GAME試合結果

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 第10節試合結果

24.03.15(金)19:00キックオフ


クボタスピアーズ
合計 29
T G PT PG DG
前半 1 0 0 1 0 8
後半 3 3 0 0 0 21
VS
合計
 
前半
後半

横浜キヤノンイーグルス
合計 26
T G PT PG DG
前半 3 2 0 0 0 19
後半 1 1 0 0 0 7

出場選手

# スターティングメンバー
1 海士広大
2 スカルク・エラスマス
3 オペティ・ヘル
4 ヘルウヴェ
5 デーヴィッド・ブルブリング
6 ピーター・ラピース・ラブスカフニ
7 末永健雄
8 ファウルア・マキシ
9 藤原忍
10 岸岡智樹
11 金秀隆
12 立川理道(Cap)
13 リカス・プレトリアス
14 根塚洸雅
15 島田悠平

リザーブメンバー

# リザーブメンバー
R 江良颯
R 紙森陽太
R 北川賢吾
R JD・シカリング
R トゥパフィナウ
R 古賀駿汰
R 廣瀬雄也
R ハラトア・ヴァイレア

個人得点

氏名 T G PG DG
島田悠平   3 1   9
スカルク・エラスマス 1     5
岸岡智樹 1     5
江良颯 1     5
根塚洸雅 1     5

レポート

シーズンも後半に突入し、第10節となる今回はキヤノンイーグルスと今季初のナイターゲームで対戦しました。
昨季3位、今季6勝3敗で9節終了時点で5位に位置しているイーグルスとの対決は、スピアーズにとってプレーオフ出場にかけて背水の陣で臨む一戦。
現在負け越しているスピアーズにとってここでの勝利は、今シーズンの最終結果に影響を与える重要な一戦となります。


この試合にスピアーズは前節とほぼ同様のメンバーを配置。注目は前節が復帰戦となりそこから今回先発のオペティ選手。そして22番の廣瀬選手は、出場すれればチーム内でのアーリーエントリー選手として、江良選手に次ぐデビューとなります。


前半:耐えるが隙をつかれ失点、終了間際には退場により14人に

試合当日は春の訪れを感じる暖かい日差し。夜も比較的寒さが落ち着いた、ほぼ無風のコンディションでキックオフ。

岸岡選手が空中高くボールをキックすると根塚選手が競り合ってボールをバウンドさせるとスピアーズがマイボール。ここからの攻撃で反則を誘い、相手陣22m付近ほぼ中央でペナルティを奪いゴールを選択。島田選手が決めて3点を先制します。そして、のちにこの3点が勝敗を決めることとなります。


その後、前節の課題となっていたリスタートでのレシーブや自陣からの脱出を確実にプレーするも、敵陣から反則を犯しゴール前ラインアウトに。これを相手にテンポよくボールを繋がれ左サイドにトライを許してしまいます。

まずは一本トライを取りたいスピアーズも、ラインアウトやスクラムといったセットプレーから圧をかけ続けることで相手の反則を誘い、20分にはモールを辛抱強く押し込みエラスマス選手がトライ。ゴールは決まらず8対5とします。


イーグルスはプレーオフ出場のために3トライ以上のボーナスポイントが必要。その影響からかスピアーズ陣でペナルティを奪っても、常にショットでなくタッチにだしてトライを狙います。
ただ、これに対してスピアーズフォワード陣は素晴らしい対応を見せます。相手の得意とするモール攻撃をことごとく止めゴール前のピンチを脱出します。

しかし安心もつかの間、33分には中盤での相手攻撃からスピアーズディフェンス裏に落としたキックを拾われてゴール中央にトライを許します。
ゴールも決まり8対12。耐えていただけに惜しい失点となります。


この失点が利いたかそこからは相手の流れに。37分にはディフェンスで耐えていた際にマキシ選手が危険なタックルをしたとしてシンビン以上の反則が認められ一時退場。


前半は残り3分。耐えて終わりたいところでしたが、相手の近場の攻撃から徐々に前進を許したところで右サイドに展開されトライ。ゴールも決まり7点を追加され、8対19の11点差で前半を折り返します。



後半:耐えて勝つ、最大18点差をひっくり返して逆転勝利

イーグルスボールでスタートした後半。前節のトヨタヴェルブリッツ戦の後半の入りと同様に、キックオフ直後に失点を許して、26対8と点差が18点に広がります。

また脳振盪の疑いがあるとしてオペティ選手が交替し、後半5分には前半終了間際に適応されたマキシ選手のオフ・フィールド・レビューがシンビンでなく20分レッドカードの判定となり、追加で10分間14人での闘いを余儀なくされます。


【参考】試験的実施ルール 名称および20分レッドカードの対象について


雲行きが怪しくなってきたこのタイミングで、スピアーズは江良選手、紙森選手、シカリング選手を投入。


ただそこからの十数分間は互いに得点は動かないものの、試合状況としてはスピアーズがほぼ防戦一方の時間が続きます。
それでも、デーヴィッド選手やシカリング選手といったロック陣によるラインアウトの争奪、そして立川選手やリカス選手といった両センターが直向きに続けた接点やこぼれ球への反応といった地味ですがスピアーズらしさとも言えるプレーで耐え、後半20分を迎えます。



19分にはトゥパ選手が投入され14人から15人の展開へ。同じくここまでハードワークを続けてきたリカス選手がヴァイレア選手と変わります。

攻め疲れしてきた相手に対し、15人でのプレーが可能となった20分過ぎを皮切りに、スピアーズは徐々に息を吹き返します。

敵陣でスピアーズフォワード陣が再三にわたるモールから立て続けに反則を奪うと、最後は岸岡選手抜け出し後半24分にしてやっと得点。ゴールも決まり15対26に。



相手も前半同様スピアーズ陣で徹底してトライを狙いに反則からタッチを選択。これに対して、ラインアウトの競り合いで幾度も相手ボールを奪う、もしくは乱す仕事をフォワードが見せて相手のチャンスを潰します。

ここからは流れはスピアーズ、ピンチをしのいでジリジリと敵陣に入ると、粘り強く攻めて相手の反則を誘います。そして後半36分にはついに反則の繰り返しにより相手6番がシンビンで一時退場に。

37分にはここまで強さを見せているモールを粘り強く押し込み江良選手がトライ。その後のゴールも島田選手は決め22対26の4点差に。残り時間は約2分半。




続くリスタートでボールを保持すると自陣から左右に大きく振ります。相手ディフェンスの空いた中央付近をシカリング選手が前にでて相手の反則を誘います。


アドバンテージを得たことを確認するとさらに左サイドに振りライン際でハラトア選手が前にでます。さらに直後にボールをもらった岸岡選手はショートキックを自らキャッチして抜け出し相手陣22mを超えてラックを作ります。



一気に上がってきたスピアーズのアタックラインは島田選手から江良選手に繋いで右サイドへ。最後は江良選手からのロングパスを根塚選手がもらいインゴールに滑り込みます。畳みかけるような勢いのあるアタックを見せたスピアーズはこれで27対26の逆転。


後半40分を告げるホーンと同時に蹴った島田選手のコンバージョンキックも見事に決まり、最終スコア29対26の逆転勝利となりました。



試合を振り返ると僅差の展開から反則により点差を広げられた前半。そして後半いきなりの失点により後半20分までは18点差までリードを広げられました。
ただ、少しずつ点差を詰めて最後の残り2分半で逆転トライに繋げたプレーは、最後まで焦らず諦めず自分たちのラグビーに信じて戦ったからこそ生まれたものです。

そこには岸岡選手をはじめとした攻撃的で挑戦的なプレー、そして全員の精度の高いプレーがありました。

また、試合後相手チーム監督は「敗因は終盤の自分たちのラインアウトをスピアーズに再三にわたり取られてしまったこと」と語った通り、この試合終始見せたフォワード陣の功績も忘れてはいけません。

立川選手は試合後の記者会見で
「けが人や試合結果など苦しい状況ではありますが、こうした状況だからこそチームの力を示せると思っています。プレッシャーを感じた時に次になにをするかを考えて今日はプレーしました」
と語りました。
その言葉通り、最後まで自分たちのラグビーを信じたからこそ得た今回の勝利です。

また試合会場で最後までいただいた声援に大きな力をもらいました。改めて応援していただける皆さんと勝利の喜びを分かち合うことの素晴らしさを再認識した試合でもありました。
まだまだ厳しい戦いは続きますがこの勝利を勢いに、次節以降もさらに結束して戦っていきます。



★現在の順位
6位(勝ち点26)

★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/25609



【ピックアップ写真】


↑POMには岸岡選手が選出されました



↑80分献身的なプレーからチームを統率した立川選手



↑藤原選手も80分プレー、ボール出しこぼれ球への反応など存在感を見せた



↑金選手は高いワークレートで勝利に貢献



↑この試合で大きな貢献を見せたデーヴィッド選手を中心としたロック陣


【次戦についてのお知らせ】

NTTリーグワン2023-24 第11節
相手:埼玉パナソニックワイルドナイツ
日時:3月22日(金)19時キックオフ
場所:秩父宮ラグビー場
観戦:チケット発売中
チケット


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