トップリーグ 1stステージ プールB 第6節試合結果
13.10.20(日)14:00キックオフ
クボタスピアーズ |
リコーブラックラムズ |
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16 | 合計 | 12 | ||||||||
T | G | PG | DG | 計 | T | G | PG | DG | 計 | |
- | - | 1 | - | 3 | 前半 | 1 | 1 | - | - | 7 |
1 | 1 | 2 | - | 13 | 後半 | 1 | - | - | - | 5 |
出場選手
# | スターティングメンバー | # | リザーブメンバー |
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1 | 手塚 洋成 | 16 | 荻原 要 |
2 | 後藤 満久 | 17 | 小池 健太 |
3 | 岩爪 航 | 18 | 端本 太郎 |
4 | 鈴木 康太 | 19 | 田村 玲一 |
5 | 今野 達郎 | 20 | 四至本 侑城 |
6 | ホアニ・マテンガ | 21 | 茂木 隼人 |
7 | フィナウ・フィリペ | 22 | 高橋 銀太郎 |
8 | タキタキ・エロネ | 23 | ケイド・ポキ |
9 | 井上 大介 | ||
10 | 立川 理道 | ||
11 | 根岸 康弘 | ||
12 | セイララ・マプスア | ||
13 | カトニ・オツコロ | ||
14 | 柴原 英孝 | ||
15 | 森 功至 |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
根岸 康弘 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 |
立川 理道 | 0 | 1 | 3 | 0 | 11 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
入替 | 前半 18分 | 2 → 16 |
入替 | 後半 7分 | 3 → 18 |
入替 | 後半 15分 | 9 → 21 |
入替 | 後半 15分 | 13 → 22 |
入替 | 後半 37分 | 1 → 17 |
入替 | 後半 38分 | 6 → 19 |
入替 | 後半 38分 | 14 → 23 |
レポート
【トップリーグ第6節リコーブラックラムズ戦試合レポート】
10月20日(日)、スピアーズはジャパンラグビートップリーグ第6節 リコーブラックラムズとの一戦に臨むため新潟県にてやってきた。
リーグ戦1stステージも2試合を残すのみとあって、この試合が最終順位を決めるために非常に重要であることはあえて言うまでもない。
勝てば上位グループ進出への目標に近づく、負ければ厳しい状況に、そんな大一番の舞台、新発田市五十公野公園陸上競技場は朝から
予報以上に強い雨が降っていた。
時間とともに一層強さを増す中、14時、リコーのキックオフで試合が開始した。
「絶対に負けられない」
互いに強い思いが激突、開始から激しいボールの争奪戦となった。
そして2分、先にチャンスを掴んだのはリコー、自陣へ攻め込みラインアウトからの攻撃で早々に失点を許したスピアーズは追いかける展開に。
リスタートするも、リコーの自陣ゴール前での攻撃の連続、苦しい時間が続いた。
けれども懸命のディフェンスでターンオーバーすると、攻撃に転じた。
じわじわと地域を挽回していくスピアーズ、だが、リコーのディフェンスのプレッシャーの前に決定的チャンスを作ることができない。
容赦なく降り続く雨の中、地上で空中で繰り広げられる激しい攻防、ひとつひとつのプレー、一瞬のプレーが明暗を分ける、そんな緊迫した
空気が流れた。
そして38分、ようやく敵陣ゴール前でPGのチャンスを得たスピアーズ、SO立川がきっちり決めて3-7。
わずかなビハインドを追って前半を終えた。
ハーフタイム、もう一度この一戦が「絶対に負けられない」試合であることを全員で再認識すると、まだ降り続く雨の中へと飛び出した。
スピアーズのキックオフで後半が開始、しばらくキックでの陣取り合戦が続き落ち着かない展開、そしてセットプレーを起点に次第にスピアーズが敵陣へと攻め込んだ。
22m右スクラムから連続攻撃、リコーのディフェンスを少しずつ押し上げる。
右へ左へボールを動かし、6分、ゴール前中央ラックからSH井上が左へ展開、SO立川、FB森と繋ぎ、ライン際でパスをもらったWTB根岸がゴール左隅に飛び込みトライ。
SO立川の今バーションも決まり10-7、ついに逆転に成功した。
その後再びリコーの怒涛の攻撃、自陣で苦しい時間が続くが、なんとか凌いだ。
互いにミスもあってなかなかリズムにのれない中、中盤に入ってようやく次なるチャンスがやってきた。
25分、敵陣22m左中間でのスクラムでペナルティを得ると、SO立川が再びPGを決めて13-7。
わずかにリードをしても、全く油断できない緊迫した展開は続いた。
互いに追加点が欲しい両チーム、いよいよ終盤に入り、追いかけるリコーにスピアーズのディフェンスの時間が続いた。
そして36分、ついにトライを許し、スコアは13-12となった。
あとは残り時間と相手と、そして自分との戦い、ラストチャンスをものにしたほうが最後に笑う。
「絶対に負けられない試合」
もう一度胸に攻め続けた5分間は、とても長く感じた。
そしてラスト数秒、チャンスは我々にやってきた。
敵陣ゴール前でペナルティを得たスピアーズ、SO立川がPGを静かに蹴った瞬間、ホーンが鳴った。
16-12 でノーサイド。
苦しく緊迫した思い、大きなプレッシャー、全てから解放されたこの瞬間、誰もが大きな拳を突き上げた。
どんなにいい準備をしてきても、どんなに自信があっても、勝つことは決して簡単ではない。
だから毎試合本当に必死に戦い、そして手に入れる1つ1つの勝利は、今自分達が強くなっていることの大切な証だ。
雨の新潟、プール4位以内通過に向けての扉を開いたスピアーズ、最終節の舞台で、目標を現実にするために、また誰よりもどのチームよりも1つの勝利に向かって必死に戦うのみ。