NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 第8節 試合結果
23.02.19(日)14:30キックオフ
クボタスピアーズ |
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合計 | 60 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 13 |
後半 | 7 | 6 | 0 | 0 | 0 | 47 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
三菱重工相模原ダイナボアーズ |
||||||
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合計 | 22 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 8 |
後半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 14 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 海士広大 |
2 | マルコム・マークス |
3 | 北川賢吾 |
4 | 青木祐樹 |
5 | デーヴィッド・ブルブリング |
6 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ(Cap) |
7 | 末永健雄 |
8 | ファウルア・マキシ |
9 | 谷口和洋 |
10 | バーナード・フォーリー |
11 | 木田晴斗 |
12 | リカス・プレトリアス |
13 | ハラトア・ヴァイレア |
14 | 根塚洸雅 |
15 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | スカルク・エラスマス |
R | 山本剣士 |
R | オペティ・ヘル |
R | ヘルウヴェ |
R | トゥパフィナウ |
R | 藤原忍 |
R | 押川敦治 |
R | テアウパシオネ |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
バーナード・フォーリー | 5 | 2 | 16 | ||
木田晴斗 | 2 | 10 | |||
マルコム・マークス | 1 | 5 | |||
ゲラード・ファンデンヒーファー | 1 | 5 | |||
谷口和洋 | 1 | 5 | |||
ファウルア・マキシ | 1 | 5 | |||
オペティ・ヘル | 1 | 5 | |||
押川敦治 | 2 | 4 | |||
山本剣士 | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半0分 | 3→18 |
入替 | 後半0分 | 5→19 |
入替 | 後半12分 | 13→23 |
入替 | 後半12分 | 2→16 |
入替 | 後半12分 | 6→20 |
入替 | 後半12分 | 9→21 |
入替 | 後半17分 | 1→17 |
入替 | 後半22分 | 10→22 |
レポート
第7節を終えてディヴィジョン1は1週間の休息を挟み、第8節となる本節は交流戦として三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦です。
今季まさに台風の目として格上に勝利し勢いに乗るダイナボアーズ。互いに強い接点とディフェンスが強みの両者、11月に行われたプレシーズンマッチでは47‐7でスピアーズが勝利していますが、その際も接点の激しさが目立つ試合となりました。
スピアーズはこの試合、ここまでの2節の課題から原点に立ち返ることを意識して試合に臨みます。
メンバーを見ると、リカス選手とヴァイレア選手の若い両センター、そして今シーズン勢いに乗る木田選手と根塚選手の両ウィング、両10番の豪州代表対決とバックス面で注目。それにここまで安定している大きなフォワード陣が前にでて、どうトライに繋げるのかにも注目です。
試合は戦前の予想通り、激しい攻防の光る前半、そしてトライが連発する後半と、前後半で大きく内容の変わる80分となりました。
前半:両軍互角の激しい攻防、5点差で折り返し
当日は2月にしてはやや暖かい天気、ほぼ無風のなか、ダイナボアーズボールでキックオフ。
キックオフ直後からコンテストキック*1を含めて、キックを多く使い敵陣に入ろうとする両者。
そして取らせたボールに対して、早いディフェンスプレッシャーをかけます。
タイトな試合展開が予想されるこの試合、敵陣で得たペナルティからまずは前半3分にフォーリー選手がペナルティゴールを成功させます。
これに追いつくように6分にダイナボアーズが同じくペナルティゴールで3-3の同点。
12分にスピアーズが同じくペナルティゴールを成功させ勝ち越すと、16分にはこの試合初トライが生まれます。
敵陣ゴール前のチャンスからモールを押し込んでからバックスに展開、前に出ながらボールを出すと
鮮やかなパスワークで一気に左サイドに繋いでボールを貰った木田選手がそのままトライ。ゴールも成功し、
13-3とします。
その後、25分以降はダイナボアーズが有利に試合を進めます。自陣で守る展開となったスピアーズですが、粘り強くゴールラインを守ります。31分にはゴールラインを割られますが、TMO*2の結果トライが認められず相手の得点を阻止。
しかし、34分にはキックパスからトライを奪われ、13-8とします。
その後も攻め込まれますが、スピアーズは前半終了間際に奪ったボールからラスト1プレーを自陣から展開するアグレッシブな姿勢を見せたところで前半は終了します。
前半終わり点差は5点。しかし、前半終盤にかけての自陣での劣勢の試合展開、そして2本の相手ゴールの不成功を考えると、ほぼ互角といってもいい前半となりました。
後半:シンビン中に4トライ奪いペースを握る
拮抗した前半を振り返り、特に修正はなくこのまま試合を展開しようと臨んだ後半。スピアーズは相手のスキを見逃しません。
後半2分に相手選手が危険なタックルでシンビンで10分間の退場。
この反則から22mラインを少し超えたところでラインアウトを選択すると、スピアーズはモールを形成。縦長に組まれたこのモールを走るように10m以上押し込み、最後は最後尾のマークス選手がトライ。ゴール成功で20-8と後半先制します。
その後のリスタートにも、自陣から大きく展開したところで、後半交替したオペティ選手が抜け出しリカス選手に、そのリカス選手から交差するようにボールをもらったファンデンヒーファー選手がそのまま抜けだし後半2トライ目。
8分には相手キックをキャッチしてカウンターアタックを仕掛けた根塚選手が、強さとボディーバランスを活かして前に出たところ、ショートサイドにフォーリー選手→マキシ選手と繋いで、いいサポートをした谷口選手が最後にボールを貰い、インゴールを回り込んでトライ。
11分には、ここまでラインブレイクを続けていた右サイドでリカス選手が抜け出したところでラックを作ると、フォーリー選手は逆の左サイドライン際に控えていた木田選手にキックパス。 これのボールを外から切り込むようにしてキャッチした木田選手が取り、そのままボールを抑えトライ。
相手が一人少ない間に怒涛の4トライ4ゴールを決め、41-8で後半早々に相手を突き放しペースを掌握。
その間にリザーブから6人の選手を入れ替えます。
16分にはトライを返されるものの、23分にはまたもや根塚選手が抜け出したところでマキシ選手に繋ぎ取り返します。
26分にはダイナボアーズにもトライを奪われますが、直後にオペティ選手がラックからボールを持ち出してトライを奪い、取ったら取り返す展開で試合の主導権を譲らせないまま残り10分に。
試合終了間際には、ラインアウトのミスボールに反応した山本選手が、根塚選手へのパスダミーを見せつつ20m超を走り切る走力を見せダメ押しのトライ。そして押川選手のゴール成功。
後半は2トライ奪われるもののセットプレーやアンストラクチャーアタック*3、そしてスターティングもリザーブを含めたアタックで、全員でどんな状況からでもトライを奪い合計7トライ。 最終スコア60-22とボーナスポイントを奪ってノーサイドとなりました。
★現在の順位
スピアーズはこの試合で勝ち点5を加え、合計33点で2位に位置しています。
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24021
【ピックアップ写真】
↑プレイヤーオブザマッチにはマキシ選手が選出。渡すのは江戸川区出身の翔猿関
↑攻守で献身的なプレーが光り、いくつものトライに繋げた根塚選手
↑ハラトア・ヴァイレア選手は今季初先発で安定したプレーを見せる
↑先発の谷口選手は速いボール出しとフォローで貢献
↑リザーブで投入されたエラスマス選手とウヴェ選手は後半強烈なインパクトを残す
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2022-23 第9節
相手:東芝ブレイブルーパス東京
日程:2月25日(土)12時キックオフ
場所:江戸川区陸上競技場
【次戦の観戦情報】
ホスト&ビジター:ホスト
ジャージ:ファーストジャージー
チケット情報
一般販売中
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TV放映
J-SPORTS4
【ラグビー用語解説】
*
1.コンテストキック
ハイパントなどの味方と相手で競り合わせるキックのこと。
2.TMO
テレビジョン・マッチ・オフィシャル、つまりビデオ判定のこと。
3.アンストラクチャーアタック
アタック・ディフェンスの陣形が整っていない状態での攻撃。キック後のアタックやターンオーバー時がそれに当たる。