2020-21シーズン トップリーグ 第3節試合結果
21.03.06(土)12:00キックオフ
クボタスピアーズ |
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス |
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34 | 合計 | 24 | ||||||||
T | G | PG | DG | 計 | T | G | PG | DG | 計 | |
2 | 1 | 1 | 0 | 15 | 前半 | 1 | 1 | 1 | 0 | 10 |
3 | 2 | 0 | 0 | 19 | 後半 | 2 | 2 | 0 | 0 | 14 |
出場選手
# | スターティングメンバー | # | リザーブメンバー |
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1 | 海士広大 | R | 杉本博昭 |
2 | マルコム・マークス | R | 羅官榮 |
3 | 北川賢吾 | R | 才田智 |
4 | 青木祐樹 | R | 堀部直壮 |
5 | ルアン・ボタ | R | ファウルア・マキシ |
6 | トゥパフィナウ | R | 谷口和洋 |
7 | ピーター・ラピース・ラブスカフニ(Cap) | R | バーナード・フォーリー |
8 | バツベイシオネ | R | 永富晨太郎 |
9 | 井上大介 | ||
10 | 岸岡智樹 | ||
11 | タウモハパイホネティ | ||
12 | ライアン・クロッティ | ||
13 | テアウパシオネ | ||
14 | ゲラード・ファンデンヒーファー | ||
15 | 金秀隆 |
個人得点
氏名 | T | G | PG | DG | 計 |
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タウモハパイホネティ | 3 | 15 | |||
マルコム・マークス | 1 | 5 | |||
ゲラード・ファンデンヒーファー | 3 | 1 | 9 | ||
バツベイシオネ | 1 | 5 |
入替・交替
種類 | 時間 | 背番号 |
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入替 | 後半23分 | 7 → 20 |
入替 | 後半23分 | 1 → 17 |
交替 | 後半30分 | 3 → 18 |
レポート
クボタスピアーズ3節目の相手は同じ千葉県をホームにするNTTコミュニケーションズシャイニングアークスとの千葉ダービー
昨シーズンは同じ3節で対戦し、僅差で勝利はしたものの、毎回接戦となる相手です。
(参考:昨シーズンの試合レポートhttp://www.kubota-spears.com/calendar/official/2020/0125/1300_00.html)
2020年に連携協定を締結した江戸川で、締結後初のホストゲームとなる江戸川区陸上競技場試合は行われました。
当日は、#オレンジでいこう 作戦でレディースday隊服を配布する以外にも、江戸川区PRブースや洋服リサイクル活動など、感染対策をしたうえで、様々なイベントが行われました。
前半: ノーホイッスルトライでペース握るも、意表を突いた相手の攻撃に5点差で折り返し
前日までの雨予報でしたが、試合当日は雨も降らず、後半には陽の光も差す天気となりました。
観戦には最高の天気でしたが、試合をする選手たちには暑く、試合後ウォーターボーイが「給水が間に合わなかった」というほどでした。
試合はキックオフ直後からエキサイティングな展開となります。
キックオフから深く蹴りこまれたボールはポジショニングしていたフォワード選手を越えて、14番ゲラード選手へ。強靭な体躯と俊足を併せ持つゲラード選手は、ファーストプレーでクボタのチャンスを作ります。
相手ディフェンスラインのわずかなスペースを切り裂くようなランで突破すると、待ち構えていたディフェンス背後に落とすキック。そのバウンドに対して、フォローしていた12番クロッティ選手がボールをキャッチすると敵陣ゴール前5mでラックを形成。
その後9番井上選手がすぐさま左サイドでアタックラインを作っていた10番岸岡選手にパスを出すと、15番金選手に鋭いロングパス。このパスを受け取った金選手はスワーブ*1とハンドオフ*2を使ってディフェンス2人を引き付けると、左サイドで待ち構えていた11番ホネティ選手にオフロードパス*3をし、一人かわして、トライ!
バックス6人がボールを繋ぐノーホイッスルトライで先制したクボタ、その後はフォワードが見せます。途中相手のペナルティーゴールで3点が加えられ、5-3とした前半10分で訪れたファーストスクラム。
クボタボールスクラムで反則をしてしまうと相手はスクラムを選択。
この相手ボール相手反則によりフリーキックになると、クボタもまたスクラムを選択。
この3度目のスクラムでクボタはペナルティを得るとゴール前まで陣地を取り、クボタの強みであるモールで敵陣ゴール前に釘付けにします。相手は反則を繰り返し荒れる展開。
前半15分の敵陣22mからゴール前まで、15m以上に渡りクボタがモールを押し込む場面では、乱闘も。双方、このスクラム・ラインアウト・モールのフォワードの力勝負は、この試合のキーポイントと認識しているような、こだわりを感じます。
そして18分、そのモールからマルコム選手がトライを取ると、ゴール成功で12-3。
その後は、ディフェンスで見せるクボタ。クロッティ選手を中心に外側から狙いすまして速く出るラインディフェンス、フォワード選手の相手を抱え込むタックル、ラインアウトでは、5番ボタ選手が相手にプレッシャー、各所にて固い防御で相手の攻撃を断ち切ります。
35分にはゲラード選手がペナルティーゴールで追加点を加え15-3としますが、前半終了直前の37分に相手のサインプレーにより7点を返され15-10で前半を終えます。
試合内容ではクボタ優先ですが、相手も一瞬のチャンスを見逃さず5点差で後半に入ります。
後半:いい入りで点差を広げ、最後は堅いディフェンスで逃げ切る
後半またもクボタはノーホイッスルからチャンスを作ります。
岸岡選手がキックオフしたボールを相手が蹴り返そうとしたところ、キックチャージの名手ルアン・ボタ選手がこの日2度目のキックチャージ。弾いたボールをクボタが取ると、近場を攻めこみ、相手ペナルティ。このペナルティからの再開をクボタラインアウトでスタートすると、モールを組んでバツベイ選手が持ち出すと、ディフェンス4人に囲まれますが、マルコム選手とラピース選手の後押しもあり、ボールをねじ込みトライ。頼れるベテラン選手のトライでゲラード選手のゴールも決まり22-10とします。
その後のリスタートからもクボタの勢いは止まりません。
レシーブしたボールをホネティ選手とテアウパ選手の突破で敵陣に攻め込むと、相手ボールスクラムを押し返し、井上選手がターンオーバー*4。
このチャンスからバックスに繋ぐと、岸岡選手⇒テアウパ選手⇒ホネティ選手と繋ぎ左隅にトライ。
ゲラード選手難しい位置のキックを決めて前半7分で29-10とします。
後半15分には、逆にスクラムでプレッシャーを受け、スクラムトライを許し、29-17とします。その後は、動きのあるアグレッシブな展開となります。
後半16分に見せたラインアウトからのマルコム選手の独走は、まるで昨シーズンの同カードでマルコム選手がトライしたプレーを彷彿とさせるようで会場が沸きます。
(参考:トップリーグ2020クボタvsNTTコムダイジェスト 1分26秒 https://www.youtube.com/watch?v=OF3pj9rg25s)
この後のラックからバックスが外に展開し、ホネティ選手が飛び込みこの日3トライ目で34-17と3トライ差を付けます。
その後31分にホネティ選手がレッドカードで退場となり14人になると、クボタにとって厳しい展開となり、36分にNTTコムに7点を追加されます。
この点差のまま後半40分を告げるホーンがなりますが、クボタにとってはあと1トライでボーナスポイント、NTTコムにとっては3点差以内の敗戦で、双方ボーナスポイントのチャンスがあるためプレーをきりません。
試合は後半44分まで続きましたが、最後は相手ボールに岸岡選手いいタックルを決め、ペナルティを誘うとそのまま蹴りだし、スコア動かず最終スコア34-24でノーサイドとなりました。
★現在の順位
クボタスピアーズはこの試合で勝ち点4を加え、合計14点でレッドカンファレンス2位に位置しています。
★この試合のハイライト映像はこちらです↓
https://youtu.be/0Rd_BZu1L60
【フラン・ルディケヘッドコーチのコメント】
「まず勝利できたことがを幸せに思います。強い相手に対して、80分間試合をコントロールすることができました。しかし、それでもチャレンジングなラグビーを続けたい相手チームを称えたいと思います。チームがいい判断をすることで、勝つことができました。
岸岡選手はスタンドオフとして、いいパフォーマンスをしてくれました。この相手に対して、あれだけのプレーをだせたのはすごいことだと思います。また、今日出場した選手たちは全員がしっかりと結果を残してくれました。」
【ラピースゲームキャプテンコメント】
「NTTコムとはいつもハードな試合になるが、今回も特にフォワード面でハードなバトルがありました。相手のプレッシャーがあるなかしっかりと得点に結びつけられたことは、チームメイトを誇りに思う。ディフェンス面でいえば、相手のいいアタックに対して、ハードワークすることを意識しました。また、スクラムやラインアウトモール全般にいえることですが、私たちはセットプレーにプライドをもっています。今日もハードな戦いでしたが、うまくいったと思いますし、うまくいかない場合でも切り替えいて、プレーすることで、この結果に繋がったと思います。」
【岸岡選手コメント】
「スピアーズの試合で初めて10番を背負い80分間プレーし、ハードな試合を勝つことができてよかったと思います。風はなかったですが、しっかりとエリアを意識して戦いました。しかし、前半ではボールをキープするところと手放すところの判断を誤ってしまったという印象です。しかし、ハーフタイムに9番の井上選手などバックスメンバーで話し合うことで、後半はうまくキックを使って、相手がプレッシャーがかかる場所や時間帯でプレーすることができました。」
【クロッティ選手コメント】
「こんないい天気のなかラグビーができてよかったです。いい準備をしてきたし、NTTコムという相手に対して勝つことができて良かったと思います。。ディフェンス面では今週は相手がボールをキープしてラグビーしてくるのはわかっていたので、それに向けた準備をしてきました。特に前半はしっかりとプレッシャーをかけることができていたと思います。ディフェンスを頑張ることでチームメイトのためにもなることに繋がると思うので、その点は良かったと思います。
(岸岡選手の印象を聞かれて)
岸岡選手は、ルーキーとは思えないパフォーマンスを見せているので、感銘を受けています。謙虚だしハードワークするし、今後はより高いレベルでプレーできるでしょう。今日もゲームを良くコントローしていたと思います。」
【ピックアップ写真】
↑MOMはマルコム選手。今シーズン2回目の獲得
↑この試合は全員が功労者だが、その中でもボタ選手は80分間いたるところで存在感を発揮した
↑井上選手は世界的な相手9番に対して、一歩も引かないアグレッシブなプレーを見せた
↑ホネティ選手は3トライ奪う活躍を見せるものの後半レッドカードとなってしまった
↑キッカーはゲラード選手。持ち前のキック力でロングキックも決めた
↑4番青木選手は要所でチームに貢献する渋い働きを見せた。前半にはもう少しでトライの場面も
【ラグビー用語解説】
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1.スワーブ
ボールキャリアが外側に湾曲した走りでディフェンスの外側抜くプレー
2.ハンドオフ
ボールキャリアがタックラーに対して、腕を伸ばし突き放してタックルを退けること
3.オフロードパス
タックルを受けながらのパス
4.ターンオーバー
攻守が逆になること。相手ボールを奪うこと。
【次戦のお知らせ】
トップリーグ2021第4節
相手:ホンダヒート
日時:3月14 日(日) 13時キックオフ
場所:ゼットエーオリプリスタジアム(千葉県市原市)
チケット情報
https://www.top-league.jp/ticket/
TV放映
J-sports3/ J-sportsオンデマンドにて生配信
https://www.jsports.co.jp/rugby/topleague/
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