前半と後半で流れが真逆になる試合でしたが、それでも勝ち切ることができたのは、最後まで団結して戦い続けたことではないでしょうか。
連戦が続き、メンバーも変わる中、苦しい場面は必ずやってきます。そうした中でも、全員が同じプレーを思い描き、実行することができるのは、チームのことを信じて戦う団結力があるからこそ。
シーズンはまだ中盤。次節からは6連戦となります。さらにタフな状況で戦うチームにとって、より結束が強まった学びのある一戦となりました。
★現在の順位
スピアーズはこの試合で勝ち点4を加え、合計28点でディビジョン1 2位に位置しています。
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24012
【ピックアップ写真】
↑プレイヤーオブザマッチにはフォーリー選手が選ばれた。フォーリー選手は第7節までで得点ランキング1位。
↑激しくタックルする堀部選手とオペティ選手
↑テアウパ選手のジャッカル
↑リザーブの両プロップ、山本選手と松波選手
↑今季初出場となったハラトア・ヴァイレア選手
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2022-23 第8節
相手:三菱重工相模原ダイナボアーズ
日程:2月19日(日)14時30分キックオフ
場所:江戸川区陸上競技場
【次戦の観戦情報】
ホスト&ビジター:ホスト
ジャージ:ファーストジャージー
チケット情報
一般販売中
詳しくはこちらのページから
TV放映
J-SPORTS3
https://www.jsports.co.jp/program_guide/03/12/96834_3265257
配信:J-SPORTSオンデマンド
https://jod.jsports.co.jp/p/rugby/leagueone/96834-L
【ラグビー用語解説】
*
1.アンストラクチャーアタック
アタック・ディフェンスの陣形が整っていない状態での攻撃。キック後のアタックやターンオーバー時がそれに当たる。
2.ターンオーバー
攻守が逆になること。相手ボールを奪うこと。攻守が切り替わるタイミングのためディフェンス側の陣形が整わず、一般的にはチャンスとなることが多い。
3.ハンドオフ
ボールを持っている選手が、タックルに来た選手を、片手で相手を突き放すようにしてタックルを切るプレー。タックラー側はこのハンドオフを予想して、ハンドオフをかわしたりさばいたりしてタックルするケースもある。
4.インターセプト
パスカットのこと。一瞬で攻防が逆になるので、インターセプトされた場合はそのまま走り切られトライになることが多い。バックスの選手など、インターセプトを狙っている選手は多い。