NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 第13節試合結果
23.03.26(日)14:30キックオフ
クボタスピアーズ |
||||||
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合計 | 23 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 13 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 10 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
コベルコ神戸スティーラーズ |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 14 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
後半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 14 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 海士広大 |
2 | マルコム・マークス |
3 | オペティ・ヘル |
4 | ヘルウヴェ |
5 | ルアン・ボタ |
6 | 青木祐樹 |
7 | 末永健雄 |
8 | ファウルア・マキシ |
9 | 谷口和洋 |
10 | バーナード・フォーリー |
11 | 木田晴斗 |
12 | 立川理道(Cap) |
13 | テアウパシオネ |
14 | 根塚洸雅 |
15 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | 杉本博昭 |
R | 紙森陽太 |
R | 北川賢吾 |
R | デーヴィッド・ブルブリング |
R | トゥパフィナウ |
R | 藤原忍 |
R | リカス・プレトリアス |
R | 金秀隆 |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
バーナード・フォーリー | 2 | 3 | 13 | ||
ファウルア・マキシ | 1 | 5 | |||
杉本博昭 | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半0分 | 8→20 |
入替 | 後半0分 | 9→21 |
入替 | 後半5分 | 2→16 |
入替 | 後半7分 | 1→17 |
入替 | 後半7分 | 4→19 |
入替 | 後半27分 | 3→18 |
入替 | 後半27分 | 6→23 |
入替 | 後半27分 | 13→22 |
レポート
第13節はビジターゲームでコベルコ神戸スティーラーズと対戦しました。
前回の試合となる第5節では25対21で勝利しているこのカード。第12節までの順位は2位のスピアーズに対して8位のスティーラーズ。
試合は、前節同様に雨天のなかキックオフしました。
前半:優勢に試合を進め無失点で折り返し
スピアーズボールでキックオフした前半。
スピアーズは、相手陣でプレーします。ディフェンスでは、ボタ選手やウヴェ選手が相手を抱え込むディフェンスで前に出さず、アタックでは雨天のコンディションを活かしてキックを上手く使い、相手陣でプレーし続けます。
前半7分には、相手の反則からフォーリー選手のペナルティゴールで3点を先制します。
その後も敵陣でのチャンスの場面はありますが、雨の影響もありラインアウトが合わず、得点に繋げることはできません。
ただそうした攻撃が続かない流れは双方に見られ、前半20分まででペナルティが連続し、反則によりボールが互いに行き来する展開。
ただそれでもブレイクダウン、キックの攻防ではややスピアーズが優勢。スティーラーズは反則を重ねます。24分には、中盤ラインアウトのモールから谷口選手が蹴ったコンテストキック*1を木田選手が競ると、連続攻撃から相手のオフサイドの反則を誘い、2本目のペナルティゴールを成功させます。
6点をリードした前半25分、中盤でのグラウンド真ん中からのマイボールスクラム。安定したボールをフォワードが供給すると、フォーリー選手がカットイン*2でインサイドにラインブレイク。
すぐさま左サイドにロングパスすると、ワンバウンドの難しいボールを木田選手がキャッチし、相手タックラー二人に囲まれながらもオフロードパス*3でテアウパ選手に。
テアウパ選手もタックルを受けながらも、スクラムからフォローしてきたマキシ選手にパスを放ち、そのままライン際を滑り込むようにしてマキシ選手がトライ。
難しい角度のゴールも成功させ27分に13対0とします。
後半終了間際には、相手に自陣ゴール前まで迫られますが、これも安定したスクラムとキックチェイスからのディフェンスで、ピンチを脱出し、無失点のまま前半を終了します。
前半はラインアウトで苦しむものの、シンプルなサインで修正。優勢にたつキックでの攻防とブレイクダウンで相手の反則を誘い、2本のペナルティゴールを奪いました。
そして、同じく優位に運んだスクラムでラインブレイクのチャンスを作ると、この少ないチャンスを確実にトライに繋げる実行力を見せることで、13点リードという結果となりました。
後半:相手トライで流れが傾くが強雨の中での激しいディフェンスで試合を締める
後半も雨天のなかキックオフ。
スピアーズは、マイボールを保持してからの最初のアタックで、前に出ることで相手反則を誘い、後半3分にペナルティゴールで後半先制。16対0とします。
ところが、6分に自陣22m付近からのスクラムで相手アタックとなると1フェーズ目で前進を許し、折り返しとなるアタックでディフェンスラインを突破され、トライを献上。ゴールも成功で16-7と、この試合初の失点を許します。
この状況で、リザーブ選手を投入。
1プレー前から出場していた杉本選手に加え、紙森選手、ブルブリング選手といったフォワードメンバーを交替します。
直後のリスタートで、スピアーズは早速流れを掴みます。フォワードを中心によく前に出てデーヴィッド選手や末永選手がグラウディング。しかし、TMO*4の結果トライが認められず。
ただそうした状況でも、選手は落ち着いてプレーを実行することで、悪い流れになることはなく、20分にフォワードが近場の接点を重ねることで徐々にボールを前に運び、最後はボタ選手からオフロードパスを受け取った杉本選手がトライ、ゴール成功で23-7とこの日2トライ目を奪います。
このまま試合の流れを引き寄せるか、と思われましたが、そうはさせないのが強敵スティーラーズ。
後半25分に危険なタックルをしたとして、根塚選手がシンビンで10分間の退場となると、直後のスクラムから確実にトライ&ゴールを奪われ、23-14と9点差に詰められます。
この失点のタイミングで北川選手、プレトリアス選手、金選手といったメンバーを投入。14人での試合となるなかフレッシュな選手を入れて、ゲームを締めにかかります。
14人での戦いとなっても敵陣で優位に試合を進めるスピアーズは、後半30分にボタ選手の前進などからフォーリー選手がグラウディング。
ところがまたもTMOからトライが認められず、相手ボールになると自陣まで攻め込まれます。
時間は残り数分。強くなる雨、必死に攻めるスティーラーズと、下がりながらも食い下がるスピアーズ。
この数分間の攻防は勝敗以上に、互いの思いが伝わるプレーとなります。
このプライドをかけた激しい肉弾戦を、スピアーズは最後まで守り切り、最後はフォーリー選手がタッチに蹴り出し試合は23-14でノーサイドとなりました。
前半の優勢に進めた展開に対して、後半の終盤は苦しい展開。後半2トライ奪われ、トライ数も並ばれましたが、それでも勝つことができたのは前後半で奪った3本のペナルティゴールがあるから。
そして、そのチャンスを作ったのは接点の激しさやブレイクダウンの優勢、そして安定したバックス陣のキッキングゲームによるものです。
また、相手の追い上げをうまくかわしながら、最後に勝ち切ることができたことも、チームがシーズンを重ねながら成長してきた証です。
ビジターゲームでしたが、雨の中現地で応援した頂いた皆様ありがとうございました。
また、オンラインでのご声援もチームを後押ししました。
★現在の順位
スピアーズはこの試合で勝ち点4を加え、合計51点で2位に位置しています。
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24052
【ピックアップ写真】
↑プレイヤーオブザマッチには2試合連続でボタ選手が選出されました
↑チームの勝利に繋げた精度の高いゴールキックを蹴ったフォーリー選手
↑木田選手はキック処理やディフェンスで貢献。試合終盤にはメンバー交替の関係から第3列でスクラムにも入りました
↑マルコム選手はジャッカルで前半の優勢の状況を作りました
↑杉本選手はリザーブながら35分という長いプレー時間で安定したパフォーマンスを発揮
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2022-23 第14節
相手:花園近鉄ライナーズ
日程:4月8日(土)12時キックオフ
場所:江戸川区陸上競技場
【次戦の観戦情報】
ホスト&ビジター:ホスト
ジャージ:SDGsスペシャルジャージー
チケット情報
一般販売中
詳しくはこちらのページから
TV放映
J-SPORTS1
【ラグビー用語解説】
*
1.コンテストキック
ハイパントなどの味方と相手で競り合わせるキックのこと。
2.カットイン
相手の内側へ切れ込んで抜く攻撃技術。
3.オフロードパス
タックルを受けながらのパス。
4.TMO
テレビジョン・マッチ・オフィシャル、つまりビデオ判定のこと。