練習試合 パナソニックワイルドナイツ戦試合結果
21.02.11(木)13:00キックオフ
クボタスピアーズ |
パナソニック ワイルドナイツ |
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41 | 合計 | 33 | ||||||||
T | G | PG | DG | 計 | T | G | PG | DG | 計 | |
1 | 1 | 0 | 0 | 7 | 前半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 14 |
3(2) | 3 | 0(1) | 0 | 28(13)※カッコ内は3本目 | 後半 | 3 | 2 | 0 | 0 | 19 |
出場選手
# | スターティングメンバー | # | リザーブメンバー |
---|---|---|---|
1 | 才田 智 | R | 羅 官榮 |
2 | マルコム・マークス | R | 石田 楽人 |
3 | 松波 昭哉 | R | 杉本 博昭 |
4 | デーヴィッド・ブルブリング | R | 大熊 克哉 |
5 | ルアン・ボタ | R | 山本 剣士 |
6 | トゥパ フィナウ | R | 堀部 直壮 |
7 | ピーター“ラピース”ラブスカフニ | R | 松井 丈典 |
8 | 末永 健雄 | R | 青木 祐樹 |
9 | 井上 大介 | R | ファウルア・マキシ |
10 | バーナード・フォーリー | R | 土谷 深浩 |
11 | タウモハパイ ホネティ | R | 岡山 仙治 |
12 | 立川 理道(Cap) | R | 千葉 雄太 |
13 | テアウパ シオネ | R | 岡田 一平 |
14 | ゲラード・ファンデンヒーファー | R | 谷口 和洋 |
15 | 金 秀隆 | R | 岸岡 智樹 |
R | 山﨑 洋之 | ||
R | 白井 竜馬 | ||
R | 永富 晨太郎 | ||
R | 髙橋 拓朗 | ||
R | ライアン・クロッティ | ||
R | 中田 翔太 | ||
R | 髙橋 拓朗 | ||
R | ファレヌイ・ハウェラ | ||
R | 島田 悠平 | ||
R | 近藤 英人 |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
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トゥパ フィナウ | 1 | 5 | |||
バーナード・フォーリー | 4 | 8 | |||
立川 理道 | 1 | 5 | |||
マルコム・マークス | 1 | 5 | |||
山﨑 洋之 | 1 | 5 | |||
近藤 英人 | 1 | 5 | |||
岡田 一平 | 1 | 5 | |||
島田 悠平 | 1 | 3 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 前半21分 | 松波→山本 |
入替 | 後半0分 | 才田→羅 |
入替 | 後半29分 | マークス→杉本 |
入替 | 後半29分 | タウモハパイ→山﨑 |
入替 | 後半29分 | テアウパ→クロッティ |
入替 | 後半29分 | ヒーファー→近藤 |
入替 | 後半29分 | 金(秀)→ハウェラ |
入替 | 後半32分 | 井上→岡田 |
入替 | 後半32分 | フォーリー→岸岡 |
入替 | 後半33分 | トゥパ→マキシ |
入替 | 3本目0分 | 羅→石田 |
入替 | 3本目0分 | ブルブリング→堀部 |
入替 | 3本目0分 | ボタ→青木 |
レポート
1月16日に予定されていたトップリーグ2021の延期が発表された後も、すぐに切り替えてさらなる強化を進めたスピアーズは、2月11日にパナソニックワイルドナイツと練習試合を実施。
1月8日のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスとの練習試合から約1か月ぶりの試合となります。
試合は40分の前後半に加え、20分の3セット目を行う形式で行います。スピアーズは、「チーム全員で勝つ」ことをテーマにこの試合に臨みました。
パナソニックワイルドナイツには、ここ数年公式戦・練習試合含めてなかなか勝てていません。
翌週に迫ったトップリーグ開幕に向けて、弾みをつけたいスピアーズは、合計100分のゲームに、全員で挑みます。
こちらの試合は、パナソニックワイルドナイツYouTubeチャンネルからご覧に頂けます
https://www.youtube.com/watch?v=2603OthT85A
※以下レポートの試合時間はこちらの映像と合わせています。
前半:両者のディフェンスが光る緊張感のあるロースコアゲーム
試合会場の熊谷ラグビー場の名物ともいえる冷たい強風の中、クボタスピアーズ風下でキックオフ。
開始5分は、自陣でのディフェンスが中心となる内容。
ラインアウトディフェンスも含めて、クボタスピアーズは相手の攻撃に食い下がりますが、前半4分、自陣相手ボールラインアウトからバックスに展開し、先制トライを許してしまいます。
その後、約10分間中盤でお互いに相手ディフェンスを崩し合う展開。
双方の強く大きい選手たちが攻守ともにぶつかり合う、超重量級の肉弾戦は、緊張感のある展開となります。
そして、クボタスピアーズの初得点はラインアウトからでした。
敵陣での相手ボールラインアウトを、ボタ選手が右手を伸ばして片手で奪取。
ターンオーバー*1からのアンストラクチャーアタック*2を展開するスピアーズですが、相手も即座にディフェンス陣形を整え、激しいディフェンスを見せます。しかし、しぶとくフェーズ*3を重ねると、マルコム選手とボタ選手の突破から勢いを生み、立川選手からフォーリー選手へと繋いだボールをトゥパ選手が走りこんでボールをもらい、相手のタックルを受けながらもボールを抑えトライ。ゴールも成功し、前半14分7-7の同点とします。
その後は、両者譲らないレベルの高い攻防が展開します。
特にディフェンスとブレイクダウン*4の攻防は、徹底して激しく、高いスタンダードを保ち続けます。
スコアボードは動きませんが、緊張感がびりびりと伝わる内容。
前半29分には左ショートサイドを末永選手がディフェンス4人をステップと強さで引きつけてオフロードパス*5したボールをホネティ選手が貰うと、ディフェンス背後にキックし、チャンスを生みますが、点数に繋げることはできません。
試合終了間際の40分過ぎ、スピアーズは自陣でのディフェンスの連続を耐えますが、最終的にはトライを奪われ、7-14で前半終了となります。
後半:後半終盤から3セット目にかけて得点を重ね逆転!
前半から一転、後半は点数が動く展開に。
前半4分のパナソニックのモールから抜け出してのトライ(7-21)、前半12分、ターンオーバーからパナソニックトライ(26-7)として、点差を付けられますが、スピアーズも負けずに15分にはアンストラクチャーアタックからショートサイドを抜け出し、立川選手トライ、フォーリー選手ゴール成功で14-26とします。
22分には、ゴール前ラインアウトモールからマルコム選手が巧みなボディコントロールでトライ、ゴール成功、21-26とじわじわと点差を詰めます。
リザーブメンバーも入りつつ、チャンスを迎えた後半30分、スクラムから左サイドに末永選手⇒フォーリー選手→立川選手とテンポ良くつないだボールを、後半出場のクロッティ選手がオトリとなりながら山﨑選手にロングパス。投入されたばかりの山﨑選手が飛び込み勝ち越しトライ。そして、フォーリー選手が難しい角度のゴールキックを強風の中、成功させて28-26と逆転に成功します。
ところがその後34分にトライを奪われ28-33と再度リードを許し、後半を終えます。
しかし、今回の目的は100分のゲームをチーム全員で勝利すること。
スピアーズは、残り20分で逆転を目指します。
ガラッと多くのメンバーを入れ替えて挑んだ3セット目、スピアーズはフレッシュな選手たちがアグレッシブなプレーでこれまでとはまた違った動きのある展開を見せます。
全員がオプションとなる相手ディフェンスに的を縛らせない攻撃で、敵陣ゴール前まで迫ると、スクラムから千葉選手が相手のディフェンス陣形をよく見て右ショートサイドに展開し、近藤選手にパスをしてトライ。ゴールは不成功ですが、3セット目8分33-33の同点とします。
その後、3セット目10分にはディフェンスからのターンオーバーで岡田選手が抜け出し、勝ち越しに成功すると(38-33)
そのままスピアーズペースで攻め続け、終了間際には島田選手がペナルティゴールを決め、41-33でノーサイドとなりました。
【フラン・ルディケヘッドコーチからのコメント】
「強敵相手に全員で勝利することをテーマにこの試合に向かい、見事に選手たちは成果を出してくれたと思います。選手により出場時間は違いますが、100分を通して、自分たちの仕事をして、全員が頑張ったからこの結果を得られたと思います。
シーズンが始まれば、レギュラー争いの競争が生まれますが、今日と同じようにチーム一丸となって挑みたいと思います。」
【立川キャプテンコメント】
「この試合に向けて、バックボーナーズを含めてチーム全員でいい準備ができた結果だと思います。
勝って反省できることを貴重なことです。反省は反省で修正しつつ、今日勝てたことに自信を持って、長いシーズンを戦っていきたいです。開幕に向けて、感染対策を含めて、いい準備をして、シーズンを迎えたいと思います。」
【ピックアップ写真】
↑マルコム選手はスクラムや接点の強さ、ブレイクダウンの攻防で前後半で活躍
↑金選手は、フルバックで大抜擢。しっかりとアピールした
↑さすがの安定感を見せたラピース選手
↑3番のリザーブで出場の山本選手。特にフィールドプレーで自分の持ち味を活かした。
↑後半出場の近藤選手と山﨑選手。ウィングのレギュラー争いは熾烈
↑岸岡選手は攻撃的なゲーム展開で、終盤の逆転に貢献
【ラグビー用語解説】
*
1.ターンオーバー
攻守が逆になること。相手ボールを奪うこと。攻守が切り替わるタイミングのためディフェンス側の陣形が整わず、チャンスとなることが多い。
2.アンストラクチャーアタック
アタック・ディフェンスの陣形が整っていない状態での攻撃。キック後のアタックやターンオーバー時がそれに当たる。スクラム・ラインアウトなど準備が整っている状態でのアタックはストラクチャーアタック。
3.フェーズ
スクラムやラインアウトからカウントされ、ラックやモールが形成さえる度に1フェーズ、2フェーズと繰り返される。クボタスピアーズのアタックはフェーズを重ねることが特徴。
4.ブレイクダウン
ラックの攻防のこと。ターンオーバーやペナルティは、ブレイクダウンの際に起こることも多い。
5.オフロードパス
タックルを受けながらのパス。
【次戦のお知らせ】
次戦はトップリーグがいよいよ開幕!
トップリーグ第1節
相手: 宗像サニックスブルース
日時:2月20日(土) 14時キックオフ
場所:成田市中台運動公園陸上競技場
チケット情報
https://www.top-league.jp/ticket/
TV放映はJ-sports4/ J-sportsオンデマンドにて生配信
2021年2月20日(土) 午後 1時 50分~午後 4時 15分
放送の詳細はこちらからご確認ください↓
https://www.jsports.co.jp/rugby/topleague/