練習試合 東芝ブレイブルーパス東京 試合結果
22.03.20(日)12:00キックオフ
クボタスピアーズ |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 14 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 |
後半 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 |
VS |
---|
合計 |
前半 |
後半 |
東芝ブレイブルーパス |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
合計 | 29 | |||||
T | G | PT | PG | DG | 計 | |
前半 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
後半 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 24 |
出場選手
# | スターティングメンバー |
---|---|
1 | 羅 官榮 |
2 | 大熊 克哉(Cap) |
3 | 才田 智 |
4 | 玉置 将也 |
5 | 松井 丈典 |
6 | 土谷 深浩 |
7 | 岡山 仙治 |
8 | 千葉 雄太 |
9 | 井上 大介 |
10 | 侭田 洋翔 |
11 | 白井 竜馬 |
12 | 永富晨太郎 |
13 | 中田 翔太 |
14 | 島田 悠平 |
15 | 桑江 健一郎 |
リザーブメンバー
# | リザーブメンバー |
---|---|
R | 紙森 陽太 |
R | 練習生 |
R | オトジョシュア 輝恵 |
R | 堀部 直壮 |
R | 積 賢佑 |
R | 岡田 一平 |
R | 古賀 駿汰 |
R | 木田 晴斗 |
R | 高橋 拓朗 |
R | Halatoa Vailea |
R | 近藤 英人 |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
---|---|---|---|---|---|
永富晨太郎 | 1 | 5 | |||
侭田 洋翔 | 2 | 4 | |||
積 賢佑 | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
交代 | 前半11分 | 15→27 |
入替 | 後半0分 | 1→16 |
入替 | 後半0分 | 4→18 |
入替 | 後半0分 | 5→20 |
入替 | 後半0分 | 7→20 |
入替 | 後半0分 | 9→21 |
入替 | 後半0分 | 11→26 |
入替 | 後半0分 | 13→25 |
入替 | 後半0分 | 14→26 |
入替 | 後半21分 | 21→22 |
入替 | 後半21分 | 3→17 |
交代 | 後半28分 | 12→13 |
レポート
昨年の12月24日以来、実に3か月ぶりの練習試合となったこの試合。
前日の第10節と同じ相手、東芝ブレイブルーパス東京と対戦します。
登録メンバーには、4月から入団する新加入選手や練習生を含めた26人が登録。
次節以降の公式戦の選考、日々チームに貢献するウィングス(試合に出場しない選手のこと)の士気向上、日々の練習で鍛えた個々の成長を示す機会、とチームにとっても出場選手にともっても重要な一戦です。
この試合の指揮を取るのは、高野コーチ。
選手からもコーチからも、ウォーミングアップから、よく声が出て、表情からも試合に掛ける高いモチベーションが伝わります。
天気は晴天、やや冷たい風はありますが、ほぼ試合には影響のないコンディションの中、スピアーズボールでキックオフしました。
前半:互いにスコアまで攻めきれないが強度も士気も高い40分に
侭田選手のドロップキックでスタートした前半。敵陣10m付近の浅い位置にキックを落とすと、玉置選手がボールを競りに行き、プレッシャーをかけます。ディフェンスになると前日の公式戦と同様の早い上がりのディフェンスラインで潰しにかかります。
相手のキックによりタッチにでたところからマイボールラインアウトで松井選手がキャッチし、モールを押し込むと井上選手が絶妙な位置に高くキックを上げて、プレッシャー。残念ながらこれがオフサイドの反則を奪われ、敵陣でのディフェンスの局面になります。
しかし、ここでのディフェンスも早い潰しとブレイクダウンのプレッシャーで脱出。敵陣に入ります。
早速ここから敵陣で攻撃を、と思った矢先の前半7分。
ブレイブルーパスボールで、外側に大きく展開したディフェンスの局面で桑江選手が負傷。リザーブの近藤選手が入ります。
そこから互いの10mラインを、ボールが行き来する陣地の奪い合い。ダイレクトに走り込むアタックで前にでるブレイブルーパスと、前にでてプレッシャーをかけるスピアーズ。
ブレイクダウンは互いに激しくボールの絡み合い、セットプレーではすべてのスクラムとラインアウトで、両者激しくボールを奪い合います。
ただ両チーム通じて反則は多い印象。こうした点も久しぶりの実戦がだからこそかもしれません。
前半20分以降はスピアーズが敵陣でボールを保持して戦う展開が続きます。ゴール前まで迫るチャンスはあるもののミスやターンオーバーでトライを取り切ることはできませんが、このアタックは着実に相手の体力を奪います。
ただ、そんなスピアーズに流れが傾いたかと思われたときに、先制したのはブレイブルーパス。
前半終了まで残り10分を切ったところで、スピアーズは中盤からバックスに展開。
しかし、これがうまく繋がらずファンブル。このボールを相手に奪われそのまま走り切られます。
(ゴール不成功で0-5)
しかし、前半の終盤に徐々に攻撃が継続されるようになったスピアーズ。
敵陣ゴール前で相手を釘付けにする10フェイズ以上に及ぶ連続攻撃を見せて相手の足を止めます。この攻撃で取り切ることはできませんでしたが、その後のアタックでさらに攻撃を仕掛けると、永富選手が抜け出しトライ。ゴールも決まり、7-5のロースコアで前半を折り返します。
互いに試合勘が戻らないのか、ミスや反則で取り切れないところはありますが、それ以上に相手チームを含めた全選手の気迫が伝わる内容の40分でした。
スコアの動きは少ないものの、それ以上にタックル、ブレイクダウン、といった接点の部分で激しい攻防が見られる、緊張感のある前半となりました。
後半:新加入選手も出場!若い選手たちがそれぞれの持ち味を発揮する
後半は、前半からメンバー8人を入れ替え。
プロップには新加入の紙森選手
両ロックに4月から入団2年目オト選手、3年目堀部選手。
オープンサイドフランカーには積選手。
13番にはこのメンバーではベテランに位置する高橋選手、そして両翼にはハラトア選手と木田選手の新加入を投入した布陣となります。
立ち上がりは多少バタついた印象はありましたが、チャンスのきっかけと作ったのは新加入選手から。後半10分、連続攻撃でハラトア選手が、ボールをもらい前にでると、その後のスクラムで紙森選手が相手を押し切りペナルティ。そこでゴール前ラインアウトのチャンスを作ると、ラインアウトモールから積選手が持ち出し、二人のタックルを受けながら、インゴールに飛び込み後半先制となるトライ。難しい角度のキックを侭田選手が決め14-7とします。
ここからは追加スコアはないものの、スピアーズはひとつひとつの接点で前に出る強いプレーと全員がよく走り、密集で正確な仕事を見せるハードワークで対抗します。
この流れで追加点を、というところでしたが後半残り10分を切ったところで、自陣ゴール前のスクラムからペナルティトライ*されてしまい、14-12と2点差に。
その5分に中盤でのアタックをターンオーバーされ、ゴール前のディフェンスの局面であっさりとトライを奪われ逆転を許してしまいます。
また、この後のリスタートから相手にキャッチされると、ノーホイッスルでトライを許し、約10分の間に、14-22と8点差まで広げられてしまいます。
結局この流れを断ち切ることができず、試合終了間際にもトライを許し、最終スコア14-29で敗戦となりました。
結果は残念なものになりましたが、それでも後半の途中での、粘り続けたゴール前ディフェンスは見事なものでした。
また、久しぶりの試合や新しいメンバーで思うようにいかなかったであろう展開ながら、それでも全員がハードワークし続け、チームの戦術を最後まで行おうとしていたことは、チームのレベルの底上げにつながる内容でした。
【試合後コメント】
高野コーチコメント
「公式戦メンバーのゲームプランと同じマインドセットで、しつこく容赦なくというテーマをもって試合に臨みました。そういった点では、前半のトライを取り切ったシチュエーションは選手が出し切った結果だと思います。前半は固さも目立ちましたが、後半は若いメンバーが出場しながらもステップアップして生き生きとプレーしていたと思います。最後取られてしまったことは残念ですが、結果よりもプロセスを見るのであれば、非常に有意義で今後に繋がる内容だったと思います。」
【ピックアップ写真】
↑スタンドオフ侭田選手は正確なキックで試合を有利に進めた
↑井上選手は、後半の連続攻撃の場面で落ち着いたボールの供給をみせ、トライに貢献
↑ハードワークが目立った玉置選手。プレシーズンよりも接点の強さが増しネクストレベルに
↑千葉選手はどの試合でも「千葉選手らしさ」を見せる。この試合も徹底した接点の強さを見せる
↑白井選手は、横に細かく踏むステップで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)
↑中田選手は前半に加えて、後半途中からも出場。運動量を見せる
【ラグビー用語解説】
*
1.ペナルティトライ
ディフェンス側の故意の反則がなれけば明らかにトライだったとレフリーが判断した場合に与えられる「トライ」のこと。コンバージョンキックはなく自動的に7点が加算される。「認定トライ」ともいう。この際、ペナルティトライの原因を作ったディフェンス側の選手はシンビンが適応される場合もあります。