トップリーグ 1stステージ プールB 第5節試合結果
13.10.06(日)12:00キックオフ
クボタスピアーズ |
キヤノンイーグルス |
|||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
37 | 合計 | 24 | ||||||||
T | G | PG | DG | 計 | T | G | PG | DG | 計 | |
2 | 2 | 2 | - | 20 | 前半 | 1 | 1 | 1 | - | 10 |
3 | 1 | - | - | 17 | 後半 | 2 | 2 | - | - | 14 |
出場選手
# | スターティングメンバー | # | リザーブメンバー |
---|---|---|---|
1 | 手塚 洋成 | 16 | 立川 直道 |
2 | 後藤 満久 | 17 | 小池 健太 |
3 | 岩爪 航 | 18 | 端本 太郎 |
4 | 新関 世志輝 | 19 | 田村 玲一 |
5 | 今野 達郎 | 20 | 稲橋 良太 |
6 | 鈴木 康太 | 21 | 茂木 隼人 |
7 | フィナウ・フィリペ | 22 | 高橋 銀太郎 |
8 | タキタキ・エロネ | 23 | ケイド・ポキ |
9 | 井上 大介 | ||
10 | 立川 理道 | ||
11 | 根岸 康弘 | ||
12 | セイララ・マプスア | ||
13 | カトニ・オツコロ | ||
14 | 伊藤 有司 | ||
15 | サム・ノートンナイト |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
伊藤 有司 | 2 | 0 | 0 | 0 | 10 |
立川 理道 | 0 | 3 | 2 | 0 | 12 |
鈴木 康太 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 |
セイララ・マプスア | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 |
カトニ・オツコロ | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 後半 14分 | 4 → 19 |
入替 | 後半 20分 | 2 → 16 |
入替 | 後半 23分 | 11 → 23 |
入替 | 後半 23分 | 12 → 22 |
入替 | 後半 24分 | 3 → 18 |
入替 | 後半 31分 | 1 → 17 |
入替 | 後半 31分 | 15 → 21 |
入替 | 後半 31分 | 7 → 20 |
レポート
【トップリーグ第5節キヤノンイーグルス戦試合レポート】
真夏のナイターでスタートした2013‐2014ジャパンラグビートップリーグも10月に入り、デイゲームでの開催になると共にどのチームにとっても勝敗とポイントが最終順位を大きく左右する1STステージの佳境へと入った。
スピアーズは10月6日(日)トップリーグ第5節、キヤノンとの対戦を岩手 盛岡南公園球技場で迎えた。
2節以降負けが続いていたスピアーズは4節終了時点で7位、上位に上がるためには上位にいる目の前の敵を自分達で倒すしかないという強く意気込む気持ちと同様にもう絶対負けられないという追い込まれた思いもあった。
午後12時、爽やかな風と少し小雨も降る中、キヤノンのキックオフで試合が開始した。
キックで陣地の取り合いが続いたあと、ボールをキープし敵陣へと攻め込んだスピアーズ、早々にスコアチャンス到来と思った矢先の6分、ゴール前での相手ボールのスクラムからの攻撃でキヤノンに先制を許した。
仕切りなおしてキックオフ、再びキヤノンが猛攻、ゴール前へと攻め込むが冷静に守りきって反撃開始、戻されても粘り強く攻め続けた。
そして14分、FWが縦へ縦へと前進し、10m右中間ラックから、HO後藤が右へ展開、FL鈴木、SO立川と細かく繋ぎCTBマプスアが抜け出すと、絶妙なタイミングで走り込んだWTB伊藤へパス、ディフェンスを振り切って右中間へトライ。
スコアを振り出しに戻した。
その後キヤノンが敵陣から攻撃を仕掛けるが前に出るディフェンスでプレッシャーをかけ続けた。
20分、自ずとチャンス到来、敵陣5m左中間スクラムからの攻撃でゴールライン目前へと迫り、中央ラックからSH井上が右へ展開、パスをもらったFL鈴木がそのままディフェンスを押し込みグラウンディング。
コンバージョンも決まり14-7とした。
26分に自陣に攻め込んだキヤノンにPGを許すが、30分にはスピアーズがスクラムでPGのチャンスを得るとSO立川が確実に決めて17-10とした。
その後も自陣から積極的にボールを回し敵陣へ、キヤノンも攻め返すが、ミスを誘って再び攻め込むと39分にもPGのチャンスを得て追加点、20-10とリードで前半を終えた。
スピアーズのキックオフで後半が開始、まずはキヤノンが自陣へと攻め込むが、次第にスピアーズが地域を挽回していった。
互いに負けられない一戦とあって序盤から激しいボールの争奪戦が続く。
敵陣ゴール前でフェーズを重ねながらチャンスを窺うスピアーズ、10分にその時がやってきた。
ゴール前5m左中間ラックからSH井上が右へ展開、CTBマプスア、SO立川、FBノートナイト繋ぎ、ライン際でパスをもらったWTB伊藤がディフェンスを跳ね飛ばして、右隅に飛び込みトライ。先制に成功し25-10とした。
更に攻めるキヤノンの攻撃を懸命のディフェンスで何度も止めてはターンオーバー、素早く攻撃に転じてゴールラインを脅かした。
次なるチャンスは22分、ハーフウェイ付近右ラックからSH井上が左へ展開、SO立川、FBノートナイトと繋ぎ、WTB根岸が力強い走りでいっきにゴール前へと迫りCTBマプスアへパス、そのまま右中間に飛び込み追加点。ボーナスポイント獲得となる4トライ目をあげ30-10とリードを広げた。
この時、流れは確かにスピアーズにあった。
キックオフから反撃を見せるキヤノンボールをターンオーバー、すぐに反撃、24分に敵陣ゴール前から逃れようとするキヤノンのキックをキャッチするとSH井上が隙を見つけてビッグゲイン、SO高橋へ繋ぎ更にゴール前へ迫り、FLフィナウ、CTBオツコロと繋いで左中間にトライ。
コンバージョンも決まり37-10とした。
けれども、ここからキヤノンが猛攻、自陣へゴール前へと攻め込み、32分についにトライを許した。
残り時間もわずかとなる中、スピアーズも反撃、けれども毀れたボールをキヤノンがインゴールへ蹴り込み押さえて追加点、37-24となった。
緊迫したラスト数分、ほぼ勝利は見えたが相手の順位を思えばこの試合は勝つだけではなく、これ以上の失点はできないことを誰もが承知、集中力を増してラストプレー、スクラムでペナルティを得ると、SH井上が蹴り出しノーサイト。
約1ヶ月ぶり、そしてトップリーグが開幕してようやく掴んだ2勝目、勝利はこれほど嬉しいものだと全員で改めて実感した。
この日、この試合は惜しい結果や手応えではなく、何がなんでも勝たなければならなかった。
負けた日も、負け続けた日も自分達のラグビーと仲間を信じて前に進んできたからこそ掴んだ結果、決して無駄なんかじゃなかったのだ。
長いシーズンの中のたった一つの勝利でもスピアーズの未来を切り開く大きな大きな勝利となったことは間違いない。
これから続く戦いの中でもっともっと多くの勝利と笑顔を分かち合い、スピアーズはもっとっともっと強くなる。