練習試合 NECグリーンロケッツ戦試合結果
19.12.14(土)13:00キックオフ
クボタスピアーズ |
NECグリーンロケッツ |
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26 | 合計 | 26 | ||||||||
T | G | PG | DG | 計 | T | G | PG | DG | 計 | |
2 | 2 | 0 | 0 | 14 | 前半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 |
2 | 1 | 0 | 0 | 12 | 後半 | 3 | 2 | 0 | 0 | 19 |
出場選手
# | スターティングメンバー | # | リザーブメンバー |
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1 | 海士 広大 | R | 杉本 博昭 |
2 | 大塚 健太郎 | R | 羅 官榮 |
3 | 古賀 太貴 | R | オペティ・ヘル |
4 | 金 昊範 | R | 才田 智 |
5 | デーヴィッド・ブルブリング | R | 青木 祐樹 |
6 | トゥパ フィナウ | R | 松井 丈典 |
7 | ピーター"ラピース"ラブスカフニ | R | 今野 達朗 |
8 | ファウルア・マキシ | R | 孫 昇己 |
9 | 井上 大介 | R | 萩澤 正太 |
10 | バーナード・フォーリー | R | 稲橋 良太 |
11 | 白井 竜馬 | R | 末永 健雄 |
12 | 永富 晨太郎 | R | 岡田 一平 |
13 | シオネ・テアウパ | R | 谷口 和洋 |
14 | 岩佐 賢人 | R | 川向 瑛 |
15 | ファレヌイ・ハウェラ | R | 田中 健太 |
R | 髙橋 拓朗 | ||
R | 中田 翔太 | ||
R | 伊藤 有司 | ||
R | 近藤 英人 | ||
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
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トゥパ | 1 | 5 | |||
フォーリー | 1 | 2 | 9 | ||
マキシ | 1 | 5 | |||
ペナルティトライ | 7 | ||||
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
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入替 | 8分 | 海士→羅 |
交代 | 17分 | テアウパ→髙橋 |
入替 | 24分 | ラブスカフニ→末永 |
交代 | 25分 | 髙橋→テアウパ |
入替 | 8分 | 大塚→杉本 |
入替 | 24分 | 古賀→才田 |
入替 | 24分 | 金→青木 |
入替 | 24分 | ブルブリング→今野 |
入替 | 24分 | トゥパ→萩澤 |
入替 | 24分 | マキシ→稲橋 |
入替 | 24分 | 井上→岡田 |
入替 | 24分 | フォーリー→川向 |
入替 | 24分 | 白井→田中 |
入替 | 24分 | 永富→髙橋 |
入替 | 24分 | ポウリ→中田 |
入替 | 24分 | 岩佐→伊藤 |
入替 | 24分 | ハウェラ→近藤 |
入替 | 33分 | 才田→ヘル |
レポート
前回の練習試合から2週間空け、敵地グラウンドにて試合に挑んだクボタスピアーズ。
ラピース選手やバーナード・フォーリー選手の沖縄合宿より合流したRWC出場選手もメンバー入りです。フォワードには外国人選手を多く入れ、強く大きな布陣。バックスにはワールドカップではオーストラリア代表として活躍したフォーリー選手をスタンドオフに置き、岩佐選手や永富選手の新人選手も先発。なかでも注目はハウェラ選手のフルバックでの起用です。カップ戦をスタンドオフとして活躍したハウェラ選手が、15番でどのような影響をチームに与えるか期待です。
↑この日ゲームキャプテンのラピース選手
↑バーナード・フォーリー選手はスタンドオフとして初出場
【前半:先制点を奪い、攻守供にスピアーズが圧力をかける!】
青空の広がる風も穏やかな13時にキックオフ。
キックオフ直後からスピアーズは前回の試合同様にペースを握ります。
キックで相手陣に蹴り込み、組織だったラインディフェンスで相手を網にかけると、早く前に出るディフェンスで相手攻撃のオプションを奪い、敵陣でのプレーに徹します。
そして、4分には相手ロングキックをハウェラ選手がキャッチし、持ち前の切れ味鋭いステップで相手をかわし、引き付けたところでショートサイドにいた白井選手にパス。白井選手がライン際を抜け出すとゴール前まで突破。全員が反応し、アタックを揃えていたスピアーズはすぐに右外に展開。
ロングパスを受け取ったトゥパ選手の前にはディフェンスはおらず、そのままインゴールに。
練習通りのカウンターアタックが生んだ幸先のいいトライとなります。
バーナード・フォーリー選手のコンバージョンキックも成功し7-0とします。
その後、20分過ぎまで追加点は加えられないものの敵陣で戦うクボタペースでの試合展開となります。
しかし、22分、相手中盤からのハイパント(高く上げるキック)で競り合ったボールをターンオーバー(ボールを奪われること)されると相手ロックに独走されトライを許します。コンバージョンキックも決まり7-7の同点。
クボタスピアーズは得点こそ同点ですが、内容としては互角以上にその後も戦います
キックで敵陣まで攻め込むと、ラックからテンポよく継続し、パスで相手に的を絞らせない攻撃。防御では、相手にチャンスの機会を作らせても全員がすぐに起き上がり、しぶとくタックルすることで相手ミスを誘います。
セットプレーではラインアウトはいくつかの反則をして相手ボールとなりますが、スクラムは互角です。
↑大きく強い相手のボールキャリアにもダブルタックル
↑岩佐選手は新人選手とは思えない安定感を見せる
↑マキシ選手はライン際で腰の強さを見せる
↑センターで先発の今季新加入、永富選手
そして、30分。敵陣ラインアウトからモールを組むとテアウパ選手が一度ラックを形成、その後スピーディーに展開し、フォーリー選手が相手のスペースを持ち込み、ディフェンスにタックルされながらのトライ。待望の追加点を加え14-7とし、前半を終えます。
【後半:前半同様に序盤は戦うもデェフィンスがかみ合わず終了間際に同点】
そして、後半スタート。メンバーは前半と変わらず。後半も先制点を奪い、点差を広げたいスピアーズは、前半同様の戦いで相手ゴールラインに迫ります。
後半8分、相手キックをキャッチした岩佐選手は中盤付近で確実なラックを作ります。
それを起点にスピアーズは左サイド右サイドを往復する連続したラックを作りながら徐々に前に出て、ゴール10m前まで。この日のスピアーズはここまでブレイクダウン(ラックでの攻防のこと)が絶好調。確実なだけではなく、フォローも早く、テンポもあり、相手に的を絞らせない攻撃を生みます。この状況も同様にいいテンポでボールを継続すると、フォーリー選手が適格な状況判断で、ラックから直接ボールを持ち出し⇒右サイドライン際でボールをもらったマキシ選手が強さを見せ、相手をひきづりながらインゴールにダイブ。後半先制点を取り、ゴール不成功
で19-7とします。
しかし、23分には自陣ゴール前スクラムのピンチ。一番体力的にきつい時間帯ですが、相手の度重なる攻撃ダブルタックルで耐えますが、NECアタックも粘り強く、ポール下にトライを決められ19-14とします。
ここでスピアーズは選手を大幅入れ替え。それまでに入れ替えしていた選手を含め、スタートからほぼ全員が入れ替わります。
↑フォーリー選手に代わってスタンドオフは川向選手
↑センターとして出場、中田選手
↑ウィングで途中出場の田中選手。強烈なタックルが持ち味
↑トゥパ選手と交替の萩澤選手。
この選手交代により元気を取り戻したスピアーズは早速、川向選手のラインブレイクでゴール前に迫ります。選手が変わってもスピーディーな攻撃は変わらず、相手の反則によるペナルティトライ(認定トライ)を奪い、26-14とします。
このまま、残りの時間を守り勝利したいところですが32分にはタックルミスから追加点を奪われて26-21。1トライ1ゴールで逆転の状況となります。
スピアーズは、その後も敵陣ゴール前まで迫るチャンスはありましたが、ペナルティを2回続けてしまったことで、状況が一転。自陣22m付近ラインアウトまで攻め込まれます。
時間は40分過ぎ。このまま死守したかったですが、再びラインブレイクを許してしまい相手トライを奪われ、同点になってしまいます。
コンバージョンキックが外れたところで、ノーサイド。
終始リードし、ペースを握っていた印象のゲームでしたが、相手の粘り強い攻撃に最後は追いつかれ引き分けとなってしまいました。
ラグビーは改めて80分を通していかに戦うかが重要かがわかる一戦でした 。
しかし、そうした課題が出ても、今日のゲームはポジティブなプレーが多かったです。見ていてワクワクとさせるスピーディーなアタックやパス回し、全員がハードに行うタックルやブレイクダウンは迫力があり、次戦以降が楽しみとなるものでした。
次戦は12月21日(土)13時より神戸製鋼コベルコスティーラーズとアウェイで対戦します。
昨季王者チームにどう挑むか楽しみな一戦です。
【フラン・ルディケヘッドコーチからのコメント】
「こうしたタフなゲームにチャレンジすることがトップリーグに向けて必要なことだったので、いい機会だったと思います。また、今日の課題を細部まで修正して、一戦一戦戦います。」
【バーナード・フォーリー選手コメント】
「初めてこのチームで試合に出ることができて光栄に思います。このチームはファンの方々を含め多くの人たちに重要な存在ですので、そのチームの試合で貢献できてる機会を与えてくれたことに感謝しています。」
↑フォーリー選手は初出場ながら64分出場。
↑前半より出場したナ選手は相変わらずパワフル。ボールを持てば確実に前に出ます。
↑トゥパ選手はフランカーとしてフィールドはもちろんラインアウトなどのセットプレーでも存在感を発揮
↑突破役のテアウパ選手
↑ハウエラ選手に代わって後半出場の近藤選手