2020-21シーズン トップリーグ 第5節試合結果
21.03.28(日)12:00キックオフ
クボタスピアーズ |
三菱重工相模原ダイナボアーズ |
|||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
32 | 合計 | 17 | ||||||||
T | G | PG | DG | 計 | T | G | PG | DG | 計 | |
3 | 3 | 2 | 0 | 27 | 前半 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 後半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 14 |
出場選手
# | スターティングメンバー | # | リザーブメンバー |
---|---|---|---|
1 | 海士広大 | 16 | 杉本博昭 |
2 | マルコム・マークス | 17 | 羅官榮 |
3 | 山本剣士 | 18 | 才田智 |
4 | 青木祐樹 | 19 | 堀部直壮 |
5 | ルアン・ボタ | 20 | 末永健雄 |
6 | ファウルア・マキシ | 21 | 谷口和洋 |
7 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ(Cap) | 22 | バーナード・フォーリー |
8 | バツベイシオネ | 23 | 立川理道 |
9 | 井上大介 | ||
10 | 岸岡智樹 | ||
11 | 山崎洋之 | ||
12 | ライアン・クロッティ | ||
13 | テアウパシオネ | ||
14 | ゲラード・ファンデンヒーファー | ||
15 | 金秀隆 |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
ゲラード・ファンデンヒーファー | 3 | 2 | 12 | ||
マルコム・マークス | 2 | 10 | |||
バツベイシオネ | 1 | 5 | |||
テアウパシオネ | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半17分 | 1 → 17 |
入替 | 後半17分 | 3 → 18 |
入替 | 後半17分 | 11 → 22 |
入替 | 後半17分 | 12 → 23 |
入替 | 後半26分 | 8 → 20 |
入替 | 後半26分 | 9 → 21 |
入替 | 後半26分 | 2 → 16 |
入替 | 後半27分 | 4 → 19 |
レポート
開幕5連勝を目指してトップリーグ2021第5節を戦うクボタスピアーズはホストスタジアムの江戸川区陸上競技場で三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦しました。
会場では、えどりくファンゾーンを中心に様々なイベントが催され、会場内ではFEEGAM(会場内でのデリバリーサービス)を利用して江戸川区商店街連合会による飲食メニューが提供されました。
朝から曇り空だった天候は、キックオフ前から荒れだし、激しい雨風に。
日中にも関わらずスタジアムの照明が照らされるほどの、暗い空。
大粒の雨が強風に乗って体に打ち付ける荒れた天候のなか、キックオフとなりました。
前半:序盤手堅く、20分過ぎから攻撃が爆発
視界も悪く、ボールも滑り、グラウンドも足を取られる状況でクボタスピアーズは手堅く試合を進めます。
シンプルなプレーでボールをダイレクトに前に運び、キックを使いながら敵陣に。
スピアーズの強みである攻守に渡る接点の強さとブレイクダウンで相手にプレッシャーを与えてペナルティを誘うと、7分、16分とゲラード選手がペナルティゴールを決めます。
相手もキックを使って敵陣に入ろうとしますが、井上選手、岸岡選手、金選手などの安定感のあるキックと相手キックに対しての対応で、危なげなく試合は進みます。
前半20分が過ぎて6-3のスコアになると天候は徐々に回復してきます。
それと同時にクボタスピアーズは攻撃のリズムが生まれてきます。
最初の2トライは今シーズンのクボタスピアーズのトライパターンのひとつラインアウトモールでした。
24分、敵陣ゴール前マイボールラインアウトを得ると、まずはしっかりとモールを作り、固まった瞬間一気に押し込みます。一度走りだした勢いは止めることはできずそのままマルコム選手がボールを持ってインゴールに。ゲラード選手がゴールを決め13-3
29分にも全く同じようなシチュエーションでトライを決め、20-3
と一気に点差を広げます。
また、前半35分には、自陣のディフェンスから相手がペナルティ、岸岡選手が正確なタッチキックで敵陣22m付近でラインアウトになると、ボタ選手がキャッチ。
それまで2トライ奪っていたモールを警戒した相手ディフェンスの裏をかき、モールを作らずマルコム選手にボールをパス。マルコム選手突進でラックを作ると、すぐにバツベイ選手がラック付近のスペースを走り込み、そのまま抜け出しトライ。キック成功で27-3で24点リードで前半を終了します。
3トライ共にフォワード起点となるトライですが、そのチャンスを生んだバックスのキック。そして全員が自分の仕事を忠実にこなすディフェンスとブレイクダウンは、前半だけで相手から9ペナルティを奪い、試合を有利に進めました。
また、クボタスピアーズの強みであるモールは、モールが強みであるからこそ、そのモールを活かして裏をかくプレーはバリエーションが豊かで、次はどんなプレーをするのか、ラインアウトの度に期待が膨らみます。
後半:後半相手の猛攻に合うが最後はトライを取り切り試合を締める
前半に生まれた勢いをそのままに、さらなる追加点を奪い勝利したいスピアーズは、後半開始から早速のゴール前のチャンスを得ます。
マルコム選手がライン際で、ボールをもらいトライチャンスを生みましたが、惜しくもトライできず。
その後、ペナルティを立て続けに2回犯してしまったクボタスピアーズは、自陣まで攻め込まれ、ラインアウトからトライ&ゴールを決められてしまいます。(後半8分27-10)
このトライを奪われて以降、クボタはリズムが生まれません。
攻撃をしてもターンオーバーされてしまい、敵陣に入ることはできず。
クボタは後半17分、海士選手・山本選手・クロッティ選手・山﨑選手を下げ、羅選手・才田選手・立川選手・フォーリー選手を投入します。
フォーリー選手はスタンドオフ、岸岡選手をフルバックに配置してフルバックだった金選手はウィングに。立川選手はインサイドセンターに入り、クボタスピアーズ公式戦100試合目の出場となります。
しかし、その後の得点はダイナボアーズからでした。
キック処理からのディフェンスで外側にラインブレイクを許し、インゴールにキックを落とさトライを許し、ゴールキックを決められ後半24分で27-17
10点差まで詰められてしまいます。
クボタは後半まだ無得点。敵陣にも入れず、なんとか追加点を奪いペースを取り戻したいクボタ。
追加点は中盤からのアンストラクチャーアタック*1から生まれました。
ハーフウェイ付近でモールを組み押し込むクボタ。相手がモールで反則を犯します。
前半の流れでは、ここからタッチを蹴りだし、ゴール前ラインアウトからのモールでトライを奪いに行くパターンかと思われましたが、スクラムハーフ井上選手は相手ディフェンスが整っていないのを見逃さず、このペナルティキックからクイックタップ*2でバックスに展開。
グラウンドを広く使いながらボールを動かすと、最後はフォーリー選手⇒ゲラード選手⇒マキシ選手⇒マルコム選手⇒バツベイ選手⇒テアウパ選手と細かくパスを繋ぎそのままマルコム選手がトライ。
ゴール不成功で後半68分32-17とします。
その後、互いに攻め合う展開となります。
クボタにとってはあと1トライ取れば、3トライ差でボーナスポイント。
必死でトライを取りに最後まで取りに行き、マキシ選手がトライ寸前まで迫る場面もありましたが、スコア動かず最終スコア32-17で5勝目を上げることができました。
★現在の順位
クボタスピアーズはこの試合で勝ち点4を加え、合計23点でレッドカンファレンス2位に位置しています。
★この試合のハイライト映像はこちらです↓
https://youtu.be/52qvoYiVgNo【フラン・ルディケヘッドコーチのコメント】
「まず勝つことができてよかったです。三菱重工相模原ダイナボアーズを相手に勝利することはハードワークが必要でした。前半は天候をうまくコントロールし、3トライ取ることができました。後半はプレッシャーがかかってしまい、私たちがやりたいラグビーはできませんでしたが、大切なことは勝つことです。勝ちながら自信をつけていくことができて良かったと思っています。
この試合で5戦目となりましたが、様々なチームとやっていくなかで意識しているのは自分たちのラグビーにフォーカスすることです。そのなかで、例えば今日のような天候によるコンディションが難しい場面を、うまく対応し、学び、次戦に活かしていくことが大切だと考えています。
次戦はショートウィーク(中5日の試合)となりますので、まずはどうリカバリーするかが大切です。そのなかで自分たちのプロセスをしっかりと踏んで試合の臨みたいと思います。相手のプレッシャーに対して、チャレンジしたいと思います。とても楽しみにしています。」
【ラピースゲームキャプテンコメント】
「まずは今日勝利することができてよかったです。いい部分も悪い部分もありましたが、しっかりと反省して、次に繋げたいと思います。
次戦については、今日の試合にフォーカスしていたので特に考えていませんが、まずは勝利を喜び、明日から準備していきたいと考えています。
特に今シーズンのチームは、選手同士のつながりがとても強いチームです。オフフィールドの目に見えない部分からしっかりと繋がり合い人間関係を濃くしていくことで、実際に目に見えるオンフィールでもいい結果が生まれ、ステップアップしていっています。お互いのためにプレーし、競い合いつつも、嬉しいことがあれば共に祝いあう、そんなチームです。」
【井上選手コメント】
「今日は雨になることは想定していましたが、思ったよりも激しく降り、タフな試合となりました。しかし、そこでも自分たちの強みのモールでリードすることができました。後半はボーナスポイントを狙いに行きましたが、まずは勝てたことを喜びたいと思います。
チームに一体感が生まれる要因としては、まずは挨拶やグータッチを交わすこと、そしてチーム内でのミニゲームなどでコミュニケーションが生まれています。
だれかが先導して仲良くなるというよりは、全員が同じ方向を向くことでいい雰囲気が生まれ、一体感が生まれているのだと思います。
連戦のなか自分たちのラグビーに全員がフォーカスすることで、毎週毎週いい準備ができ、この5連勝に繋がっているのだと思います。」
【岸岡選手コメント】
「天候が悪い中、多くの方に見ていただきありがたいです。
内容に関しては、前半キック中心の展開で、ディフェンスによってプレッシャーをかけることができました。後半は失点が増えてしまいました。
風の影響はあまり受けませんでしたが、大雨だったのでハイボールなどのシチュエーションを自ら作ることを意識して戦いました。
チームは同じ絵を見ることで、繋がりが強く持てていると思います。だからこそ、だれが出場しても同じプレーができているのだと思います。
次戦については、大学の同期がいるチームですので、まずは同じフィールドに立てるようにメンバーに選ばれるようしたいと思います。その中で、まずはチームの勝利を最優先に、自分が貢献できるように与えられた役割をしっかりと行っていきたいと考えています。」
【ピックアップ写真】
↑マンオブザマッチは第4節に引き続き井上選手
↑立川選手はクボタスピアーズ公式戦出場回数100試合を達成。試合後にはチームでセレモニーも
↑ゲラード選手は正確なゴールキックで10得点
↑この日トップリーグデビューの山本選手
↑相手もキックが多かったこの試合、長身を活かしたキックキャッチでチームを救った金選手
【ラグビー用語解説】
*
1.アンストラクチャーアタック
アタック・ディフェンスの陣形が整っていない状態での攻撃。キック後のアタックやターンオーバー時がそれに当たる。スクラム・ラインアウトなど準備が整っている状態でのアタックはストラクチャーアタック。
2.クイックタップ
ペナルティやフリーキックなどで、手に持っていうボールを軽く蹴って浮かして、すぐにプレーを再開すること。時間のない場合や、相手ディフェンス陣形が整っていない場合に行うことが多い。
【次戦についてのお知らせ】
トップリーグ2021第6節
相手:サントリーサンゴリアス
日時:4月3 日(土) 14時キックオフ
場所:秩父宮ラグビー場
チケット情報
https://www.top-league.jp/ticket/
TV放映
J-sports1にて生放送
https://www.jsports.co.jp/program_guide/03/12/90038_1244634/
J-sportsオンデマンドにてライブ配信
https://jod.jsports.co.jp/p/rugby/topleague/90038-L
SNS:Twitter速報有り
https://twitter.com/Kubota_Spears
アプリ:スポライブにて速報有り
https://app.spo.live/share/?sportsId=rugby&leagueId=topleague_2021&gameId=21095&locale=ja&t=1616990388706