NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 第15節試合結果
23.04.16(日)14:30キックオフ
クボタスピアーズ |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 59 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 4 | 4 | 0 | 1 | 0 | 31 |
後半 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 28 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
NECグリーンロケッツ東葛 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 17 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 12 |
後半 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 紙森陽太 |
2 | 杉本博昭 |
3 | 北川賢吾 |
4 | ルアン・ボタ |
5 | デーヴィッド・ブルブリング |
6 | 青木祐樹 |
7 | 末永健雄 |
8 | ファウルア・マキシ |
9 | 藤原忍 |
10 | 押川敦治 |
11 | 木田晴斗 |
12 | 立川理道(Cap) |
13 | リカス・プレトリアス |
14 | ハラトア・ヴァイレア |
15 | 島田悠平 |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | マルコム・マークス |
R | 加藤一希 |
R | オペティ・ヘル |
R | ヘルウヴェ |
R | トゥパフィナウ |
R | 谷口和洋 |
R | テアウパシオネ |
R | 金秀隆 |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
島田悠平 | 8 | 1 | 19 | ||
杉本博昭 | 1 | 5 | |||
ファウルア・マキシ | 2 | 10 | |||
ハラトア・ヴァイレア | 1 | 5 | |||
デーヴィッド・ブルブリング | 1 | 5 | |||
マルコム・マークス | 1 | 5 | |||
谷口和洋 | 1 | 5 | |||
ルアン・ボタ | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半10分 | 1→17 |
入替 | 後半10分 | 3→18 |
入替 | 後半10分 | 5→19 |
入替 | 後半10分 | 6→20 |
入替 | 後半20分 | 2→16 |
入替 | 後半20分 | 9→21 |
入替 | 後半20分 | 10→22 |
入替 | 後半20分 | 14→23 |
レポート
レギュラーシーズンも残り2戦、そして今季最後のビジターゲームとなる第15節は、同じ千葉を拠点とするNECグリーンロケッツ東葛と対決しました。
千葉ダービーとなる本節にスピアーズは前回の試合から、先発に紙森選手や北川選手の両プロップ、そしてスタンドオフに押川選手を起用し、前回センターだったヴァイレア選手がウィングに入り、立川キャプテンが先発に戻ってきました。
またリザーブではフォワードを中心に、パワフルな選手が控え、前後半どの時間をとっても見ごたえのあるメンバーで挑みます。
当日の天候は汗ばむ陽気、ただ厚い雲が上空に見えるなかでのキックオフとなりました。
前半:反則を誘いPGとモールでリード
スピアーズボールでキックオフした前半の入りは,互いにキックの蹴り合いに。そこからスピアーズは、安定したキック処理と確実なブレイクダウンから相手の反則を誘い、敵陣に入ります。
前半5分には敵陣22m中央からペナルティゴールを選択し、島田選手が決めて先制。
続くリスタートからも、スピアーズはラックから浅めに走り込み、フォワードとバックスの両方のオプションを見せたアタックで相手ディフェンスを翻弄。グリーンロケッツは立て続けに反則を犯します。
相手反則から敵陣に入るとスピアーズは10分過ぎにゴール前ラインアウトのチャンス。モールを押し込み、相手の反則からのシンビン*1を誘うと、数的有利にたった状況で再度モールを組んで押し込み、杉本選手がトライ。その後のコンバージョンも成功させて前半14分で10‐0とリードします。
ただ前半18分過ぎには、スピアーズのペナルティから相手はショットを選択。これが外れて自陣22mからのドロップアウトになると、このボールが1バウンドして相手にこぼれ、グリーンロケッツがカウンター。オフロードパス*2を繋いで抜け出すと、そのまま走り切られトライを許します。
しかし、その後のリスタートでは、再度アタックから反則を誘い、またもゴール前ラインアウトモールからマキシ選手がトライを奪います。
こうしたペナルティを奪い、フォワードで得点を重ねるフォワード陣が全面に出たアタックで得点を重ねたかと思えば、続く3トライ目はアンストラクチャー*3から。
中盤での相手ラインアウトでミスしたボールを、5番ブルブリング選手がキック。相手陣にバウンドしたボールをチェイスしてきた末永選手がキャッチし、立川選手にパスすると、プレトリアス選手へと繋ぎ最後はヴァイレア選手に。
ヴァイレア選手はインゴール右サイドに走り込むとタックルを突き飛ばしてそのままトライ。中盤から全員がいい反応を見せて一気にトライまで繋げて24-5とします。
直後の32分には自陣からキックパスを繋いでアタックしたところで、ハンドリングミスしたボールを相手に奪われてトライまで走り切られて24-12とされますが、相手に流れを掴まれる前にスピアーズは取り返します。
雷鳴の合図と共に激しく降り出した雨が落ち始めた35分過ぎ、スピアーズは敵陣ゴール前スクラムから大きな選手たちが躍動します。
スクラムから近場をついてラックを作ると、ボタ選手が突進してゴールライン間際まで。すぐさまサポートについた同じくロックのブルブリング選手がボールを持ち出してインゴールに飛び込みトライ成功。ゴール成功し、31-12と19点差ついたところで、前半が終了。ハーフタイムに。
ここで雨雷が勢いを増しハーフタイムが20分延長。約30分の長い中断後に後半がスタートとなります。
後半:インパクトメンバーが点差を広げて大差をつけて勝利
雷雨が止み、仕切り直しとなった後半、この長いハーフタイムをチーム内でうまく時間を割り振りながら、休息と話し合いを挟んで臨んだスピアーズはいいスタートを切ります。
雨の影響でボールがスリッピーになり、双方にボールが行き来する中、それでもスピアーズは、攻守で前にでて敵陣でプレーをすることでリズムを掴みます。
スコアは動かないまま後半10分を過ぎると加藤選手、オペティ選手、ウヴェ選手、トゥパ選手といった力強いメンバーを投入。
この選手たちが優勢に進んでいた試合展開にさらに勢いを生み出して前にでると、ゴール前のチャンスに。ゴール前ラインアウトからリフトせずに杉本選手からボールを受け取ったトゥパ選手がモールを形成すると勢い良く真っ直ぐと押し込みマキシ選手がトライ。
難しい角度のゴールも島田選手が決めて、38-12と後半先制。
このタイミングでほかリザーブ選手全員を投入し、20分にはラインアウトからゴールポストに向かって走るようにモールを押し込んで、交替したばかりのマークス選手がトライ。
その後、23分にはトライを奪われてしまいますが、34分にはペナルティからオペティ選手が速攻を仕掛けて、トゥパ選手がゴールラインに迫ったところ、すかさず谷口選手がインゴールに飛び込むトライで取り返し50点目を生みます。
終了間際には、自陣でのピンチからボールを取り返すと一気に相手陣まで連続攻撃をつなげて最後はボタ選手がトライを決めると、島田選手がこの日ペナルティゴールと合わせて9本目のゴールを成功させて59点目を獲得。
その後、勝敗がほぼ決まっても両者最後まで攻め続けますが、スコアは動かずノーサイド。最終スコア59-17で勝利しました。
結果的に大差が付いた勝利になりましたが、それでも前半は激しいグリーンロケッツのディフェンスと、ターンオーバーから一気にトライに繋がる攻撃に苦戦しました。
それでもこの結果を生んだのは、規律を持って落ち着いて自分たちのラグビーに徹したこと。
また、イレギュラーとなるハーフタイムの中断でも、コントロールできることにフォーカスして、いい準備をして後半に臨めたことがあります。
今後の数試合に向けても収穫となった試合となりました。
★現在の順位
スピアーズはこの試合で勝ち点5を加え、合計61点で2 位に位置しています。
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24063
【ピックアップ写真】
↑プレイヤーオブザマッチはマキシ選手
↑スクラムの安定に貢献した北川選手
↑セットプレーとボールキャリアで力を見せた杉本選手
↑無尽蔵のスタミナを見せて走り続けたプレトリアス選手
↑正確なゴールキックで、キッカーとしての存在感を見せた島田選手はキックだけで19点を獲得
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2022-23 第16節
相手:東京サントリーサンゴリアス
日程:4月22日(土)14時00分キックオフ
場所:スピアーズえどりくフィールド
【次戦の観戦情報】
ホスト&ビジター:ホスト
ジャージ:ファーストジャージー
チケット情報
一般販売中
詳しくはこちらのページから
TV放映
J-SPORTS1(録画)
BS日テレ
【ラグビー用語解説】
*
1.シンビン
イエローカード。反則による10分間の退場となる。
2.オフロードパス
タックルを受けながらのパス。
3.アンストラクチャー
アタック・ディフェンスの陣形が整っていない状態での攻撃。キック後のアタックやターンオーバー時がそれに当たる。