トップリーグ 1stステージ プールB 第2節試合結果
13.09.07(土)17:00キックオフ
クボタスピアーズ |
近鉄ライナーズ |
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22 | 合計 | 17 | ||||||||
T | G | PG | DG | 計 | T | G | PG | DG | 計 | |
2 | - | 1 | - | 13 | 前半 | - | - | 3 | - | 9 |
- | - | 3 | - | 9 | 後半 | 1 | - | 1 | 1 | 8 |
出場選手
# | スターティングメンバー | # | リザーブメンバー |
---|---|---|---|
1 | 手塚 洋成 | 16 | 立川 直道 |
2 | 荻原 要 | 17 | 株木 貴幸 |
3 | 岩爪 航 | 18 | 端本 太郎 |
4 | 鈴木 康太 | 19 | 前川 泰慶 |
5 | 今野 達郎 | 20 | 稲橋 良太 |
6 | ホアニ・マテンガ | 21 | 李 明根 |
7 | フィナウ・フィリペ | 22 | 吉田 真吾 |
8 | タキタキ・エロネ | 23 | ケイド・ポキ |
9 | 井上 大介 | ||
10 | 高橋 銀太郎 | ||
11 | 柴原 英孝 | ||
12 | 立川 理道 | ||
13 | カトニ・オツコロ | ||
14 | 伊藤 有司 | ||
15 | サム・ノートンナイト |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
エロネ・タキタキ | 2 | 0 | 0 | 0 | 10 |
高橋 銀太郎 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
立川 理道 | 0 | 0 | 3 | 0 | 9 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半 14分 | 2 → 16 |
入替 | 後半 14分 | 11 → 23 |
入替 | 後半 14分 | 6 → 20 |
入替 | 後半 21分 | 3 → 18 |
入替 | 後半 21分 | 10 → 22 |
レポート
開幕から1週間、9月7日(土)早くもトップリーグ第2節がやってきた。
スピアーズはホーム 東京 秩父宮ラグビー場に近鉄ライナーズを迎えての一戦に挑んだ。
互いに開幕で負けを喫した両チーム、初白星を懸けて開始前から激しい展開になることが
予想された。
17時、少し雲行き怪しい空のもと、クボタのキックオフで試合が開始した。
まずはテンポよくボールを動かし敵陣へ、ゴール前でペナルティを得ると2分、早々に大きな
チャンスがやってきた。
ゴール前5m左位置でのラインアウトからモールで前進、FLフィナウ左サイドを突き、ラック
からNO.8タキタキが持ち出し、ディフェンスを跳ね飛ばして左中間へトライ。
開幕に続いて幸先よくスタートをきった。
すかさず近鉄が反撃するが、確実に守り切ってまずは最初のピンチを脱した。
その後も近鉄の攻撃に対し我慢のディフェンスの時間が続く。
そして、10分、PGを許し5-3となる。
すぐさま切り替え、今度はクボタが主導権を握ってじわじわと攻め上がるが、近鉄も堅い守りを
見せ、ボールを奪う。
激しいボールの争奪戦が続き、次第に再び近鉄が自陣へと攻め込んできた。
我慢強く守るスピアーズ、何度も窮地を凌ぐ。
空中で地上で意地と意地がぶつかり合い、互いにスコアチャンスを得られないまま終盤へ。27分に
PGのチャンスを
得てSO高橋がきっちり決めて追加点、8-3とするが、27分には今度は近鉄にPGを決められ8-6。
拮抗した展開が続いた。
次のスコアが欲しい両チーム、そして31分、相手のミスから敵陣10m付近でスクラムのチャンスを
得たスピアーズ、SH井上から、WTB伊藤へと繋ぎゴール前へ迫ると、22m右中間ラックからSH井上が
左へ展開、ボールをもらったFLフィナウが右へ返してNO.8タキタキへとパス、そのままライン際を走り
切って右隅に今試合2つ目のトライ。13-6とした。
更に攻めるが追加点はならず、終了間際にPGを許し13-9で前半を終えた。
ハーフタイムで呼吸を整えると、この試合に何がなんでも勝ちに行く気持ちをひとつにし、ラスト40分
へと向かった。
近鉄のキックオフで後半が開始、意気込みとは裏腹、早々に近鉄が自陣へと攻め込み苦しい展開となった。
しかし、前に出る粘りのディフェンスでゴールラインを割らせず、ミスを誘っていっきに敵陣へ、ボールを
動かし果敢に相手陣内へ攻め込んだ。
9分にPGのチャンスを得るが、惜しくも決まらず、その後はミスやペナルティでリズムに乗れない時間が続いた。
そして13分、ついに近鉄にこの試合初めてのトライを許し、13-14と逆転を許した。
スコアが示す通り、全く油断を許さない展開に観客席も両チームサポーターの歓声とため息に終始包まれていた。
けれども厳しい試合になることは百も承知、うまくいかない時間もチャレンジする姿勢、
あきらめない気持ちを持って戦い続けた。
ひとつひとつのプレーがチャンスピンチに、そしてピンチをチャンスにする息をのむ展開の中、
20分、敵陣でのスクラムでPGのチャンスを得るとCTB立川が決めて、16-14再び逆転に成功した。
終盤に向かっていっきに突き放したいスピアーズ、だが、23分には今度は近鉄にPGのチャンスを与え
16-17、逆転された。
勝利が欲しい両チームの激闘は続く。
攻めて攻め返され、キックでのエリアの取り合い、一進一退の攻防とともに刻々と時間が過ぎていった。
そして33分、自陣から深くから攻撃を仕掛け敵陣へ攻め込むとゴール前スクラムでPGのチャンスを得る。
SO立川が決めて19-17、執念で逆転した。
それでも、この展開、ノーサイドまで誰もその結末を予測などできない。
手に汗握る攻防の中、次のチャンスはスピアーズにやってきた。
SO立川が落ち着いて決めて、22-19。
そしてホーンが鳴り、ラストプレーのキックオフ、激しくファイトする近鉄からなんとかボールをもぎ取り、
試合をきった。
ノーサイド。
苦しい、苦しい試合を制し、今季初勝利、そしてトップリーグの舞台での3年ぶりの勝利をあげた。
喜びよりも、安堵の表情を見せた選手達、会場はこの日を待ちわびたサポーターの温かい拍手に包まれた。
我々はチャレンジャー、リーグ戦のたったひとつでも勝利でも自信と成長に繋がる大きな大きな一勝だ。
次戦は4強の一角、東芝への更に厳しい戦いが待ち受ける。
今日の勝利を追い風に、前進した歩みを決して止めずに更なるBIG CHALLENGEを見せよう。