羅 官榮
年齢 | 29歳 |
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ポジション | プロップ |
在籍 | 2018-2022(4年間) |
デビュー戦 | 2018年8月31日 トップリーグ2018-2019 vsパナソニックワイルドナイツ戦(キンチョウスタジアム) |
スピアーズCap | 34cap |
※Cap...公式戦試合出場数
分厚い胸板と大木のように太い上腕と首。これぞラグビー選手というような逞しさを体現したような体躯で、スクラムの最前線でぶつかり合い、フィールドプレーでも労を惜しまず体を張り続けました。その体からは意外ともいえるほどの俊足で、ボールを持っての突破も得意とし、スマートな頭脳で入団してすぐにチームにもフィットし、入団年の開幕戦からリザーブ入り。なにより、優しく朗らかな性格は、チーム内はもちろん多くのファンにも愛されました。今季はプレシーズンから絶好調で、スローガンである「NEXT LEVEL」を自らのパフォーマンスをもって見せつけた羅選手。外国人選手登録枠の変更も関係してか、今季は思うように試合出場できず悔しい思いはあったかもしれません。しかし、それでもライバルともいえるオペティ選手の活躍を素直に喜ぶ姿や、練習試合では本来のポジションではないフッカーで出場するなど、チームのために貢献しつづけるチームマンの一人でした。
そんな羅選手から退団にあたってのコメントを頂いていますので、ぜひご覧ください。
①スピアーズ在籍中の最も印象に残る試合やエピソードを教えてください。
「最も記憶に残る試合は、2018年度トップリーグ第6ラウンド東芝との試合です。
この試合の勝敗によって、チームの順位が中位圏と上位圏に分かれる予定なので、勝利が必要だった重要な試合だと記憶しています。
前半から選手全員がすごいパフォーマンスを見せ、前半でチームが23-21でリードしていた後半33分に17番で出場しましたが、入るやいなや最初のスクラムの時、私の反則でペナルティキックを許し、39分に23-24で逆転されてしまいました。
チームメートたちがそばで「大丈夫だ」と慰めてくれたが、全く耳に入らず、「私は二度と試合に出場できない」と自責した記憶があります。 逆転を許した後、最後のキックオフチェイスの時に相手のノックオンでマイボールスクラムを受けました。 最初のスクラムが崩れてアゲインスクラムになり、2番目のスクラムを準備する時に試合の終わりを知らせるブザーが鳴り、その時チームメイトだったドウェイン選手とラピース選手が私のそばに来て「お前はできる、これはお前にすごいチャンスだ」と言ってくれたし、その時私は「このスクラムを押せなかったら韓国に帰ろう」という気持ちで最後のスクラムを組みました。
フォワード8人の一丸となってスクラムを押して相手チームのヘッドアップでマイボールペナルティを受けることができ、ファンデンヒーファー選手のゴールキック成功で26-24逆転して勝利することができました。 スクラムプッシュ後、私たちのチームの方に向かって伸びているレフリーの手を見て、とても嬉しくてドウェイン選手にジャンプして抱かれた記憶があります。スピアーズ選手としてチームの勝利に貢献できてとても幸せだったし、また個人的にはミスによる危機とプレッシャーを越えて成長して自分自身にできるという自信を持つことができた最大の転換点になってくれた試合でした。」
↑2018年10月13日vs東芝ブレイブルーパス戦の逆転に繋がるスクラムでペナルティを奪った瞬間の羅選手
②スピアーズのファンに向けてメッセージをお願いします。
「オレンジアーミーの皆さん、4年間本当にありがとうございました。
他のどのチームのファンより同じ家族の感じが強かったオレンジアーミーの皆さんのおかげで、4年間信じられないほどアメージングな思い出をたくさん作ることができました。 スピアーズがここまで強くなれた最大のモチベーションは、オレンジアーミーの皆さんの応援と関心の力だったと思います。 皆さんが思っているよりオレンジアーミーの皆さんのエネルギーは選手たちにはるかに近く感じられ、あきらめない最大の力になってくれているということを必ず伝えたかったです。 今シーズン限りで退団して、これ以上試合場でオレンジアーミーの皆さんのエネルギーを感じることができないというのが本当に寂しいですが、これから私もオレンジアーミーの一員になって一生スピアーズを一緒に応援します。 4年間、一生忘れられない思い出をプレゼントしてくださったオレンジアミーの皆さん、本当にありがとうございました。」
【羅選手写真を紹介】
↑デビュー戦となった2018年8月31日 vsパナソニックワイルドナイツ戦ではリザーブで出場
↑最後の公式戦出場となった2022年4月9日の横浜E戦
↑プロップとは思えない俊足も自慢
羅選手、4年間ありがとうございました。次のステージでの活躍を楽しみにしています。