2021-22シーズン NTTリーグワン プレーオフ 準決勝試合結果
22.05.22(日)14:00キックオフ
クボタスピアーズ |
||||||
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合計 | 10 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
埼玉パナソニックワイルドナイツ |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 24 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 14 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 10 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 海士広大 |
2 | 杉本博昭 |
3 | 北川賢吾 |
4 | デーヴィッド・ブルブリング |
5 | ルアン・ボタ |
6 | トゥパフィナウ |
7 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ |
8 | ファウルア・マキシ |
9 | 谷口和洋 |
10 | バーナード・フォーリー |
11 | 木田晴斗 |
12 | 立川理道(Cap) |
13 | ライアン・クロッティ |
14 | 根塚洸雅 |
15 | ゲラード・ファンデンヒーファー |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | ジャバ・ブレグバゼ |
R | 山本剣士 |
R | オペティ・ヘル |
R | ヘルウヴェ |
R | 青木祐樹 |
R | 藤原忍 |
R | テアウパシオネ |
R | 金秀隆 |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
バーナード・フォーリー | 1 | 1 | 5 | ||
オペティ・ヘル | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 前半17分 | 11 → 23 |
入替 | 後半6分 | 2 → 16 |
入替 | 後半6分 | 3 → 18 |
入替 | 後半6分 | 5 → 19 |
入替 | 後半6分 | 13 → 22 |
入替 | 後半15分 | 9 → 21 |
入替 | 後半15分 | 6 → 20 |
入替 | 後半26分 | 1 → 17 |
レポート
今季より開幕のNTTリーグワンも16戦のレギュラーシーズンを終え、上位4チームによるプレーオフトーナメントがスタート。
スピアーズは昨年の3位(3位決定戦がなかったため3位が2チーム)を上回るためにも、このプレーオフトーナメント準決勝を勝利して、2位以上を確定させたところです。
相手は、第16節で敗戦しているワイルドナイツ。
チームスローガンのNEXT LEVELを実現するためには、2006年以降勝利できていないこの強敵に挑みました。
試合会場の秩父宮ラグビー場は、夏日ともいえる晴天のなか15,000人を上回る方々に来場いただきました。
前半: ハーフタイム間際に追いつめるも痛いインターセプトを許す
眩しい日差しが照り付ける中ワイルドナイツボールでキックオフ。風速は3m、ピッチ上は想像以上に暑い天候です。
互いにキックを使い、エリアを取り合う序盤。前節同様に互いのディフェンスが光る緊張感のある展開となります。
ただ、特に前半はラインアウトの部分で歯車が合いません。スクラムやラインアウトといわれるセットプレーから攻撃のリズムを作り、前に出て陣地を取りたいスピアーズは、最初の出だしで躓きます。
前半7分には、そのラインアウトのターンオーバーからラックサイドの突破を許し、パスを繋ぎながら敵陣からゴールラインまで走り切られてしまいます。このプレーはTMO*1の結果、トライが認められトライ&ゴール成功で前半7分0-7。先制を許します。
後半に強い相手チームに対して、なるべくリードを奪われたくないスピアーズは前半15分にスクラムを押し込み、ペナルティを奪うとゴールキックを選択し、フォーリー選手が落ち着いて決めて、3-7。
その後、22分にも狙いますが、これがポールにあたり惜しくも決まりません。
後半20分すぎてからは、互いに高い成功率のタックルと、気を抜くと一瞬でボールを奪うブレイクダウン攻防、そしてキックも上手に使いながらペースを奪い合う攻防の展開に。点差は動きませんが、互いに攻守が行き来し、暑い天候のなか、走力が問われる時間が続きます。
そうした我慢比べの中、スピアーズが相手を追い詰めたのは34分。
上手く組めているスクラムでペナルティを奪うと、敵陣5mラインアウトに。前節の試合でも前半終了間際に、モールでトライを決めているスピアーズは、今回も同じようにモールでトライを奪いに行きます。
これに対し、前節のからモールディフェンスをしっかりと修正してきたワイルドナイツは鋭い出足のディフェンスで、スピアーズモールの前進を許しません。
1度、2度のモールでトライを奪えなかったスピアーズは3度目のチャレンジ。デーヴィッド選手がボールをキャッチし、モールを組むと押し込んだところでマキシ選手が近場を突進。すぐさまクロッティ選手、海士選手、またもう一度マキシ選手と立て続けにラックを作り、ゴール前まで迫ります。
谷口選手からフォーリー選手にボール供給すると、フォーリー選手は数的有利と判断し、外側のスペースにロングパス。これを読んでいた相手14番の選手がインターセプト*2。
100m近い距離をファンデンヒーファー選手が最後まであきらめず追いますが、仕留めることができずトライ。ゴールも決まり後半38分3-14。
我慢比べてでゴール前まで追い詰め、攻め続けた上でのターンオーバーから奪われたトライ。
心身ともに消耗させた展開で、前半が終了します。
後半: チームのやってきたことを信じ最後までトライを奪いに行くも敗戦
ハーフタイムでフランヘッドコーチは、「うまくいっていないわけではない、小さなことを修正して、このままハードワークすること」と選手に伝えます。立川キャプテンは「仲間たちと自分たちのプロセスを信じてプレーし続けること」を円陣で声をかけ、後半を迎えます。
自分たちのやってきたことを信じて臨んだ後半、さっそくのチャンスが。
後半2分にラインアウトからモールを組むと、外に展開。
相手の早いディフェンスに対して、素早くパスを回し、木田選手に代わって入った金選手がトライしたかと思いましたが、これがスローフォワードの判定でノートライ。
ただ、その後まで敵陣でい続けることはできず反則を続け、ボールは自陣に。
このタイミングで流れを変えたいスピアーズは、ジャバ選手、オペティ選手、ウヴェ選手、テアウパ選手を投入。
しかし、前半の消耗激しいのか、フォーリーのタッチがミスキック、そしてその後のセットプレーからのボール供給もミスと、ミスが続きリズムを作れません。対する相手は、このミスに乗じて反則を奪うと10分にペナルティゴールを成功させ、3-17と14点差に。
点差を縮めようとスピアーズは、攻めますがワイルドナイツのディフェンスの良さが目立ちます。
レギュラーシーズンでは、突破できたセットプレーからのスペシャルプレーも読まれ、攻撃を継続することができません。
さらに、後半25分にはペナルティからゴールラインを背負ったラインアウトとなり、モールを組まれトライ。3-24と3トライ3ゴール差に。
その後は、敵陣でプレーできないままじわじわと時間が立った後半35分。相手ディフェンスでのブレイクダウンに苦しみながらも5分をかけてゴール前まで。ペナルティから直接、フォワードの強いランナーで近場を突進します。その間に、後半40分を告げるホーンが。そして、ボールを持ったウヴェ選手がグラウディング*3
これがTMOの結果トライが認められず、またプレーが再開するとウヴェ選手がラックを作り、オペティ選手がラックから直接ボールを持ち出しインゴールにねじ込むようにしてグラウディング。トライが認められ、ゴールも成功します。
しかし、そのまま試合終了し、最終スコア10-24で敗戦となりました。
チームの強みであるモールやフェーズを重ねるアタックを消され、一瞬のスキに点数を奪われ、そのままじわじわと追い込まれた時間がすぎた80分。
しかし、その中でも自分たちのプロセスを信じながら最後までトライを取りに行った姿は、最後までスピアーズのラグビーそのものでした。
★この試合のハイライト映像はこちらです↓
https://youtu.be/3hElXq1mR2Y
【試合後コメント】
ヘッドコーチコメント等の記者会見でのコメントは、リーグワンホームページ試合レポートをご確認ください。
【ピックアップ写真】
↑復帰戦となったクロッティ選手
↑相手のキックにも反応し、最後までよく走り貢献したファンデンヒーファー選手
↑杉本選手はこの試合でクボタスピアーズ公式戦出場100試合を達成。下部リーグ時代から第一線でチームの成長に貢献してきました。
↑ジャバ選手も今季復帰戦に。
↑金選手は予定より早く出場するも攻守で貢献し、存在感を示しました
【ラグビー用語解説】
*
1.TMO
テレビジョン・マッチ・オフィシャル、つまりビデオ判定のこと
2.インターセプト
パスカットのこと。一瞬で攻防が逆になるので、インターセプトされた場合はそのまま走り切られトライになることが多い。バックスの選手など、インターセプトを狙っている選手は多い。
3.グラウディング
ボールを地面につけること。インゴールで行うことでトライが認められます。
【次戦についてのお知らせ】
NTTジャパンラグビー リーグワン2022 プレーオフトーナメント3位決定戦
相手:東芝ブレイブルーパス東京
日時:5月28日(土)12時00分
場所:秩父宮ラグビー
https://league-one.jp/stadium/8
【次戦の観戦情報】
ホスト&ビジター:ビジター
ジャージー:ファースト
チケット情報
https://league-one.jp/lp/postseason/2022/playoffs/
TV放映
BS日テレ(生中継)
https://www.ntv.co.jp/rugby/
J SPORTS 1(生中継)
https://www.jsports.co.jp/program_guide/03/12/93775_1258680
J SPORTSオンデマンド(LIVE配信)
https://jod.jsports.co.jp/p/rugby/leagueone/93775-L
Hulu
https://www.hulu.jp/livetv/508/?cmp=10102&utm_source=PC&utm_medium=Display&utm_campaign=JP_DM_Display_Others&waad=322tdXF8
HUB
HUB船橋店含む他店舗で放映予定
https://www.pub-hub.com/index.php/event/detail/25804
アプリ
スーパー応援した方&サブスク登録者にはデジタルサイン入り画像をプレゼント!どの選手の画像がプレゼントされるかはお楽しみに!
同様の内容をTwitterでも連携予定です。
https://app.spo.live/share/?sportsId=rugby&leagueId=league_one_2022&gameId=22589&locale=ja&t=1653305660728