NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 第14節試合結果
23.04.08(土)12:00キックオフ
クボタスピアーズ |
||||||
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合計 | 55 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 31 |
後半 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 24 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
花園近鉄ライナーズ |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 17 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 12 |
後半 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 海士広大 |
2 | 杉本博昭 |
3 | オペティ・ヘル |
4 | ヘルウヴェ |
5 | デーヴィッド・ブルブリング |
6 | トゥパフィナウ |
7 | 青木祐樹(Cap) |
8 | 末永健雄 |
9 | 藤原忍 |
10 | バーナード・フォーリー |
11 | 木田晴斗 |
12 | リカス・プレトリアス |
13 | ハラトア・ヴァイレア |
14 | 根塚洸雅 |
15 | 島田悠平 |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | スカルク・エラスマス |
R | 紙森陽太 |
R | 北川賢吾 |
R | ルアン・ボタ |
R | 玉置将也 |
R | 岡田一平 |
R | 押川敦治 |
R | テアウパシオネ |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
海士広大 | 1 | 5 | |||
バーナード・フォーリー | 4 | 8 | |||
木田晴斗 | 4 | 20 | |||
トゥパフィナウ | 1 | 5 | |||
デーヴィッド・ブルブリング | 1 | 5 | |||
根塚洸雅 | 1 | 5 | |||
末永健雄 | 1 | 5 | |||
島田悠平 | 1 | 2 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半11分 | 1→17 |
入替 | 後半11分 | 2→16 |
入替 | 後半11分 | 3→18 |
入替 | 後半11分 | 4→19 |
入替 | 後半11分 | 10→22 |
入替 | 後半17分 | 9→21 |
入替 | 後半17分 | 13→23 |
入替 | 後半24分 | 7→20 |
レポート
NTTリーグワン2022-23も残り3試合となった第14節は、ホストスタジアムの「えどりく」で花園近鉄ライナーズと対戦します。
この4月1日よりクボタスピアーズ船橋・東京ベイは、江戸川区と江戸川区陸上競技場のネーミングライツパートナー契約を締結。愛称が『スピアーズえどりくフィールド』となったこのホストスタジアムでの初戦となります。当日はネーミングライツ取得セレモニーも実施しました。
【参考】
江戸川区陸上競技場 ネーミングライツパートナー契約締結のお知らせ
また、この試合に勝利すればスピアーズはプレーオフトーナメントの出場が確定する試合でもあります。
この試合は、スピアーズえどりくフィールドの初陣、そしてプレーオフトーナメントの進出と、スピアーズにとってこれまで以上に勝利したい理由がある一戦となりました。
前半:スクラム苦しむも主導権を握りリード
午前中は春の温かい日差しが出ていたものの、キックオフ時間は雨粒が。やや強い風が吹く中スピアーズボールでキックオフとなりました。
前半、風上となったスピアーズはキックオフ直後から試合を有利に進めます。
まずは前半4分に敵陣でのラインアウトからモールを組んで崩されたところで、海士選手が後ろのサポートを受けながらボールを持って押し込んでグラウディングさせ、先制トライを奪います。
続く、7分にも中盤でのこの日最初のスクラムからバックスに展開してプレトリアス選手が抜け出すと相手陣22mを超えたところで、左サイドにフォローしていた木田選手にパスし、そのままトライ。
また、そのリスタート後にもすぐに中盤からトゥパ選手、フォーリー選手とオフロードパス*1を繋いで、木田選手に。木田選手は相手ディフェンスをステップでかわし、またも左サイドを駆け抜けてトライ、と前半10分までで17-0と3トライのリードを奪い、主導権を握ります。
ただ14分には自陣22m付近のラインアウトから、バックスに展開されるとタックルミスからファーストフェイズでトライを許します。
しかし、前半15分すぎにスピアーズが外に展開したところ、相手がノックオン。このノックオンが故意のノックオンと判定され、相手10番が一時退場となります。また、同じタイミングで激しい雨がグラウンドに降ります。
この天候でもスピアーズが果敢にアタック。19分には一人少ない相手ディフェンスの陣形を見て、フォーリー選手が左サイドにキックパス。これを雨の中落ち着いてキャッチした木田選手は、そのまま外を走り切りこの日3トライ目を奪います。
スピアーズが立て続けにトライを奪えば、今度はライナーズが。
折り返しとなるリスタートからスピアーズがボールをファンブルして相手に渡すと、そのまま右サイドにパスを繋がれトライと24-12の取り合いの展開に。
それでも終始接点で圧倒するスピアーズは26分にもこの強みを活かしてトライを奪います。
ラインアウトからモールのオプションを見せながらも、バックスに展開すると10番のフォーリー選手がシンプルに突進して、ラックを作り、連続攻撃。
ウヴェ選手が相手タックルを弾き飛ばしながらゴール前まで迫ると、さらに同じサイドにアタックを継続して、最後はトゥパ選手がトライ、ゴール成功で31-12とします。
その後も、スピアーズは相手陣でプレーし続けますが、雨のせいもあってか攻撃を継続することができず、得点は動かないまま前半を終了しました。
前半は、接点や精度で上回るスピアーズがリード。フォワードでもバックスでも相手を崩し、相手ディフェンスを後手に回らせることで得点を重ねてリードを生みました。
ただ、自陣でのミスによる失点やスクラムは、課題が残る40分となりました。
後半:リザーブ全員を投入して勝ち切る
後半も雨は弱まりません。
降りしきる雨の中、ライナーズボールでキックオフした後半は、さっそくスピアーズのフォワード陣が見せます。
相手ペナルティでゴール前ラインアウトのチャンスを得ると、フッカー杉本選手がロングスローでラインアウト後方にスロー。このボールをデーヴィッド選手がキャッチ。
ラインアウト前方に集中していたライナーズディフェンスは、これに反応できずデーヴィッド選手は前に空いたスペースを突進し、そのままグラウディング。トライ成功で、前半同様にフォワードで先制します。
このトライで流れを掴みたいスピアーズですが、前半から劣勢となっているスクラムでペナルティを奪われると、前半8分にはゴール前を背負うピンチとなります。
しかし、ここでラインアウトでプレッシャーをかけて、ボールを奪いピンチを脱出すると、このタイミングでスピアーズはリザーブメンバー5人を入れ替え。
そして、リザーブ選手投入直後の前半10分すぎに根塚選手のカウンター攻撃から左サイドに展開しヴァイレア選手がラインブレイク、そして木田選手にラストパス。木田選手は左サイドを駆け抜けてダイビングトライし、43-12とします。
その後も24分に掛けてリザーブ選手全員を出場させ27分には、敵陣ラインアウトから細かく左サイドにラックを作り、逆サイドに展開したところで島田選手が抜け出すと、根塚選手にラストパスを放ち、右サイドにトライ。
リザーブ選手の投入により、劣勢だったスクラムも安定し、有利に試合を展開し続けて、34分にはゴール前まで迫りターンオーバー*2されるもののバックス陣の早い返りで根塚選手が抜け出したところに、オフロードパスで末永選手にパスを繋ぎ、トライ。島田選手のゴールも成功し、55点を獲得。
試合終了間際にトライを奪われるものの、最後までスピアーズは力を見せて最終スコア55-17でこの一戦を勝利しました。
★現在の順位
スピアーズはこの試合で勝ち点5を加え、合計56点で2位に位置しています。
また、この勝利によりプレーオフトーナメントへの進出が確定しました。
【参考】クボタスピアーズ船橋・東京ベイ プレーオフトーナメント進出決定のお知らせ
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24055
【ピックアップ写真】
↑プレイヤーオブザマッチは4トライ奪った木田選手
↑ゲームキャプテンは、この試合初のオープンサイドフランカ―に挑戦した青木選手
↑岡田選手はリーグワン初出場
↑リザーブの投入から華麗な足技を見せた押川選手
↑北川選手は劣勢だったスクラムを後半安定させた
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2022-23 第15節
相手:NECグリーンロケッツ東葛
日程:4月16日(日)14時30分キックオフ
場所:柏の葉公園総合競技場
【次戦の観戦情報】
ホスト&ビジター:ビジター
ジャージ:ファーストジャージー
チケット情報
一般販売中
詳しくはこちらのページから
TV放映
J-SPORTS1(録画)
チバテレビ(録画)
【ラグビー用語解説】
*
1.オフロードパス
タックルを受けながらのパス。
2.ターンオーバー
攻守が逆になること。相手ボールを奪うこと。攻守が切り替わるタイミングのためディフェンス側の陣形が整わず、一般的にはチャンスとなることが多い。