クボタスピアーズは8月6日に発表(http://www.kubota-spears.com/social-contribution/2020/08/06/150000.html)した通り、ユニセフ(国連児童基金)と日本ユニセフ協会が掲げる「子どもの権利とスポーツの原則」に賛同します。
そのユニセフ主催のオンラインイベントである
『子どもの権利とスポーツの原則』オンラインイベント
現役アスリートと考える、スポーツの価値
に参加しましたので、ご報告いたします。
本イベントにはクボタスピアーズ以外にも、本原則に賛同した他競技団体より「日本ホッケー協会」「全日本空手道連盟」「なでしこケア」の代表者や現役選手の方々が参加しました。
クボタスピアーズからは代表者として石川チームコーディネーターが、パネルディスカッションのパネリストとして立川理道選手が参加しました。
冒頭では、日本ユニセフ協会専務理事 早水 研様のご挨拶でイベントがスタートし、各団体代表者様の挨拶が述べられました。
【クボタスピアーズの石川チームコーディネーターより】
「クボタスピアーズはこれまでラグビーを通じた子どもたちの健全育成と、スポーツの魅力や楽しさを伝える活動を行ってきました。本原則をチームとして賛同・推進することで、今後のそうした活動がより子どもたちに大きな影響を与え、子どもたちの心身の成長する環境づくりに大きく貢献してくれると思います。
今回、クボタスピアーズが賛同することで、ラグビー関係団体では初の賛同表明となり、これをきっかけにラグビー界において本原則にあるような内容がより推進されることを願っています。」
その後、「現役アスリートと考える、スポーツの価値」をテーマにしたパネルディスカッションを行い、他競技関係者と共に立川理道選手がパネリストとして参加。モデレーターである山崎 卓也弁護士の進行で、約40分間スポーツが子どもにもたらす価値や、SDGs実現に向けてスポーツが果たすことのできる役割について、議論しました。その後の報道関係者を含めたQAセッションも合わせた立川選手コメントは以下の通りです。
↑パネルディスカッションで発言をする立川選手(画面右上)
【立川理道選手コメント抜粋】
(山崎弁護士より質問)ラグビーでは、昨年のW杯でもありましたが、One Team、多様性尊重、仲間への思いやりとリーダーシップなどの 価値が、他のスポーツに比べても前面に押し出されているように思います。
これらはまさに、子を持つ親としては、身につけてもらいたい力だと思いますが、立川選手が、例えば子どもとの ラグビー教室の機会に、子どもたちと向き合う上で気をつけられていることなどはありますか?
「子どもたちにとってラグビーは自己犠牲や思いやりの部分を成長させるのにいいスポーツだと思います。子どもたちに指導するにあたり、子どもたちと同じ目線や考え方で指導するように気を付けています。できないことに対して、すぐに答えを教えるのではなく、できないことを一緒に考えながら一緒に見つけ出すことが重要であると思います。」
(山崎弁護士より質問)立川選手は、ニュージーランドでのプレー経験もあるわけですが、ニュージーランドでは、バランス・イズ・ベターというキーワードのもとに、 子どもの頃から、特定のスポーツを集中的にやらせたり、スポーツばかりに集中させたりしないようにという運動を スポーツ界全体で展開しています。ニュージーランドで、そのあたりで何か感じられたことはありますか。
「ニュージーランドの特に若い世代は、いろいろなスポーツをプレーし、楽しみ、自分の運動能力を高めている印象があります。また、スポーツが身近な存在であることも感じました。
私はずっとラグビーだけをしてきましたが、こうして様々なスポーツをすることは自分の持つ能力や才能に気が付くだけでなく、新たな仲間やつながりを作るのに適していると思いました。」
(山崎弁護士より質問)ラグビーにはノーサイドの精神のような、相手に対するリスペクトの文化がありますが、そういったことはどのように学ぶのでしょうか。
「ラグビーは体をぶつけ合う激しい競技です。しかし、試合が終われば敵味方関係なく、互いに握手したりハグしたりします。全力で戦ったからこそ、敵チームでも尊敬することができます。そうしたことはだれかに教わるものではなく、ラグビーというスポーツを通して、普段の試合や練習から自然と身につくものです。」
(山崎弁護士より質問)子どもたちにとってのスポーツ(ラグビー)の価値とはなんでしょうか。
「ラグビーは競技を通して子どもを大人にする、人を成長させるスポーツだと思います。
コロナウィルスの影響でこれまで通りにラグビーができない環境だとは思いますが、ラグビーへの気持ちを維持し続けて、コロナウィルスが落ちついたら思いっきりラグビーを楽しんでほしいと思います。」
(記者より質問)立川選手のキャリアを見ると、強豪チームでキャプテンを任され、勝つことが求められる立場にあったなかで、こうして子どもたちに対する普及や育成を重要と思うきっかけはありましたか?
「勝利だけを目指してやってきたというよりは、楽しさや仲間との関係性を強くする中で、結果的に勝つことができたという経験があるので、子どもたちにはそうした「楽しさ」「仲間の大切さ」「思いやり」といった部分を伝えたいと思っています。」
(記者より質問)チームでの普及・育成活動で印象に残ることはありますか?
「クボタスピアーズは地域に密着した普及活動を行っていますが、初めて触れるラグビーボールに楽しむ姿が印象的です。また、2019年のワールドカップ以降、より注目度や反応も大きくなっているので、そうした中コロナウィルスの影響でそうした活動が継続できなかったのは残念です。」
こちらのイベントの様子はユニセフホームページの本イベント記事より、ご覧いただくことが可能です。http://www.kubota-spears.com/social-contribution/2020/08/06/150000.html