2020-21シーズン トップリーグ 第1節試合結果
21.02.20(土)14:00キックオフ
クボタスピアーズ |
宗像サニックスブルース |
|||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
43 | 合計 | 17 | ||||||||
T | G | PG | DG | 計 | T | G | PG | DG | 計 | |
2 | 2 | 1 | 0 | 17 | 前半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 |
4 | 3 | 0 | 0 | 26 | 後半 | 2 | 0 | 0 | 0 | 10 |
出場選手
# | スターティングメンバー | # | リザーブメンバー |
---|---|---|---|
1 | 海士広大 | R | 杉本博昭 |
2 | マルコム・マークス | R | 羅官榮 |
3 | 北川賢吾 | R | 才田智 |
4 | デーヴィッド・ブルブリング | R | 青木祐樹 |
5 | ルアン・ボタ | R | バツベイシオネ |
6 | トゥパフィナウ | R | 岡田一平 |
7 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ | R | 岸岡智樹 |
8 | 末永健雄 | R | ライアン・クロッティ |
9 | 井上大介 | ||
10 | バーナード・フォーリー | ||
11 | タウモハパイホネティ | ||
12 | 立川理道(Cap) | ||
13 | テアウパシオネ | ||
14 | ゲラード・ファンデンヒーファー | ||
15 | 金秀隆 |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
バーナード・フォーリー | 1 | 5 | 1 | 18 | |
末永健雄 | 1 | 5 | |||
マルコム・マークス | 2 | 10 | |||
トゥパフィナウ | 1 | 5 | |||
テアウパシオネ | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半21分 | 9 → 21 |
入替 | 後半21分 | 10 → 22 |
入替 | 後半21分 | 13 → 23 |
入替 | 後半23分 | 7 → 20 |
入替 | 後半23分 | 4 → 19 |
入替 | 後半26分 | 3 → 18 |
入替 | 後半26分 | 2 → 16 |
入替 | 後半26分 | 1 → 17 |
レポート
1年ぶりのトップリーグがいよいよ開幕!
新型コロナウィルス影響で昨シーズンの延期と中止。
そして、今シーズンの開幕延期が重なり、どのチームも公式戦は1年ぶり。
昨年秋からはプレシーズンマッチが行われましたが、やはり公式戦の緊張感が違うのは、やるほうも見るほうも同じではないでしょうか。
会場は昨年連携協定を結んだ成田市の中台運動公園陸上競技場。
クボタスピアーズは、千葉県ラグビー協会との共同開催で、興行ゲームとして実施。
初めてトップリーグが開催される成田市で、ラグビーの魅力をしっかりと体感してもらうため、さまざまな施策を準備してこの試合に臨みました。
↑陸上トラックに座席を用意して、選手と同じ目線で試合を観戦できる特別席は、スポンサー企業やファンクラブ会員を対象に販売された
こうして有観客で試合を開催させるために、協力して頂いた自治体・協会関係者の方々、そして成田市まで遠征してくれた相手チームの宗像サニックスブルースに感謝したいと思います。
クボタスピアーズは会場にオレンジ色が目立つホームの雰囲気の中、2009年シーズンぶりの開幕戦勝利を目指します。
前半:風下の前半にクボタペースだが度重なるターンオーバーで苦戦
風速は6m。しかし、時折突風のような強風が吹く中キックオフ。クボタスピアーズは、風下での前半。オーストラリア代表71キャップを誇るバーナード・フォーリー選手のキックでスタートすると、相手チームの日本代表としてRWC2019 でも活躍したレメキ選手がキャッチ。それにクボタスピアーズ1番海士選手がタックルする、開始10秒で「これぞトップリーグ」と思わせるプレーでスタートを切ります。
クボタスピアーズがマイボールで中盤からアタックを仕掛けると、早い出足でサニックスディフェンスがプレッシャー。相手チームのこの試合にかける思いが伝わるディフェンスでしたが、これがオフサイド。クボタスピアーズはタッチに蹴ってラインアウトを選択すると早速のゴール前チャンスを得ます。
そこからの近場を中心にコツコツと攻め、トライを奪いにいきますが、相手のしぶといディフェンスが続きスコアにつながりません。しかし、それでも相手にプレッシャーを与え、相手の反則が続き、9分。ゴール前中盤から安定したスクラムを組むと、№8末永選手から井上選手にパス。井上選手ボールをもらうと相手を引き付け、鋭いパスでゲラード選手に。タックルを受けながら オフロードパス*1でフォーリー選手に繋ぐとそのままインゴールにトライ。その後のコンバージョンキックも角度のあるなかフォーリー選手が決めて7-0でリードとします。
その後も、クボタスピアーズはセットプレーも安定し、ダイレクトな攻撃とグラウンドを広く使う攻撃を巧みに使い、相手ディフェンスに的を絞らせません。
この日のために準備していたプレーでを使いながら、敵陣でプレーを続けますが、前半23分インターセプトからトライを奪われ、同点とされます。
なんとか前半を勝ち越したいスピアーズは、まずは確実に29分にペナルティゴールをフォーリー選手が決めて10-7と勝ち越します。
その後のリスタートで、ボールをファンブルしピンチの局面を迎えますが、それを救ったのはルーキーのタックルでした。
サニックスがバックスから展開したボールを、外側から鋭いスピードでタックルを仕掛けた金秀隆選手。相手がボールを落とし、ノックオン。マイボールにします。
そして、前半終了間際、再三押し込んでいたスクラムをゴールラインまでプッシュし、末永選手がグラウディング*2。終了間際に手ごたえを掴むスクラムトライでゴールも成功し17-7と10点差で前半を終えます。
後半:前半の布石が爆発。後半スタートからの4連続トライで試合を決める
後半は前半でのプレーの裏をかいた戦術で相手のディフェンスのスキを突きます。
後半2分のモールを押し込むと見せかけて末永選手⇒マルコム選手とつないだプレーでトライを奪うと、
後半9分フォワードとバックスが一体となった早いパス回しでトゥパ選手トライ。
後半12分、ゲラード選手の外側のランからゴール前に迫り、ラックを作ると、テアウパ選手が持ち出しトライ。
後半17分敵陣ゴール前サニックスボールからインターセプトしてマルコム選手トライと4連続トライで43-7とします。
その後試合終了までにリザーブ選手全員を投入し、総力戦で試合を締めに行きますが、相手は攻撃的な姿勢をくずことなく24分と30分にトライを奪われてしまいます。
しかし、そのままノーサイドとなり最終スコア43-17で、開幕戦を11シーズンぶりに開幕戦を勝利することができました。
【フラン・ルディケヘッドコーチからのコメント】
「まずはこうしてトップリーグができることに感謝したいです。
初戦を勝利することができてよかったです。選手たちは強いパフォーマンスを見せてくれました。前半は風下で苦しかったですが、それでも自分たちのやりたいことができましたし、後半に繋がったと思います。課題はありますが、それを次戦に活かしたいと思います。」
【立川キャプテンコメント】
「フランヘッドコーチが言ったようにこうしてラグビーができることに感謝したいです。協会や会社、ファン、そして家族のサポートのおかげだと思います。
試合はタフなコンディションの中の試合でしたが、みんながハードワークして勝利できました。自分自身も初めての開幕戦の勝利に嬉しく思います。」
【金秀隆選手コメント】
「初めてのトップリーグでしたが、チームも勝利して、個人的にも楽しむことができました。岸岡選手を初めとした大学時代から活躍していたクボタスピアーズの同期たちと一緒にプレーすることがとても刺激になっています。それがこうして試合に出場できたことに繋がったと思います。今後もバック3を中心にプレーしていきたいです。」
【マルコム・マークス選手コメント】
「こうしてシーズンがはじまってよかったです。クボタスピアーズでプレーできることを嬉しく思いますし、この仲間たちと今後も戦えることを嬉しく思います。
今日の2トライを取れたことは、まずはチームの仲間たちがハードワークしてくれたおかげでだと思います。2トライ目のインターセプトは運が良かったです。開幕戦を勝利することができて、シーズンに勢いをつけることができたと思います。」
【ピックアップ写真】
↑マンオブザマッチはマルコム・マークス選手
↑さすがの安定感を見せたスクラムハーフ井上選手
↑強風の中、ゴールキックを成功し続けたフォーリー選手はこの試合18得点
↑本来のポジションのフランカーではなく№8として出場した末永選手は、攻守ともに際立つプレーを見せる
↑速くて強いウィングのホネティ選手
↑岸岡選手は後半出場してトップリーグデビュー
【ラグビー用語解説】
*
1.オフロードパス
タックルを受けながらのパス
2.グラウディング
手に持ったボールを地面につけること
【次戦のお知らせ】
トップリーグ2021第2節
相手: 東芝ブレイブルーパス
日時:2月27日(土) 12時キックオフ
場所:秩父宮ラグビー場
チケット情報
https://www.top-league.jp/ticket/
TV放映
2021年2月27日(土) 午前11時 50分~
-
NHK BS1 にて生放送
https://www3.nhk.or.jp/sports/rugby/ - J-sports4/ J-sportsオンデマンドにて生配信
https://www.jsports.co.jp/rugby/topleague/
SNS・アプリ
Twitter&スポライブ(https://spo.live/)にて速報有り