NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 第4節試合結果
24.01.07(日)14:30キックオフ
クボタスピアーズ |
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合計 | 20 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 10 |
後半 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 10 |
VS |
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合計 |
前半 |
後半 |
東芝ブレイブルーパス東京 |
||||||
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合計 | 24 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 17 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 海士広大 |
2 | デイン・コールズ |
3 | 松波昭哉 |
4 | ヘルウヴェ |
5 | デーヴィッド・ブルブリング |
6 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ |
7 | 末永健雄 |
8 | ファウルア・マキシ |
9 | 藤原忍 |
10 | 立川理道(Cap) |
11 | 木田晴斗 |
12 | リカス・プレトリアス |
13 | テアウパシオネ |
14 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
15 | リアム・ウィリアムズ |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | 杉本博昭 |
R | 紙森陽太 |
R | 才田智 |
R | ルアン・ボタ |
R | トゥパフィナウ |
R | 岸岡智樹 |
R | ハラトア・ヴァイレア |
R | JD・シカリング |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
デイン・コールズ | 1 | 5 | |||
ゲラード・ファンデンヒーファー | 2 | 2 | 10 | ||
リアム・ウィリアムズ | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半14分 | 1 → 17 |
入替 | 後半14分 | 7 → 20 |
入替 | 後半14分 | 4 → 23 |
入替 | 後半14分 | 2 → 16 |
入替 | 後半21分 | 5 → 19 |
入替 | 後半21分 | 3 → 18 |
入替 | 後半26分 | 13 → 22 |
レポート
新年を迎え2024年最初の試合は、ビジターゲームで東芝ブレイブルーパス東京と対戦しました。
相手はここまでの3戦全勝。カンファレンスAでは唯一黒星のない今季好調のチームです。
スピアーズはこの相手に前節でデビューしたデイン選手とリアム選手が出場。ロックには今季公式戦初出場のウヴェ選手が入り、司令塔はフォーリー選手に変わり立川選手が10番を付けます。
またリザーブにはロックの選手を2枚置き、フォワード選手が計6人控え、フォワード戦に持ち込む準備は万端。また、年末の横浜キヤノンイーグルスとの練習試合でスクラムハーフを経験した岸岡選手がリザーブに入ります。
前半:序盤をうまくコントロールし先制するも一瞬のスキから逆転される
スピアーズボールでキックオフした前半、最初の5分はキックが多く見られます。
互いにエリアを取るロングキックだけでなく、スピアーズは自陣からでも高く蹴り上げるコンテストキックで味方にボールを競らせます。
ここで存在感を発揮したのはリアム選手。キックキャッチだけでなく、そこからのキックやカウンターでも確実なプレーでボールを前に運びます。
こうした展開を着実に重ねたスピアーズは、前半15分までをほぼ敵陣でプレー。
そして、前半15分すぎには立川選手がディフェンス裏に転がすキックからチャンスを作り、ゴール前スクラムにすると、安定したボールを供給して近場を連続攻撃。
最後はゴールポスト付近に走り込んできたデイン選手がインゴールにボールを着けトライ。ファンデンヒーファー選手のゴールも決まり、7対0と先制に成功します。
その後の折り返しとなるリスタートから、相手の猛攻を受けます。26分にかけて自陣ゴール前に迫られる場面が続きます。ですが、これをフォワード陣のモールディフェンス、そして全員のラインディフェンスからの鋭いタックルで阻止。相手の猛攻を食い止めます。
ただ26分にはこのピンチを切り抜けたかと思えたマイボールスクラムで、ボールの供給の部分でミス。ボールを奪われそのままトライを許します。
ゴールも決まり同点となったところで、流れは相手に。ブレイブルーパスに右サイドを抜かれ29分に追加点。さらに34分にはペナルティゴールを決められて7対17と一瞬の隙から逆転、そして10点差に。
劣勢になりそうな場面でそれを食い止めたのは、前節の課題でもあったスクラムでした。序盤から安定していたスクラムでプレッシャーをかけたスピアーズは、37分のスクラムで押し込んでペナルティを誘い、敵陣に入るとさらに攻撃から相手の反則を奪います。
前半終了間際、点差を近づけて折り返したいスピアーズはペナルティゴールを選択。ファンデンヒーファー選手がこのゴールを成功させて10対17。
ここで前半が終了しました。
後半:終了間際の逆転へのチャンスをつかみきれず
メンバー交替なく臨んだ後半。
互いに拮抗した展開が続き後半10分すぎまで得点は動きません。
点差は7点。まずはトライで追いつき、逆転へのきっかけを作りたいスピアーズは13分での敵陣での相手の反則からペナルティゴールを選択し、追加点。後半先制し、13対17。
このタイミングでリザーブ選手たちも投入させ、逆転を狙います。こうした僅差の展開で重要になるのはディフェンス、そしてチャンスをいかにものにするか。
しかしスピアーズは、この後の展開でそうした点がうまくいきません。後半先制後に訪れた敵陣でのチャンスでは取り切れず、相手に逆に陣地を奪われ、一瞬のスキを突かれて24分に失点し13対24と再び点差を広げられてしまいます。
逆転への時間が刻々と過ぎる中、スピアーズは着実に相手陣でのプレーに徹します。
そしてバックスでの展開からファンデンヒーファー選手が抜け出し途中出場のハラトア選手に繋いだところで、相手10番の選手がハラトア選手に対してハイタックル。シンビンで10分間の退場となり、相手は一人欠いた状態となりスピアーズにとって有利な状況に。
このチャンスを活かしたいスピアーズは、その後のラインアウトからモールでトライを狙い、崩れたところで連続攻撃。バックスに展開したところで相手がパスカット。ボールが空中で暴れたところ、後ろから走り込んできたリアム選手がワンハンドでボールを奪うとそのままインゴールに回り込みトライ。ゴールも決まり4点差とし時間は残り4分となります。
追うスピアーズ。守りたいブレイブルーパス。
相手は14人で勢いはスピアーズに。
前節のブルーレヴズ戦のラストと同じ状況で逆の立場。スピアーズはここで逆転勝利し、昨年末の苦い敗戦を払拭しようと士気が高まります。
リスタートでブレイブルーパスが深く蹴り込んだところで、まずは敵陣へとキックの選択。相手はこのボールからカウンターアタックをしかけると、ボールをキープして残り4分間の時間を使おうとします。
スピアーズはこのボールを奪取しようと直向きにタックルし続けますが、相手は25フェイズ以上に渡り、ボールを保持。80分を告げるホーンがなるとボールをけり出し、逆転することはできずノーサイドとなりました。
2戦続けての僅差での敗戦。状況は違えど、両試合ともに終了間際で取り逃がした勝利。
試合後の選手たちの表情からも、そのくやしさは表れていました。
ですが、立川キャプテンは
「負けたからには負けた理由がある。日々の練習から勝ち切れるチーム作りをしていきたい」
と試合後にコメントした通り、この敗戦に対して自分たちにフォーカスすることを忘れません。
開幕から1勝3敗と厳しい立ち上がりとなった今シーズン。しかし、それでも連戦は続きレギュラーシーズンだけであと12試合残っています。
チームの戦術や仲間、そしてこれまでのシーズンで共有してきた時間を信じ、次の勝利を目指します。
★現在の順位
9位(勝ち点7)
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/25576
【ピックアップ写真】
↑公式戦では2年半以上ぶりに10番として先発した立川選手。
↑藤原選手は80分フル出場。勇気あるプレーで活躍を見せた
↑長所の突破力を見せる今季初出場のヘルウヴェ選手
↑前節の課題であったスクラムを修正しスクラムから得点チャンスも作る
↑試合前には両チーム合同で能登半島地震支援募金を実施しました。ご協力頂いた皆様ありがとうございました。
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2023-24 第5節
相手:コベルコ神戸スティーラーズ
日時:1月14日(日)14時30分キックオフ
場所:ノエビアスタジアム神戸
観戦:チケット発売中