自陣でのゲーム時間が長く、徐々にチームの勢いを失っているのが、この2戦での課題。その為、戦いのリズムを作る上で、まず自分達のゲームプランを確実に実行するということを再度チームで確認して臨んだ。
ヤマハはチームの結束力の堅いチーム、特に雨のコンディションでは、起こったミスに対しヤマハに先んじてボールに飛び込むという姿勢が重要であり、そこの気持ちの差がチームの勢いに大きく影響することを意識した。
「ヤマハを上回る結束力」と「仲間を信じて戦う」この二つをメンタル面での戦いのキーワードとした。
序盤の戦い方としては、キックオフから攻め込み、相手のミスボールに吉田が身を挺して飛び込み、ターンオーバーするもドロップゴールをチャージされ、陣地を大きく失ってしまう。
このワンプレーでチャンスとピンチが入れ替わり、自陣で戦う時間が長くなり、ややチームとして落ち着きを無くした時間帯をつくってしまった。
ペナルティーについては十分注意をしていたが、瞬間的に攻守が変わる状態に耐え切れず、2つのペナルティーゴールを許してしまったことが、結果的には勝敗に影響したと考えている。
その後落ち着きを取り戻し、キックで陣地を取りながら、攻める時間が増え、徐々に流れを取り戻し、前半終了間際の伊藤(宏)のトライ&ゴールで逆転した。
後半直後のトライはで再度逆転を許したが、ゲームの流れはクボタにあった。得点につながらないのは、ヤマハの素晴らしいディフェンス力によるものだが、スピアーズにも小さなミスが多く有り、トライを取りきる前の前提条件を整えられなかった。
チームの方針やアタックの内容についても、修正する部分は必要であり、選手ばかりでなくコーチ陣として反省する部分も強く見えたゲームであった。
ゲーム全般は苦しい時間帯も有ったが、チーム全員で良く粘り、最後まで戦い抜くことができたと評価したい。
3連敗と苦しい状況が続いているが、できていること、できていないことをチーム全員でしっかりと受け止め、ステップアップしようとチームは前を向いている。
恐れず、臆さず、自分達の持てるものを出し尽くすようにチャレンジすれば、結果はすぐそこにある。次節は更に「熱い」ゲームをお見せしたい。