GAME試合結果

NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23 プレーオフトーナメント 決勝 埼玉パナソニックワイルドナイツ戦試合結果

23.05.20(土)14:35キックオフ


クボタスピアーズ
合計 17
T G PT PG DG
前半 0 0 0 3 0 9
後半 1 0 0 1 0 8
VS
合計
 
前半
後半

埼玉パナソニックワイルドナイツ
合計 15
T G PT PG DG
前半 0 0 0 1 0 3
後半 2 1 0 0 0 12

出場選手

# スターティングメンバー
1 紙森陽太
2 マルコム・マークス
3 北川賢吾
4 青木祐樹
5 ルアン・ボタ
6 トゥパフィナウ
7 末永健雄
8 ファウルア・マキシ
9 谷口和洋
10 バーナード・フォーリー
11 木田晴斗
12 立川理道
13 ライアン・クロッティ
14 根塚洸雅
15 ゲラード・ファンデンヒーファー

リザーブメンバー

# リザーブメンバー
R スカルク・エラスマス
R 加藤一希
R オペティ・ヘル
R ヘルウヴェ
R 玉置将也
R 藤原忍
R テアウパシオネ
R ハラトア・ヴァイレア

個人得点

氏名 T G PG DG
バーナード・フォーリー     4 12
木田晴斗 1   5

レポート

今季最終戦は決勝・国立。
相手は埼玉パナソニックワイルドナイツ。
遂に目指していた舞台での試合となりました。一歩ずつ着実に力をつけてきたスピアーズにとって、2006年以来勝利していないワイルドナイツは、歴史を作るために最後に勝たなければいけない相手です。

スピアーズは創部以来、初の決勝となりますがいつも通りの準備をして、ここまでのプロセスを信じて戦います。



前半:膠着の40分、PGで先制しリードで折り返し

スピアーズボールでキックオフした前半は、決勝戦らしい固い展開で、前半20分まで得点が動きません。

互いにゴール前まで攻め込む場面はありますが、固い守りとアタック側のミスで得点には繋がらず。

スピアーズは、前回でのワイルドナイツとの対戦の課題を活かした攻撃で、ボールを持ちすぎずキックを多く使ってエリアを取り、フォワードを前に出します。



また、コンテストキック*1を含めたディフェンスで相手にプレッシャーをかけ、反則やミスを誘って相手陣でのプレーに徹します。

得点こそは動かないものの緊張感のある展開が続いた12分。中盤でのラインアウトから、相手のディフェンス裏に落とすキックからボールを取って、一気に木田選手がいる左サイドに駆け抜けるプレーもありますが、惜しくもトライには至らず。



ただこうした敵陣でのプレーし続けたことで、相手の反則から20分、26分とバーナード・フォーリー選手がペナルティゴールを成功し、先制、そしてリードを奪います。


34分には、同じく相手もペナルティゴールで3点を返しますが、直後のリスタートではフォーリー選手の絶妙なタッチキックや、ファンデンヒーファー選手の高いハイパントからのブレイクダウンへのプレッシャーもあり、すぐに3点を取り返し9-3として、このまま前半を終了します。



前半は、スピアーズのキックが的確に決まってエリアを奪い、ディフェンスで反則やミスを誘いボールを獲って有利に進めました。その結果、昨季王者相手に先制を奪い、点数を追わせる展開に。

ただ、相手のミスで助けられている部分やラインアウトで相手にプレッシャーをかけられて獲得できていない部分など課題もあります。
後半に強いワイルドナイツに対して、前半の集中力はそのままに、こうした課題をいかに修正するかがポイントとなりそうです。


後半:逆転されるがさらに逆転


メンバー変わらずに臨んだ後半、先に得点したのは前半同様にスピアーズ。


後半6分にペナルティゴールを成功させて12-3とすると、まずはスピアーズが動きます。
9分にオペティ選手、ウヴェ選手、テアウパ選手といった力強いメンバーを交替。
スピアーズはさらに接点の強度が増し、ボールがめまぐるしく双方に行き来します。



ただ15分すぎには、中盤のラインアウトから2回連続で反則を犯してしまい、ゴール前からモールを押し込まれトライ、そしてゴール成功で12-10。


また、20分を過ぎたところでは、自陣でのワイルドナイツボールスクラムからのディフェンスで、13フェーズに渡って反則も犯さず守りますが、最後は右サイドにトライを許し、5点追加。12-15と、ついに逆転されます。



試合展開としてはワイルドナイツに流れが向いているこの状況で、スピアーズは円陣の中であえて戦略は変えずに戦い続けることを話し合います。

そうして仕切り直しとなったリスタートからのラインアウトからラックを作り、藤原選手が高いキックを蹴ると、この落下点にマキシ選手と根塚選手がプレッシャーをかけます。
マキシ選手が競ったボールを根塚選手がキャッチすると、しっかりと前に出てラックを形成。
すぐさまバックスラインにボールを供給すると、相手陣形を見て立川選手が左サイドに絶妙なコントロールでキックパス。
これを待ち構えていた木田選手は、しっかりとキャッチしてインゴールにトライ。逆転されてからさらに逆転し、17-15として残り10分となります。





ここからのスピアーズの集中力はすさまじく、相手の猛攻に対しても1対1で確実にタックルで仕留め、ディフェンスラインは一歩下がって反則を警戒しながらも、間合いはしっかりと詰めて相手を止めます。

また、この試合だけでなくシーズン通して行ってきたキックを使った戦術を続けることでエリアを取り、気が付けば残り2分を残してマイボールスクラムに。



このマイボールスクラムから右サイドでラックを作ると、準備してきたフォワード選手たちの近場で確実にラックを作るアタックで時間を使います。


立ち上がるリザーブ選手、祈る手に力が入る観客席を横目にピッチ内の選手たちは確実にプレーを実行し、80分を告げるホーンがなるのを待ちます。


そしてホーンが鳴ると共に、藤原選手からフォーリー選手にボールが渡るとそのままタッチに蹴り出しノーサイド。




スピアーズは初めての舞台で見事に結果を出し、NTTリーグワン2022-23のチャンピオンとなりました。

試合を振り返ると、チームの今シーズンの軌跡が表れたような80分となりました。
プレシーズンから徹底して練習していたバックスのキックを使ったゲームプラン、そしてチームの強みであるフォワードと全員のディフェンス。
また、試合終盤で見えた規律や、最後に勝ち切る時間の使い方などは、準決勝のサンゴリアス戦を含めたこれまでの試合から学びとして得たものが試合で発揮した成果といえます。

選手たち全員は、国立に輝くオレンジの観客席と多くの応援の前で、これまで全員で信じてきたラグビーを示して、この大一番を勝利しました。


★この試合のハイライト映像や記者会見レポートは、リーグワン公式ホームページの試合情報からご確認ください↓
https://league-one.jp/match/24725



【ピックアップ写真】


↑プレイヤーオブザマッチは立川選手



↑カップと共に。チャンピオンTシャツを着用して



↑胴上げは立川選手



【ラグビー用語解説】


1.コンテストキック
ハイパントなどの味方と相手で競り合わせるキックのこと


プラチナパートナー

  • 興和株式会社(バンテリン)

ダイヤモンドパートナー

  • 冨士機材
  • 新潟クボタ

ゴールドパートナー

  • 株式会社関東甲信クボタ
  • BLK
  • クボタ建機ジャパン
  • きらぼし銀行
  • 桐井電設工業株式会社
  • 株式会社オーティーエス(OTS)
  • 陽光産業株式会社(トキビル)
  • 東京ベイ信用金庫

オフィシャルパートナー

  • 大成建設株式会社
  • 国分グループ
  • 安藤ハザマ(安藤・間)
  • ジーマックスエネルギー株式会社
  • トーエネック
  • NIYU(二友組)
  • 株式会社ミクニ

事業連携パートナー

  • 桐井電設工業株式会社
  • 株式会社オーティーエス(OTS)
  • 株式会社日本オフィスオートメーション
  • 陽光産業株式会社(トキビル)
  • 河内屋酒販株式会社
  • 日の丸自動車興業株式会社
  • 朝日信用金庫
  • 大宝商事株式会社
  • 日本鋳造
  • 栗山自動車工業

地域連携パートナー

  • 東武百貨店船橋
  • 東武トップツアー株式会社
  • イオンモール成田
  • HUB
  • やます
  • ダイドードリンコ株式会社
  • 医療法人財団京映会
  • BC Japan
  • 北海道クボタ

サプライヤー

  • ジースター
  • 大塚製薬株式会社
  • 健康体力研究所(Kentai)
  • 国士舘大学
  • オンワード
  • VENEX(ベネクス)

チケットパートナー