古賀太貴
年齢:31歳
ポジション:プロップ
スピアーズ在籍:2013-2020(7年間)
スピアーズcap数:53cap
古賀太貴選手はチームの最年長プロップとして、チームを支え続けました。
プロップの一番重要な仕事であるスクラムにおいては大きな体ではないですが、よく磨かれたスキルとお手本のように綺麗な姿勢で大きな選手たちにも押し勝ちました。フィールドプレーでは倒れてもすぐに起き上がり、次のプレーに参加するワークレート、そして俊足を活かしたボールキャリアでチームに貢献。
試合で目立つ存在ではないですが、プロップの選手にとってのいいプレーとは決して外から見ていて目立つプレーばかりではありません。
「よくそこで1秒耐えてくれた。」
「あのスクラムでタイトヘッドが前に出てくれたから、次のプレーに繋がった。」
「あそこに古賀選手がいたから、あのブレイクダウンでいいボールが供給できた。」
プロップにとってのいいプレーとはそうした一緒に戦ってこそわかるプレーが大半です。
そして、古賀選手はそうしたプレーでチームを支え続けた選手でした。
また、怪我が少ない選手ということも特徴の一つで、クラブハウスの治療部屋(選手がトレーナーに治療などのケアを行ってもらう部屋)で古賀選手を目撃することは稀です。
身体的負担の多いプロップというポジションにおいて、怪我をしないということは最大の長所です。いつでも第一線で活躍し、グラウンドに立ち続けたのは、古賀選手自身のケアやタフさによるものです。
グラウンド外ではチームの中でも個性派として知られ、様々な才能はプライベートや社業においても発揮されます。明るい人柄で、ネガティブなことは言わず、自らの仕事をしっかりとこなす、チームの大黒柱。
そんなスピアーズきっての仕事人から、以下の通り退団にあたってのコメントが届いています。
①クボタスピアーズ在籍中の最も印象に残る試合やエピソードを教えてください。
「2018-2019シーズンのカップ戦の神戸製鋼コベルコスティーラーズとの試合で勝利したことが印象に残っています。」
↑24-22で勝利した試合。自身は出場していなかった試合を思い出の試合としてあげるのが古賀選手らしい
②クボタスピアーズのファンに向けてメッセージをお願いします。
「スピアーズに入団して7年間ファンの皆様に応援していただいたことを心より感謝しています。
プレーとしては、派手な選手ではなかったですが、体が小さいなりにここまで工夫してやってきました。
21年間の長いラグビー人生に幕を下ろしましたが、たくさんの人に出会い、そして様々なことを学ばせていただきました。
改めて振り返ってみるとラグビーは、助け合いの精神が無くては成り立たないスポーツだと感じています。
誰かがミスをしてもそれをみんなでサポートする。一人を責めることをしない。
私自身もたくさんのミスをし、それをみんながサポートしてくれました。
これからは、ラグビーで学んだ助け合いの精神を日常・仕事に発揮していこうと思っています。
ラグビーとは別の土俵で第2の人生を力いっぱい歩んでいきます
また、スピアーズファンとして皆さんと一緒に応援していきますので、引き続きスピアーズに熱い応援と勝利に導くパワーをお送りください!
本当に今までありがとうございました!」
【古賀太貴選手写真を紹介】
↑スクラムを組む前の凛々しい表情が印象的な古賀選手。
↑ボールキャリアも魅力的な選手でした
↑フロントロー(スクラム前1列)はいつでも仲良し
↑企業スポーツ選手として社員からも応援される存在でした
古賀選手お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。