NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 第13節試合結果
24.04.13(土)14:00キックオフ
クボタスピアーズ |
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合計 | 31 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 31 |
後半 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
静岡ブルーレヴズ |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 31 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 |
後半 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 24 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 海士広大 |
2 | デイン・コールズ |
3 | オペティ・ヘル |
4 | ルアン・ボタ |
5 | デーヴィッド・ブルブリング |
6 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ |
7 | 末永健雄 |
8 | ファウルア・マキシ |
9 | 藤原忍 |
10 | バーナード・フォーリー |
11 | 金秀隆 |
12 | 立川理道(Cap) |
13 | テアウパシオネ |
14 | 根塚洸雅 |
15 | 島田悠平 |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | 江良颯 |
R | 紙森陽太 |
R | 北川賢吾 |
R | JD・シカリング |
R | トゥパフィナウ |
R | 岸岡智樹 |
R | リカス・プレトリアス |
R | ハラトア・ヴァイレア |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
立川理道 | 1 | 5 | |||
テアウパシオネ | 1 | 5 | |||
バーナード・フォーリー | 1 | 3 | 11 | ||
藤原忍 | 1 | 5 | |||
島田悠平 | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半13分 | 2 → 16 |
入替 | 後半13分 | 1 → 17 |
入替 | 後半13分 | 3 → 18 |
入替 | 後半13分 | 5 → 19 |
入替 | 後半13分 | 13 → 22 |
入替 | 後半27分 | 9 → 21 |
入替 | 後半27分 | 14 → 23 |
交替 | 後半28分 | 7 → 20 |
レポート
第13節はスピアーズにとって初の試合会場となる静岡県静岡市にあるIAIスタジアム日本平での試合となります。
相手は第3節で悔しい敗戦をしている静岡ブルーレヴズ。前回の対戦では、試合終了間際に逆転トライを許して惜敗している相手です。今シーズンは僅差のゲームで勝ち切れず悔しい結果が続いているスピアーズ。残りの試合全勝を目指すチームにとって、なんとしても打ち破りたい相手です。
第12節終了時点の両チームの勝ち点はわずか2点でブルーレヴズがリード。この試合の結果次第で順位がひっくり返る状況ということもあってか、80分を通して互いに勝利に貪欲な姿勢が見える一戦となりました。
前半:4連続トライでペースを掴む
ブルーレヴズボールでキックオフした前半。中盤でのエリアの奪い合いからゲームが動いたのが前半10分。
スピアーズは自陣でディフェンスとなるも規律のある守りからこれを耐えて相手からボールを奪い返します。
そこから中盤でのモールを押し込み敵陣に入ると、デイン選手の突破やフォーリー選手の判断の良いパスで相手のディフェンスを乱します。連続攻撃からボタ選手が抜け出しデイン選手から立川選手と繋いで12分に先制トライ。
続く15分にも左右にディフェンスを散らしてタックルの的を絞らせない攻撃から相手防御網を乱すと、最後はテアウパ選手が左サイドで相手タックラーをかき分けてトライ。フォーリー選手のゴール成功で12対0に。
さらに直後のリスタートからもボタ選手の突破からの勢いをそのままに、相手陣22mでラックを作ると立川選手の素早いパスさばきから、オペティ選手→ブルブリング選手、そして再度立川選手にわたり最後はフォーリー選手とオフロードパスを繋いでゴールポスト中央にトライを決めます。
20分すぎにはラインアウトから流れるようなパスワークで立川選手から根塚選手に繋ぐとラインブレイクし、最後は藤原選手がボールを受け取りトライ。バックスのサインプレーにより26対0と4連続トライで相手を突き放します。
ただ28分にはスクラムから、スピアーズディフェンスの後ろに転がされたキックを抑えられて失点。
対するスピアーズも直後にターンオーバーボールから藤原選手が一気にボールを敵陣まで運ぶと、最後は島田選手がインゴールまで走り切って取り返します。
前回のブルーレヴズとの対戦で課題となっていたスクラムやディフェンスでの規律面でも修正を見せたスピアーズ。残りの時間も危なげなく時間を使い、31対7で前半を終えました。
後半:小さなミスから徐々劣勢に
風がやや強まり始めた後半。序盤の数分の攻防で、ハンドリングエラーやペナルティといった点で、自陣から脱出できず9分にブルーレヴズにトライを奪われてしまいます。
ただそれでもスコアは31対14。主導権を相手に渡したくないスピアーズは、直後のリスタートからの相手の20フェイズ以上に渡る攻撃も、規律よく守り切ります。
そうした展開のなか13分には一気にリザーブメンバーを5人を投入。
ですが、直後のラインアウトからのキャッチミス、そして微妙な判定のハイタックルにより自陣に食い込まれると、ゴール前のペナルティから速攻を仕掛けられて18分に後半2本目のトライを奪われます。
この悪い流れを断ち切りたいスピアーズは、このトライ後のハドルで時間を使いチームをまとめます。しかし、その後もマイボールを保持し続けることができないだけでなく、ブルーレヴズの攻撃を前半のように断ち切ることができません。そうして自陣に入り込まれた状況が続き後半25分が過ぎます。
この時間帯にはスピアーズの反則数も増え始めます。試合後記者会見で立川選手が「レフリーとのコミュニケーションに課題が残った」と話す通り、スピアーズは紙一重の部分での判断や判定で相手に流れを乗せることになります。
そして30分には反則の繰り返しとして紙森選手がシンビンで一時退場。
ゴールラインを背負った状況でスクラムを選択されたスピアーズは、すでに交替していた海士選手を入れ、代わりにマキシ選手がアウト。
このスクラムは一時凌ぐも、直後のディフェンスでフォーリー選手が危険なタックルによりシンビンに。残り時間を13人で戦うことになります。
これで完全に相手に主導権を渡してしまい、33分には相手にトライ&ゴールを奪われ31対26と5点差にまで詰められます。
残り7分を残して点差は5点。
なんとか逃げ切りたいスピアーズは、直後のディフェンスで相手に抜け出されたところを立川選手のタックルで何とか耐えて残り2分でマイボールスクラム。
このスクラムから素早くボールを出してマイボールとすると、残り1分強をフォワードでボールを繋いでゲームを締めにかかります。
ゴールラインを背負ってフェイズを重ねホーンがなって後はタッチに蹴りだすだけ。ただ最後のラックでスピアーズに反則の判定。
すぐに始めたブルーレヴズを止めにかかるも相手にラックの上からトライを決められ最後に同点に追いつかれます。
この後のコンバージョンは決まらず同点。引き分けでノーサイドとなりました。
5トライで24点リードを作った前半に比べ、無得点で反則数も10、失点24点となった後半。相手の猛攻とそのプレッシャーにより自分たちが小さなミスや反則を繰り返してボールを保持できず勝利を逃す結果となりました。
ただ前半の連続トライを生んだチームの連携、そして前回の対戦の課題を修正してきたプレーはシーズンを通して確実に成長してきた姿を見ることができました。
また13人の状況でも直向きに守り続けた姿勢は、チームが目の前の勝利、そしてシーズンを諦めてはいない精神を体現していました。
レギュラーシーズンの残り3戦では、勝利という結果も追いつつ、チームのこうした姿勢を示して成長に繋がる3試合となるよう戦っていきたいと思います。
現地まで応援に駆けつけてアウェイを感じさせない雰囲気を作ってくれた皆様、また現地観戦できなくてもたくさんの応援をしていただいた皆様、最後まで応援ありがとうございました。
★現在の順位
8位(勝ち点29)
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/25629
【ピックアップ写真】
↑この日50試合のリーグワンキャップを達成したフォーリー選手
↑ピンチを助けチャンスを作りチームを率いた立川選手
↑試合終盤に再びピッチに立ち、脚をつりながらもプレーし続けた海士選手
↑ボールキャリアとしても存在感を見せたボタ選手
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2023-24 第14節
相手:コベルコ神戸スティーラーズ
日時:4月21日(日)13時00分キックオフ
場所:札幌ドーム
観戦:チケット発売中