NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 第9節 試合結果
23.02.25(土)12:00キックオフ
クボタスピアーズ |
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合計 | 46 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 4 | 2 | 0 | 1 | 0 | 27 |
後半 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 19 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
東芝ブレイブルーパス東京 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 27 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 15 |
後半 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 12 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 紙森陽太 |
2 | マルコム・マークス |
3 | 松波昭哉 |
4 | 青木祐樹 |
5 | デーヴィッド・ブルブリング |
6 | トゥパフィナウ |
7 | 末永健雄 |
8 | ファウルア・マキシ |
9 | 谷口和洋 |
10 | バーナード・フォーリー(Cap) |
11 | 木田晴斗 |
12 | リカス・プレトリアス |
13 | ハラトア・ヴァイレア |
14 | 根塚洸雅 |
15 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | スカルク・エラスマス |
R | 山本剣士 |
R | オペティ・ヘル |
R | ヘルウヴェ |
R | 玉置将也 |
R | 藤原忍 |
R | 立川理道 |
R | テアウパシオネ |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
リカス・プレトリアス | 1 | 5 | |||
根塚洸雅 | 1 | 5 | |||
バーナード・フォーリー | 4 | 1 | 11 | ||
マルコム・マークス | 1 | 5 | |||
ハラトア・ヴァイレア | 1 | 5 | |||
木田晴斗 | 2 | 10 | |||
ゲラード・ファンデンヒーファー | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半0分 | 4→19 |
入替 | 後半12分 | 1→17 |
入替 | 後半12分 | 3→18 |
入替 | 後半12分 | 12→22 |
入替 | 後半12分 | 9→21 |
入替 | 後半12分 | 13→23 |
入替 | 後半28分 | 2→16 |
入替 | 後半28分 | 6→20 |
レポート
今シーズン9戦目、交流戦4戦目となる本節はホストスタジアム「えどりく」で東芝ブレイブルーパス東京と対戦しました。
第8節までを終えて2位のスピアーズと5位のブレイブルーパス。昨季3位決定戦でも対戦した上位同士のこの試合は本節の注目カードです。
この試合はきらぼし銀行スペシャルマッチとして開催し、パラスポーツ体験や抽選会やコースター作りなど、数多くのイベントを催して、この試合を盛り上げました。
前半:バリエーション豊かな攻撃で4トライ
キックオフ時間の正午は晴天、冷たい風の吹く中、風下でキックオフしました。
キックオフ直後からブレイブルーパスのアタックを受けますが、スピアーズは今シーズン目立つ前に出るディフェンスで圧をかけます。
中盤での相手アタックにこのディフェンスで相手のファンブルを誘うと、今シーズン初出場の紙森選手がこのボールに反応。スピアーズの連続攻撃が始まります。
縦横にフォワードとバックス一体となった攻撃で、相手の反則を誘いながら前進した13フェーズ目。右サイドに展開したボールからフォーリー選手が相手ディフェンスのギャップをついたところでパス。タッチライン際で貰ったリカス選手が手を伸ばしてボールを置き、先制トライを成功させます。(ゴール不成功で前半5分、5-0)
その後、相手のペナルティゴールを奪われ5-3としますが、スピアーズの2トライ目は前半10分過ぎ。
グラウンド中央でのスクラムでペナルティを得ると、22m付近でラインアウト。このラインアウトから根塚選手が縦への突破を見せてゲインすると、立て続けにフォワード陣がラックからフラットにボールを貰い、攻撃の勢いを止めないまま逆サイドへ継続。
タッチライン際で折り返した攻撃から、トゥパ選手→フォーリー選手と連携し、フォーリー選手から木田選手に。
ボールを貰った木田選手は相手のスペースをついて前に出ながら、同じウィングの根塚選手にパス。根塚選手は相手ディフェンスをステップでかわし、そのままインゴールにグラウディング*1させます。
組織立った攻撃で、最後は決定力のある両ウィングがスコアに繋げる、今季のスピアーズらしいアタックで前半13分13―3で10点差とします。
前半21分には相手キックのカウンターから全員で繋いで紙森選手がトライを決める場面もありましたが、TMOの結果トライキャンセルとなる惜しいシーンがありました。
しかし、前半20分まではスピアーズが優勢に試合を進めます。
24分には相手のキックからすぐにカウンターアタックを仕掛けたスピアーズは木田選手がディフェンスを外しハラトア選手へ。
折り返しのアタックでリカス選手が相手のディフェンスをよく見た上で、マークス選手にボールを繋げ、22m付近から抜け出したマークス選手がトライ。フォーリー選手がゴールを成功させて20-3とします。
29分にも中盤でのラインアウトからハラトア選手が抜け出しトライと、セットプレーやアンストラクチャーアタックといった様々なシチュエーションから4トライを奪い、前半10分を残して24点リードします。
ここまで優勢に進めていたスピアーズですが、前半の残り時間はやや劣勢。きっかけは度重なってしまった反則から。
36分にはゴール前ラインアウトモールから展開され、43分には中央でのスクラムからの連続攻撃から、自陣でのディフェンスを耐え切れず2トライを許してしまい、27‐15で試合を折り返します。
後半:リザーブ選手も活躍しリードし続ける
スタートから青木選手に替えてウヴェ選手に入れ替えて臨んだ後半。
後半2分でスピアーズはさっそくゴール前に迫られるピンチとなります。しかし、前半の終盤でゴール前でのピンチを止めきれなかった課題を修正するいいディフェンスでこのピンチを脱出すると、中盤でのセットプレーからミスを誘い、敵陣へ。
後半7分には敵陣左サイドでのスクラムを押し込んでアドバンテージ*2を貰いながらバックスに供給し、右サイドに展開するとウィング根塚選手がライン際を大きく前進。
この前進でスペースが空いた相手ディフェンスを見逃さず、フォーリー選手が逆サイドに高く上げるキックを蹴ります。これを左サイドから走り込んできたウィングの木田選手が相手ディフェンダー二人と競り合い、ボールをもぎ取るようにキャッチし、ゴール中央に回り込んで後半先制に成功します。
しかし、10分すぎには近場のアタックかディフェンスを崩され失点、34-20に。このタイミングでフロントロー、ハーフ、センターのリザーブ選手を一気に5人投入。
交替した元気な選手たちは主に接点で素晴らしい仕事をし、さらに後半にいい流れを作ります。
後半15分すぎには自陣ゴールラインを背負いますが、このピンチを脱出した中盤でのディフェンスから相手のロングパスを読んでいた木田選手がジャンプしてキャッチしインターセプト*3を成功させます。
体制を崩しながらも瞬時に加速するとそのまま独走。相手ディフェンスに最後まで触れさせず左サイドにトライします。(後半19分39‐20)
後半30分になろうとするところでは、中盤での相手ラインアウトのミスに反応したオペティ選手がキャッチして前進。
フェーズを重ねてディフェンスを崩したところで、フォーリー選手のインサイドから走り込んできたファンデンヒーファー選手が突破。追ってきたタックラーもかわしながら50m近くを走り切りトライ、ゴールも成功し、残り10分を残して46-20と26点差をつけます。
残り10分をスピアーズは追加点を奪おうと攻め続けますが、あと一歩のところでトライできず、相手にボールを奪われてしまいます。相手選手は95m走り切りトライ。相手も執念を見せます。 しかしその後は、最後の1プレーまで守り切り、最終スコア46-27、相手に3トライ差をつけて、勝利しました。
★現在の順位
スピアーズはこの試合で勝ち点5を加え、合計38点で2位に位置しています。また、この勝利で「えどりく」連勝記録を14連勝に伸ばしました。
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24024
【ピックアップ写真】
↑プレイヤーオブザマッチには木田選手が選出
↑松波選手はこの試合でリーグワン50キャップを達成
↑紙森選手は今季初出場し、怪我からの見事な復帰を見せました
↑この試合で相手チーム梶川選手は100試合出場が達成し、試合後に両チームでセレモニーを行いました。
↑この試合でゲームキャプテンを務めたフォーリー選手
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2022-23 第10節
相手:埼玉パナソニックワイルドナイツ
日程:3月4日(土)15時キックオフ
場所:熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
【次戦の観戦情報】
ホスト&ビジター:ビジター
ジャージ:ファーストジャージー
チケット情報
一般販売中
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【ラグビー用語解説】
*
1.グラウディング
ボールを地面につけること。インゴールで行うことでトライが認められます。
2.アドバンテージ
反則を受けたチームが有利に働いている場合、プレーを継続させること。ミスや反則があった場合は反則があった地点からリスタート。一定時間がたつとアドバンテージは解消されます。
3.インターセプト
パスカットのこと。一瞬で攻防が逆になるので、インターセプトされた場合はそのまま走り切られトライになることが多い。バックスの選手など、インターセプトを狙っている選手は多い。