順位決定戦1回戦試合結果
18.12.01(土)14:00キックオフ
クボタスピアーズ |
サントリーサンゴリアス |
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26 | 合計 | 28 | ||||||||
T | G | PG | DG | 計 | T | G | PG | DG | 計 | |
1 | 1 | 0 | 0 | 7 | 前半 | 3 | 0 | 2 | 0 | 25 |
3 | 2 | 0 | 0 | 19 | 後半 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
出場選手
# | スターティングメンバー | # | リザーブメンバー |
---|---|---|---|
1 | 北川賢吾 | 16 | 海士広大 |
2 | 杉本博昭 | 17 | 羅官榮 |
3 | 松波昭哉 | 18 | 古賀太貴 |
4 | 金昊範 | 19 | 青木祐樹 |
5 | ルアン・ボタ | 20 | バツベイシオネ |
6 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ | 21 | 谷口和洋 |
7 | 末永健雄 | 22 | シオネ・テアウパ |
8 | ドゥエイン・フェルミューレン | 23 | 近藤英人 |
9 | 井上大介 | ||
10 | 川向瑛 | ||
11 | 合谷和弘 | ||
12 | 立川理道 (Cap) | ||
13 | バーガー・オーデンダール | ||
14 | 伊藤有司 | ||
15 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
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末永健雄 | 2 | 10 | |||
ゲラード・ファンデンヒーファー | 1 | 3 | 11 | ||
川向瑛 | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
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入替 | 後半25分 | 1 → 16 |
入替 | 後半37分 | 13 → 22 |
レポート
いよいよ始まった順位決定戦!スピアーズの真価が問われる一戦がいよいよキックオフ!
カップ戦を3連勝で終えて、いよいよトップリーグのシーズンが再開。
順位決定トーナメント一回戦vsサントリー戦が行われました。
これは事実上日本選手権の準々決勝となり、これに勝てばベスト4進出、これまでのスピアーズ最高順位が確定します。
相手は昨年王者サントリーサンゴリアス。これまでの対戦成績は2勝11敗、しかもここ10年以上勝っていません。分の悪い相手ですが、いまのスピアーズであれば勝てない相手ではありません。
この試合に勝つために、出場する選手はもちろん、出場できない選手・スタッフもチームをバックアップし、一体となりこの試合のために準備してきました。
また、チームだけでなく会社からもサポートをして頂き、この試合を会場から後押しするべく、大応援団がスピアーズ応援サイドを埋めました。
選手・スタッフ・ファン・会社関係、それぞれの思いが詰まった一戦がいよいよキックオフとなりました。
流れを失った前半、スピアーズは立ち上がりからペナルティに苦しみ失点を重ねる
キックオフ直後から両者激しい攻防が続きます。陣地の取り合いが続き前半10分まで得点が動きません。
しかし、14分ペナルティからゴール前に迫られると、スクラムを起点としたテンポのいい相手の連続攻撃を止めきれず右角にトライ。また、18分にはキックチャージからトライを許し、キック成功で0-12と立て続いてトライを奪われます。23分にもペナルティからゴールキックを決められ0-15とされます。また、28分にも相手ナンバー8にタックルを外されそのままトライ・ゴール成功で0-22と、開始30分で22点のリードと圧倒的に不利な状況になります。
セットプレーでも、運動量でもサントリーに対抗できていますが、ペナルティからスコアを積み重ねられます。
しかし前半残り10分を迫ったところで、スピアーズはチャンスを迎えます。相手ペナルティからゴール前に迫ると、この日最初のラインアウトモール。ラインアウトモールは今年のスピアーズのトライパターンのひとつです。
しかし、押しきることはできず、モールがくずれたあとも近場をフォワードで攻め、トライを狙いますがプレーが切れます。
その後のゴール前マイボールスクラムを有利に組むとフェルミューレン選手が持ち出しゲイン。すぐさま末永選手がラックから持ち出しインゴールに飛び込みトライ!キック成功で7-22とします。
その後、前半終了直前にPGを決められ、7-25の18点ビハインドで折り返します。
後半はスピアーズペース。最後まで諦めないスピアーズに会場大歓声!
後半は終始スピアーズがペースを握ります。後半スタートのキックオフをレシーブするとゲラード選手が大きくゲインし、相手陣へ。ゴール前ラインアウトのチャンスを得ると、この日二回目のモールで今度は押し込み、末永選手が2トライ目を奪います。難しい角度のキックをゲラード選手が決め、後半2分で14-25と差を縮めます。
その直後、中盤相手ラインアウトを金選手がいい読みでターンオーバーすると、そこからゴール前まで入り込みます。
敵陣でのディフィンスで、立川キャプテンがプレッシャーをかけると相手がミスパス、バーガー選手がそれに反応し、インターセプト。インゴールまで走り切り、グランディング。
立て続けのトライかと、会場から歓声があがりますが、その前のスピアーズのプレーにノックオンがあったとしてTMOの結果ノートライとなります。しかし、後半開始10分でスピアーズはペースを握ります。
スピアーズは、後半からシンプルに強くボールを持って走りこむことで、攻撃にリズムが生まれます。また、スピアーズのブレイクダウン(ラックのでの攻防)の精度は高く、反則もせず、相手に絡まれることもありません。これに対して、相手は前半より多くの反則を犯します。
しかし、21分中盤でのクボタの反則に、ペナルティゴールを選択すると、見事なコントロールでゴール成功。14-28とし、相手は少ないチャンスをものにします。
早い段階で点差を縮めて、逆転の射程圏内に入りたいスピアーズは、27分ラインアウトのサインプレーからバックスに展開し、ゲラード選手がトライします。
ゴール不成功で19-28。スピアーズは残り10分で1トライ1ゴール1ペナルティゴールで逆転となります。
ラスト10分、スピアーズは相手ゴール前まで何度も攻め込み、スクラムやライアウトモールで相手を苦しめ、トライチャンスがありますが相手も決死のディフィンスで粘ります。
特にモールでは核であるフェルミューレン選手に人数をかけて対抗し、トライを与えません。流れはスピアーズですが、相手ディフィンスの粘りから、刻一刻と時間が経過します。
そして、79分スクラムを機転とした連続攻撃で川向選手が飛び込み、やっと追加得点となります。ゴール成功で26-28。残り時間は1分を切りました。
その後のリスタートをスピアーズはレシーブすると、自陣22m付近から攻撃し続けます。少ないパスでハードにダイレクトに相手タックルにぶつかりに行きます。その攻撃は22フェイズにも及び、その結果相手がペナルティを犯します。
ここからペナルティゴールでもいいので、なんとか得点のチャンスを作りたいスピアーズは、ハーフライン付近ライアウトから再び、連続攻撃します。
しかし、5フェイズ目で相手に奪われ、タッチに出されてノーサイドとなりました。
【フラン・ルディケヘッドコーチのコメント】
「試合については、結果は残念でした。チャンスもあり、あと数フェイズがあればもしかしたら勝てたかもしれません。サントリーはチャンスを得点に繋げ、このスコア得たと思います。レフリングも正しいものであったと思います。今日の試合後の選手たちの表情を見ると、本当にこの試合に勝ちたかったことが伝わります。選手たちは最後の最後まで本当によくやってくれました。
特に前半の課題を後半修正したのは、今シーズンの彼らがいかに成長したかがわかると思います。しかし、まだなにも終わっていません。我々にはまだ試合が残っています。今日の試合をどう活かすかが重要です。この試合をポジティブに反省し、5位を目指して次の試合に準備したいと思います。
今日はたくさんのファンのおかげでホーム感を持って試合をすることができました。オレンジに染まった会場で試合をすることができて喜びを感じます。結果を出せずファンの皆様には申し訳なかったと思いますが、これからどうするかが重要です。この結果を次に活かしていきたいと思います。」
【立川キャプテンコメント】
今日の結果は悔しいですが、私たちには下を向いている時間はありません。次の試合に勝つために、チーム全員で準備して臨みたいと思います。
今日は多くのファンの方々に来場して頂き、多くの声援が力になりました。バックスタンドを見ることで頑張ることができました。たくさんの応援ありがとうございました。
※試合写真は公式Facebookにも、多数掲載しております。