NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 第10節 試合結果
23.03.04(土)15:00キックオフ
クボタスピアーズ |
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合計 | 15 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 12 |
後半 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
埼玉パナソニックワイルドナイツ |
||||||
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合計 | 30 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 10 |
後半 | 2 | 2 | 0 | 1 | 1 | 20 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 海士広大 |
2 | マルコム・マークス |
3 | 松波昭哉 |
4 | ヘルウヴェ |
5 | デーヴィッド・ブルブリング |
6 | トゥパフィナウ |
7 | 末永健雄 |
8 | ファウルア・マキシ |
9 | 藤原忍 |
10 | バーナード・フォーリー |
11 | 木田晴斗 |
12 | 立川理道(Cap) |
13 | リカス・プレトリアス |
14 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
15 | 島田悠平 |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | スカルク・エラスマス |
R | 紙森陽太 |
R | オペティ・ヘル |
R | 青木祐樹 |
R | ピーター・ラピース・ラブスカフニ |
R | 谷口和洋 |
R | ハラトア・ヴァイレア |
R | テアウパシオネ |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
バーナード・フォーリー | 5 | 15 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半8分 | 4→19 |
入替 | 後半13分 | 13→23 |
入替 | 後半13分 | 7→20 |
入替 | 後半13分 | 1→17 |
入替 | 後半13分 | 3→18 |
入替 | 後半15分 | 9→21 |
入替 | 後半28分 | 15→22 |
入替 | 後半35分 | 2→16 |
レポート
今シーズンの10戦目は、埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦しました。
第9節まで終えてワイルドナイツ1位、対するスピアーズは2位と互いに負けなしで対戦する本節は「首位攻防戦」として本節の注目カード。
ワイルドナイツは昨シーズンの16節、そしてプレーオフ準決勝で敗戦しており、歴史的に見ても2006年以来公式戦では勝利できていない相手です。
今季開幕戦では東京サントリーサンゴリアスに対して2004年以来の勝利を獲得したスピアーズ。優勝を目指し歴史を作ろうとする今季、次に勝たなくてはいけない相手はワイルドナイツです。
試合は相手のホストスタジアムの熊谷ラグビー場でキックオフしました。
前半:攻撃で圧をかけ3点を重ねてリードし折り返す
熊谷の特徴のひとつともいえる強風のコンディションの中キックオフした前半。スピアーズはコイントスで風上を選択し、まずは先制、そしてリードを奪おうと戦います。
序盤は中盤付近で互いに陣地を奪い合う展開。ミスのないキック処理、そして強い突進を一発で止める接点の強度、ほぼ互角といっていいセットプレーと呼吸をするのも忘れるほどの緊張感のある攻防が見られます。
そんななか最初に得点をしたのはワイルドナイツ。
前半13分に相手スタンドオフがペナルティゴールを成功。
しかし、スピアーズも19分に同じくスタンドオフのフォーリー選手がほぼ正面の位置からペナルティキックを成功させて3-3の同点に。
緊張感のある中、ゴールキックを刻む展開になるかと思った矢先、この試合の初トライはワイルドナイツ。
キックオフ直後からスピアーズの外からプレッシャーをかけるラインディフェンスに対して対応していたアタックで前に出ると、相手スタンドオフがこのラインディフェンスのギャップを見つけスピアーズ陣10m付近でラインブレイク。そのままスピアーズディフェンスを振り切りトライ、ゴールも成功し3-10に。
しかし、スピアーズはその後も焦ることなく敵陣で攻撃し続けます。
リーグ最少失点、昨季も2試合の対戦で3トライしか取れていないワイルドナイツのディフェンスは固く、なかなかゴール前まで行くことはできませんが、それでもアタックから圧をかけ続け反則を誘い、29分、33分、39分とフォーリー選手がペナルティゴールを刻み逆転、12-10で前半を折り返します。
後半:拮抗した展開で逆転を狙うも取り切れず
風下の後半、スピアーズは前半からそのままのメンバーで臨みます。
後半先制をしたのもワイルドナイツでした。後半8分にスピアーズが敵陣でアタックするとブレイクダウンでボールが相手にこぼれます。このターンオーバー*1したボールを見逃さず、相手は一気に左サイドの展開し、キックパスで転がしたボールを相手がキャッチ、そのままパスを繋がれ走り切りトライを許します。
その後のコンバージョンキックも成功となり、12-17と逆転されたところで、両チームリザーブを投入。
スピアーズからは、テアウパ選手やラピース選手、そして両プロップが入ります。
残り20分を過ぎたところで、相手はさらにペナルティゴールで追加点を加えて8点差に。ここからスピアーズは逆転を目指そうと攻撃の勢いを上げます。
センターライン付近のスピアーズボールラインアウトからフォーリー選手にボールを供給するとフォーリー選手は、ディフェンスのスペースを見逃さずラインブレイク。
22m付近までボールを運ぶとラックを作り、マキシ選手や木田選手が前に出てゴール前まで。最後はトゥパ選手がボールをインゴールへ。
ところがトゥパ選手のグラウディング*2が認められず、TMO*3の結果ノートライに。
惜しい結果となりましたが、その前のプレーで発生した相手チーム反則によるアドバンテージ*4でペナルティゴールを選択し、成功。15-20と点差を縮めて試合時間が残り15分に。
ところが、直後にこちらの意表を突く相手10番のドロップゴール*5により再び8点差に。
後半32分には、リザーブから投入された選手たちがチャンスを作ります。
テアウパ選手の鋭いタックルで相手のパスミスを誘うと、その外側から走り込んできたハラトア選手がボールをキャッチ。
抜け出してゴールに向けて走ると、追ってきたタックラーを引きずりながらもラックを作ります。ここからすぐさま展開し、トライを目指しますがこの時間でも相手ディフェンスの戻りは早く、攻撃を断たれチャンスを活かしきれません。
その後も逆転に向け8点差を追いますが、終了間際にさらにトライを奪われて最終スコア15-30で試合を落としました。
前半リードするも逆転され、ペナルティゴールを刻み逆転圏内の点差を保ちながら展開した後半。最後にはいくつかの試合の主導権を握れそうなプレーもありましたが、取り切ることができずノートライのままノーサイド。
こうした王者から得た課題を、シーズン後半戦に活かしてさらに成長した姿をお見せできるよう準備していきます。
熊谷ラグビー場までお越しいただいた皆様、そしてTVなどで応援して頂いた皆様、たくさんの応援ありがとうございました。
★現在の順位
スピアーズはこの試合で勝ち点を加えることができず、合計38点で2位に位置しています。
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24030
【ピックアップ写真】
↑熊谷ラグビー場には多くのオレンジアーミーの姿がありました。どこにいっても見ることができるオレンジの姿はとても心強いです
↑ウヴェ選手はボールキャリアでもブレイクダウンでも貢献
↑スタメンに復帰した立川選手はこの試合がリーグワンキャップ通算99試合目となる
↑セットプレーはもちろんフィールドプレーでも優れたワークレートを見せるブルブリング選手
↑安定したキック処理で貢献した島田選手
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2022-23 第11節
相手:静岡ブルーレヴズ
日程:3月11日(土)14時30分キックオフ
場所:エコパスタジアム
【次戦の観戦情報】
ホスト&ビジター:ビジター
ジャージ:ファーストジャージー
チケット情報
一般販売中
詳しくはこちらのページから
TV放映
J-SPORTS3(録画)
SBCテレビ(録画)
J:COM
【ラグビー用語解説】
*
1.ターンオーバー
攻守が逆になること。相手ボールを奪うこと。攻守が切り替わるタイミングのためディフェンス側の陣形が整わず、一般的にはチャンスとなることが多い。
2.グラウディング
ボールを地面につけること。インゴールで行うことでトライが認められます。
3.TMO
テレビジョン・マッチ・オフィシャル、つまりビデオ判定のこと。
4.アドバンテージ
反則を受けたチームが有利に働いている場合、プレーを継続させること。ミスや反則があった場合は反則があった地点からリスタート。一定時間がたつとアドバンテージは解消されます。
5.ドロップゴール
ボールを地面にワンバウンドさせてゴールを狙うこと。3点が獲得される。