川向瑛
年齢:25歳
ポジション:スタンドオフ
スピアーズ在籍:在籍年数2017-2020(3年間)
スピアーズcap数:14cap
SOとして小柄ではあるが、パス、キック、タックルと三拍子を合わせ持ち、チームの中での存在感は大きい選手でした。
今シーズンのジャパンラグビートップリーグでは、司令塔として開幕戦スタートメンバー入りを果たしました。
そんな彼は入団2年目で社員選手からプロ選手へ転向。その理由をこう語ります。
「プロになれるチャンスを与えていただいたからです。競争率が高い所に身を置くことで、自分自身のレベルアップに繋げられ、人生一度きり後悔のないラグビー人生にしたいと思いプロになることを決断致しました。」
その覚悟の甲斐あってか、この年にスタンドオフとしてスタートメンバー入り。オレンジ一色に染まったトップリーグ2018-2019のサントリーサンゴリアス戦やその年のトップリーグ優勝チームとなった相手に逆転勝利したトップリーグカップ2018-2019での神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦などの好ゲームでチームを率いました。
九州男児らしく、あまり多くは語らないが、ラグビーへのこだわりは強く、人見知りでもあるが、緊張が和らげば無邪気な少年の姿が顔を出し、チームメイトから愛されました。
そうした彼のラグビーを愛する気持ちとキャラクターが垣間見れたエピソードがあります。記憶にも新しい昨年のラグビーワールドカップ2019日本大会、横浜みなとみらいの臨港パークで行われた南アフリカvs日本戦のパブリックビューイングの解説として川向選手は出演しました。
残念ながら日本が敗戦してしまったこの試合において、川向選手はハーフタイムやノーサイド直前に、会場を鼓舞し、盛り上げ、最後まで一体感を作り上げ、来場者にラグビーの魅力を伝えました。グラウンド以外のどんな場面においても、ONE TEAMにまとめる力が彼にはあることを示しました。
そんな、川向選手より以下の通り、コメントを頂きましたのでご覧ください。
①クボタスピアーズ在籍中の最も印象に残る試合やエピソードを教えてください。
「一昨年のトップリーグでのサントリーサンゴリアス戦です。上位チームに対して二点差まで追い上げ、あと一歩というところで負けた試合です。
緊迫した試合の中でトライを取った時の歓声は今でも覚えています。
試合には負けてしまいましたが、私にとって得ることが多い良い試合でした。」
↑トップリーグ2018-2019順位決定戦でのサントリーサンゴリアス戦では、1トライを奪う活躍を見せた。
②クボタスピアーズのファンに向けてメッセージをお願いします。
「今回退団することとなりました。川向です。
スピアーズファンの皆様、短い間でしたが、いつも明るく接していただき、ありがとうございました。
皆様の応援が私にとって力となっていました。
これからは、スピアーズグランドでお会いする事は出来ませんが、引き続きスピアーズの熱い応援よろしくお願い致します。」
【川向瑛選手写真を紹介】
↑沖縄合宿。同期の海士選手のトライを一緒に喜ぶ川向選手。普段はあまり見られないとび切りの笑顔が印象的。
↑2018-2019シーズンのカップ戦での神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦ではチームを勝利に導きMOM(マンオブザマッチ)に選出された川向選手
↑ジャパンラグビートップリーグ2020第1節パナソニックワイルドナイツ戦では先発出場
↑ジャパンラグビートップリーグ2018-2019サントリーサンゴリアス戦。タックルでも魅せる川向選手。秩父宮ラグビー場のスタンドはクボタスピアーズのオレンジ色に染まった.
川向選手お疲れ様でした。ありがとうございました。