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COLUMNコラム・レポート

2025-26退団選手コメント(ピーター"ラピース"ラブスカフニ選手)

名前 ピーター"ラピース"ラブスカフニ選手
年齢 37歳
ポジション フランカー
在籍 10シーズン(2016~)
デビュー戦 2016年8月27日 トップリーグ2016-17 第1節 東芝ブレイブルーパス戦(秩父宮)
スピアーズキャップ 103


彼はその一連のキャリアを「ジャーニー(旅)」という言葉で表現した。南アフリカで生まれ、日本で"キャプテン"になった。そうした事実だけで、彼の"旅"はすでに特別だった。
2016年に来日。当初は、ここまで長く日本でプレーする未来を思い描いていたわけではなかったという。それでも歳月は積み重なり、10年という時間が経過した。
2019年のワールドカップ日本大会ではアイルランド戦、サモア戦でゲームキャプテンを務め、その存在を広く知らしめた。そして2021年、南アフリカ出身選手として初めて日本代表のキャプテンに就任。2023年フランス大会にも出場し、2度のワールドカップを経験するなど、日本ラグビーの歴史に確かな足跡を刻んできた存在である。
2019年の日本大会では、そのプレーでも観る者を強く印象づけた。ロシア戦で見せた、相手のボールを奪い取ってそのまま独走し、トライへと結びつけたあのシーンは、今も多くのファンの脳裏に焼き付いている。
だが、彼が振り返るのは、個々の栄光ではない。クボタスピアーズ船橋・東京ベイで過ごした歳月は、勝利やタイトルだけでは語り尽くせない、文化と信念を築き上げる時間だった。旅の最終章を迎えた今、彼の胸に残ったものとは。

取材・文:藤本かずまさ
写真:チームフォトグラファー 福島宏治



◆インタビュー全文
ピーター “ラピース”ラブスカフニ/今、スパイクを脱ぐ理由――スピアーズの文化を築き、日本代表を率いた男が語る10年の旅と感謝



①スピアーズ在籍中の最も印象に残る試合やエピソードを教えてください。

最も印象に残っている試合は何かを考えようとすると、どうしても日本での10年間、つまりこの旅そのものが真っ先に浮かんできます。もちろん、印象的な瞬間や試合はたくさんあります。ですがそれ以上に、私たちがどこから出発し、どうやってチームを築き、成長させてきたか。文化がどのように育ち、みんなの信念がどのように変わり、チームがどのように進化を遂げていったか。その過程こそが大切なんです。
この長い旅路には、苦しい時期もあれば、本当に素晴らしい瞬間もありました。どん底もあれば、絶頂もありました。2016年のスピアーズでのデビューとなった東芝戦(8月27日、秩父宮ラグビー場)は私にとってとても特別なものでした。その翌年には、入替戦を回避するために絶対に勝たなければならない試合がいくつかあり、立川理道選手も一緒に戦っていました。優勝を争っていたわけではありませんでしたが、あの時、チームとして必死に努力し、勝利をぎりぎりで勝ち取った経験もまた特別な瞬間でした。
その翌年には、チームの文化も信念も成熟し、一段上のレベルに上がったという実感を抱けました。その後、コロナ禍という困難な時期を挟んだ、神戸製鋼との準々決勝(2021年5月9日、エコパスタジアム)も忘れられない試合になりました。試合のほとんどをレッドカードで1人を欠いた状態で戦いながら、それでも勝ち抜くことができた。本当に特別な記憶として残っています。
そして2023年、私たちはついに優勝を成し遂げました。あのシーズンは、チームにとって"初めて"のことが次々と起きた、驚くべき一年でした。
毎年、異なる挑戦がありました。ですが全体を振り返って言えるのは、このチームの一員であり、同じマインドセットを共有し、ともに文化を築き、ともにより良くなろうと努力し続けられたこと。それこそが、私が心から楽しんだことのすべてです。


トップリーグ2016-17第1節東芝ブレイブルーパス戦


②スピアーズのファンに向けてメッセージをお願いします。

私たちのファンは本当に、本当に最高です。オレンジアーミーのみなさんは、いつもスタジアムに凄まじい興奮と素晴らしい雰囲気をもたらしてくれます。他のどのチームもが「あんなファンがいてくれたら」と羨むような、理想的なサポーターが私たちにはついているんです。
みなさんのためにプレーし、みなさんを代表して戦えることは、私たちにとって最大の喜びです。みなさんに誇りに思ってもらえる存在になりたい――その一心で私たちはこれまでやってきました。
私たちはチームとして、自分たちのあらゆる行動を通じて、クボタという会社、このチーム、チームメイト、家族、そして何よりサポーターのみなさんにとっての『誇りの広告塔』でありたいと、常に最善を尽くしてきました。
ファンの方々には、ただただ感謝の言葉しかありません。みなさんは本当に、本当に素晴らしかった。好調な時も、そして苦しいどん底の時も、いつだって私たちの後ろにいて、支え続けてくれました。心から、ありがとうと伝えたいです。


【ラピース選手の活躍】


現役最後の試合となったNTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレーオフトーナメント決勝 コベルコ神戸スティーラーズ戦



NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 第9節 三菱重工相模原ダイナボアーズ戦でチーム100キャップを獲得



リーグワン50キャップを達成したNTTジャパンラグビーワン 2022プレーオフトーナメント3位決定戦 東芝ブレイブルーパス東京戦



同じグレイカレッジ出身のリカス・プレトリアス選手と共に

ラピース選手のチームへの貢献に感謝し、次のステージでの活躍を期待しています。
ありがとうございました。



【ラピース選手関係記事】

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