NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 第11節試合結果
23.03.11(土)14:30キックオフ
|
クボタスピアーズ |
||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 合計 | 40 | |||||
| T | G | PT | PG | DG | 計 | |
| 前半 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 19 |
| 後半 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 21 |
| VS |
|---|
| 合計 |
| 前半 |
| 後半 |
|
静岡ブルーレヴズ |
||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 合計 | 27 | |||||
| T | G | PT | PG | DG | 計 | |
| 前半 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 13 |
| 後半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 14 |
出場選手
| # | スターティングメンバー |
|---|---|
| 1 | 海士広大 |
| 2 | マルコム・マークス |
| 3 | 松波昭哉 |
| 4 | 青木祐樹 |
| 5 | デーヴィッド・ブルブリング |
| 6 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ |
| 7 | 末永健雄 |
| 8 | ファウルア・マキシ |
| 9 | 谷口和洋 |
| 10 | バーナード・フォーリー |
| 11 | 木田晴斗 |
| 12 | 立川理道(Cap) |
| 13 | リカス・プレトリアス |
| 14 | ハラトア・ヴァイレア |
| 15 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
リザーブメンバー
| # | リザーブメンバー |
|---|---|
| R | 杉本博昭 |
| R | 紙森陽太 |
| R | オペティ・ヘル |
| R | ルアン・ボタ |
| R | 玉置将也 |
| R | 藤原忍 |
| R | テアウパシオネ |
| R | 金秀隆 |
個人得点
| 氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
|---|---|---|---|---|---|
| ピーター・ラピース・ラブスカフニ | 1 | 5 | |||
| バーナード・フォーリー | 5 | 10 | |||
| 谷口和洋 | 2 | 10 | |||
| マルコム・マークス | 1 | 5 | |||
| 紙森陽太 | 1 | 5 | |||
| ハラトア・ヴァイレア | 1 | 5 |
入替・交替
| 種類 | 時間 | 背番号 |
|---|---|---|
| 入替 | 前半31分 | 7→20 |
| 入替 | 後半6分 | 1→17 |
| 入替 | 後半6分 | 13→22 |
| 入替 | 後半6分 | 3→18 |
| 入替 | 後半12分 | 9→21 |
| 入替 | 後半18分 | 2→16 |
| 入替 | 後半18分 | 4→19 |
| 入替 | 後半24分 | 11→23 |
レポート
交流戦最終節となった第11節は静岡県エコパスタジアムで静岡ブルーレヴズと対戦しました。
第10節終了時点で2位のスピアーズと10位のブルーレヴズの対戦ですが、ブルーレヴズは第10節で横浜キヤノンイーグルを相手に引き分けに持ち込む粘り強い力を見せた手ごわい相手です。
試合当日は快晴。
眩しい春の日差しが差し込むエコパスタジアムで、たくさんの大漁旗に送り出されてのキックオフとなりました。

前半:セットプレーで先制2トライ
風はほぼ無風、ブルーレヴズボールでキックオフ。
スクラムが強みの両者、注目のファーストスクラムとなった前半2分にスピアーズは安定したボールを出し、フォーリー選手がボールを貰うとラインブレイクから敵陣に入り込み、スクラムからペナルティを奪いラインゴール前ラインアウトモールのチャンスを得ます。
このラインアウトからモールを組むと、タッチライン際にずらしながらスピーディーに押し込み、そのままラピース選手が雪崩れ込むようにトライ。
角度のあるコンバージョンキックもフォーリー選手が決めて前半8分で7-0とします。



同じような流れでの得点は、10分すぎにも。
敵陣22m付近の相手ボールスクラムで、またもペナルティを奪いタッチに蹴り出し、ゴール前ラインアウトに。
このチャンスからモールを組むと、今度はモールをしっかりと組んでじっくり前進。相手のコラプシング*1によりモールが崩れアドバンテージが出たところで、9番の谷口選手が相手のディフェンスの穴を見逃さずボールを持ってインゴールに飛び込みます。ゴール不成功で前半14分で12-0に。

折り返しとなるリスタートでは、ペナルティを奪われ3点を返されますが、その後もスピアーズペースは継続。
前半19分にはインゴールドロップアウト*2からのカウンターアタックで、プレトリアス選手が抜け出してボールをゴール前まで運び、その後の攻撃からマークス選手がトライ、ゴールも成功し、19-3とします。


22分には再びペナルティゴールで返され、19-6としたところで、ブルーレヴズがスピアーズ陣に攻め込む時間帯が続くピンチの時間帯が続きますが、7番末永選手がジャッカル*3や、マキシ選手の相手をタッチに押し出すタックルなどでピンチをしのぎます。
ところが33分には、中盤でのスクラムから今度はスピアーズがペナルティを犯し、ゴール前のピンチに。ゴール前ラインアウトからの相手連続攻撃を止めきることができず37分にトライを与えてしまい。ゴールも成功。19-13と6点差となったところで、前半は終了しました。

セットプレーを起点とした準備したアタックで2本、そしてアンストラクチャーアタック*4で1本のトライと、リズムよく点数を重ねた序盤。
しかし、前半の残り30分過ぎからは反則から自陣に攻め込まれ1トライを献上。ハーフタイム前に相手に勢いを与えてしまう形とはなりました。しかし、6点リードで後半を迎えます。
後半:取り合いの展開になるかと思われたが連続トライで突き放す
後半開始して、さっそく相手が自信を持つスクラムから押し込まれ自陣に食い込まれるものの、攻撃を継続しブレイクダウンをコントロールすることで、相手の反則を誘い、敵陣に入り込みます。
このタイミングでスピアーズは両プロップとセンターにリザーブの選手を投入。直後のラインアウトから、交替選手たちが躍動するアタックを見せます。
少ない人数でのラインアウトからオペティ選手がボールを貰い、ラピース選手に繋いでゴール前まで。展開すると見せかけて、谷口選手が相手ディフェンスを潜り込むようにしてインゴールに飛び込みトライ。ゴールも成功し、後半7分に26-13と、後半先制。



しかし、後半続いたスクラムからのペナルティでゴールを背負うと13分にラインアウトモールを押し込まれたところで右サイドに展開されトライを許します。
相手のゴールも成功し、26-20の6点差。

相手に勢いが傾きかけたところで、スピアーズはこの後のリスタートキックオフで攻撃的な姿勢を見せて再び流れを引き寄せます。

普段深く蹴り込むリスタートキックオフで、フォーリー選手が相手陣10m付近中央に落とすキック。これをファンデンヒーファー選手がボールを競りマイボールにすると、その後の攻撃でフォーリー選手がオフロードパス*5からマークス選手にパスをして抜け出し、藤原選手に繋いでゴールライン直前でラックを形成。
フォローに入っていた交替したばかりのプロップ紙森選手は、相手ディフェンスが整う前にすぐさまボールを持ち出してインゴールに飛び込みます。キックも成功し33-20と、失点からもすぐに点差を離すアグレッシブなラグビーで33-20と再び13点差に。




23分には、敵陣でのラインアウトからバックスが大きく右サイドに展開し、ヴァイレア選手が飛び込むトライで連続得点。ゴールも決まり、40-20と約10分で6点差から一気に20点差に差を広げます。

試合時間残り10分を過ぎたあたりで、自陣で防戦一方となる展開となるも、粘り強く耐えることで時間を使います。

後半33分にはスクラムで反則を取られたところで、速攻から展開されトライを奪われますが、残り時間をしっかりとボールを保持して守り切り、最終スコア40-27で勝利しました。
★現在の順位
スピアーズはこの試合で勝ち点5を加え、合計43点で2位に位置しています。
この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24037
【ピックアップ写真】

↑この試合で立川選手とブルーレヴズの日野選手がリーグワン100試合出場達成となりました。

↑この試合のプレイヤーオブザマッチはフォーリー選手

↑この試合が久しぶりの出場となったボタ選手

↑試合の最後には強烈なタックルでゲームを締めたマキシ選手

↑ブルーレヴズの前身であるヤマハジュビロでプレーもしていたファンデンヒーファー選手
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2022-23 第12節
相手:横浜キヤノンイーグルス
日程:3月18日(土)14時30分キックオフ
場所:江戸川区陸上競技場
【次戦の観戦情報】
ホスト&ビジター:ホスト
ジャージ:ファーストジャージー
チケット情報
一般販売中
詳しくはこちらのページから
TV放映
J-SPORTS3
【ラグビー用語解説】
*
1.コラプシング
スクラムやモールなどをディフェンス側が故意に崩す反則。
2.ゴールラインドロップアウト
ゴールラインからのドロップアウトでのプレー再開。
攻撃側がインゴールへ持ち込んだボールがヘルドアップになった場合や攻撃側のインゴールでのノックオン、攻撃側の蹴り込んだボールを防御側がインゴールで押さえた場合などにゴールラインドロップアウトでプレー再開となる。
3.ジャッカル
タックルをされたプレーヤーからボールを奪うプレー。アタック側にオーバーを入られるまでのほんの1〜2秒で奪う瞬間技。
4.アンストラクチャーアタック
アタック・ディフェンスの陣形が整っていない状態での攻撃。キック後のアタックやターンオーバー時がそれに当たる。
5.オフロードパス
タックルを受けながらのパス。






























