NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 第15節試合結果
24.04.27(土)14:30キックオフ
クボタスピアーズ |
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合計 | 61 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 14 |
後半 | 7 | 6 | 0 | 0 | 0 | 47 |
VS |
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合計 |
前半 |
後半 |
三重ホンダヒート |
||||||
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合計 | 24 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 17 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 海士広大 |
2 | スカルク・エラスマス |
3 | オペティ・ヘル |
4 | 堀部直壮 |
5 | デーヴィッド・ブルブリング |
6 | トゥパフィナウ |
7 | 末永健雄 |
8 | ファウルア・マキシ |
9 | 藤原忍 |
10 | バーナード・フォーリー |
11 | 山崎洋之 |
12 | 立川理道(Cap) |
13 | テアウパシオネ |
14 | 根塚洸雅 |
15 | リアム・ウィリアムズ |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | 福田陸人 |
R | 紙森陽太 |
R | 為房慶次朗 |
R | ルアン・ボタ |
R | アシペリ・モアラ |
R | 岸岡智樹 |
R | ハラトア・ヴァイレア |
R | JD・シカリング |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
テアウパシオネ | 1 | 5 | |||
バーナード・フォーリー | 1 | 6 | 17 | ||
デーヴィッド・ブルブリング | 1 | 5 | |||
ファウルア・マキシ | 1 | 5 | |||
リアム・ウィリアムズ | 1 | 5 | |||
山崎洋之 | 1 | 5 | |||
為房慶次朗 | 2 | 10 | |||
ハラトア・ヴァイレア | 2 | 4 | |||
根塚洸雅 | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 前半32分 | 2 → 16 |
入替 | 後半0分 | 4 → 23 |
入替 | 後半13分 | 1 → 17 |
入替 | 後半13分 | 5 → 19 |
入替 | 後半13分 | 3 → 18 |
入替 | 後半18分 | 7 → 20 |
入替 | 後半18分 | 15 → 22 |
入替 | 後半18分 | 9 → 21 |
レポート
第15節は今シーズンのホストゲーム最終戦です。
昨シーズンでは8試合を行い、2019年からこれまで17連勝を続けるスピアーズのホストスタジアム「スピアーズえどりくフィールド」で行われたこの試合は、SDGs スペシャルマッチ」としてSDGsスペシャルジャージーを着用して行われます。また、今シーズン応援頂いた皆様への感謝の気持ちを込めて"ORANGE" ThanksDayというテーマを掲げ、様々なイベントで試合を盛り上げました。
またこのタイミングで立川選手がスピアーズ公式戦150試合を達成し、試合後には記念セレモニーや退団選手挨拶など多くの催しを企画。
この記念すべき試合は、80分を通してスピアーズらしいラグビーを見せた見ごたえのある一戦となりました。
前半:ヒートの攻守に苦しみながらも点差を縮め折り返し
スピアーズボールでキックオフした前半は苦しむ展開。ヒートのよく分析された攻撃に先制パンチを貰い、入りの10分で2トライを奪われます。
1トライ目はスクラムからのスピアーズのディフェンス裏に落とキックでキック処理でのミスを活かされ4分に。
2トライ目は9分、ラック作られてから1トライ目と同じようにキックの競り合いから失点、また15分にペナルティゴールも決められ17点をリードされます。
追いつきたいスピアーズですが、ハンドリングエラーや反則で取り返すことができずに乗り切れない状況のまま時間が過ぎます。
久しぶりのえどりくで、リードするスピアーズを期待していた観客席にどんよりとした雰囲気が漂うも、スピアーズは徐々に挽回し敵陣に迫ります。
しかし今度は防御が光るヒート。スピアーズの重量フォワードに対して近場をしっかりと止め、ラインディフェンスでもスピアーズのループプレーを読んだタックルで仕留め、スピアーズはなかなかスコアすることができません。
ただしぶとくゴール前で攻撃を続けると30分に相手5番の選手が一時退場に。
スピアーズは堀部選手の出血による交代もありますが福田選手とシカリング選手を投入し、このチャンスを取り切りに行きます。
35分にはこの日、初キャップとなった福田選手のスローからモールを一度組んで押し込むと左サイドに展開。相手のディフェンスのプレッシャーもバックスのパスでかわし、テアウパ選手がトライを決めます。難しい角度のキックもフォーリー選手が決めて前半残り3分。
点差を縮めて折り返したいスピアーズは、自陣でのハイパントキックからボールを取り返して敵陣に入り込みます。
さきほどのトライと同じようにラインアウトからのバックス展開で根塚選手がインゴールに入りますがこれがTMOの結果トライ認められず。
しかし、集中が最後まで切れないスピアーズは続くラインアウトからはフォワードが力強さを見せてブルブリング選手がトライして、14対17と点差を縮めて前半を終えます。
後半:ノーホイッスルトライで逆転、波に乗る
前半から一転、後半はスピアーズの攻撃が爆発します。キックオフしたボールを根塚選手がキャッチすると、その後のラックからトゥパ選手がラックからボールを持ち出して独走。ハーフラインまで走ったところで藤原選手、そしてマキシ選手と繋ぐとマキシ選手がゴールラインまで走り切り中央にグラウディング。ノーホイッスルからの逆転トライで好スタートを切ります。
このトライで攻撃のギアをあげたスピアーズは、テンポのいい攻撃を敵陣で続け10分すぎにもフェイズごとに前にでる連続攻撃でフォーリー選手がトライ。
ペースを奪ったスピアーズは、その後の試合を掌握。14分にターンオーバーボールを山崎選手が抜け出してリアム選手がトライすると、17分には今度は逆にリアム選手から山崎選手に繋いでバックスによる連続トライで42対17に。
リザーブを入れつつ攻撃の手を緩めないスピアーズは、今度はフォワードが力強い接点で追加点。30分に少ない人数のラインアウトからバックスラインに離してトゥパ選手がゴール前に迫ると、目の前に空いたスペースを見逃さずにフォローについていた為房選手がリーグワン初トライを獲得します。
33分には安定したスクラムからバックスのサインプレーが決まり根塚選手がトライと立て続けにスコア。
36分にはラインアウトモールから失点を許すも、その後もスピアーズの勢いは止まらず、試合終了間際には為房選手が3人のタックラーを振り切ってこの日2トライ目を奪います。
拮抗した展開でスコアに時間に要した前半から一転、一度ペースを掴んだ攻撃の勢いで点差を広げ、最終スコア61対24で試合を締めました。
前半の劣勢から後半ペースを奪うとたちまち点差を広げたスピアーズ。ホストスタジアムえどりくのスタンドの前で、最後までスピアーズらしいラグビーを見せて勝利を飾ることができました。
チームも「スペシャルな場所」と置くこの場所で勝利したことは、チームに勢いを与えます。
ただこうしたチームの成長は、相手チームあってこそ。前半見せたヒートの攻守は、スピアーズにとって脅威で特に最初の20分は相手に支配されました。こうした状況でも、試合中やハーフタイムで奮起し、最後は勝利に繋げたスピアーズ。こうした激しく負荷のかかる一戦を勝つことでの学びは大きいです。今回の試合を始め、これまでの試合から得た様々な教訓を最終節に活かし、残り1戦に臨んでいきます。
★現在の順位
6位(勝ち点39)
★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/25643
【ピックアップ写真】
↑プレイヤーオブザマッチはトライ含め17点獲得のフォーリー選手。プレゼンターはこの日の特別ゲストである総合格闘家の桜庭和志さん
↑試合後には立川選手の150試合出場(スピアーズ公式戦)を祝うセレモニーも実施しました
↑福田選手はこの日デビュー戦。プレシーズンの負傷から復帰し、辛抱強く努力を続けこの日を迎えました
↑スクラムだけでなくボールキャリアでも存在感を見せて2トライを獲得した為房選手
【次戦についてのお知らせ】
NTTリーグワン2023-24 第16節
相手:東京サントリーサンゴリアス
日時:5月4日(土)14時30分キックオフ
場所:秩父宮ラグビー場
観戦:チケット発売中